映画『HOKUSAI』公開記念!岡田美術館で”画狂人”北斎が描いた美人画ほか日本が世界に誇る名作を展示!―4/3から

葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』(配給:S・D・P)が2021年5月28日(金)に公開となる(海外でも順次公開予定)。

代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が2020年2月に新たに刷新された新パスポートや2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。

19世紀にヨーロッパジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった、世界で最も有名な日本人で、米LIFE誌“この1000年で偉大な功績を残した100人”にも唯一の日本人として選ばれている。

自ら「画狂老人卍」と名乗り、江戸時代としては稀な90歳という長寿を全うした北斎。代表作「冨嶽三十六景」を70代に手掛け、絶命する直前、「天我をして五年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし(あと五年寿命があれば、本物の絵師になれるのに)」という言葉を残したとされるその人物像は、現代を生きる私たちにも強いインパクトを与える。

その実像に迫る本作『HOKUSAI』では、北斎の青年期と老年期を柳楽優弥田中泯が二人一役で演じ分け、生涯に渡って現役の絵師であり続けた北斎の姿が現代に蘇る。

先日クリスティーズ・ニューヨークで開催された日本・韓国美術のオークションで、最低予想価格15万ドルの10倍以上となる159万ドル(約1億7000万円)で落札され、木版画集の価格の世界記録を更新するなど、今改めて世界中から注目を浴びている北斎の作品。岡田美術館では、本作の公開を記念して4月3日(土)から9月26日(日)まで、その名作「神奈川沖浪裏」のほか、北斎の美人画の極みである「夏の朝」と「傾城図」が特別展示される。

まだ眉を落としていない初々しさが残る「夏の朝」の新妻。玉虫色に光る笹色紅を唇にほどこした「傾城図」の妖艶な花魁。北斎が描く“清楚美人”と“妖艶美人”を、映画に登場する瀧本美織演じる北斎の良妻・コト、芋生悠演じる歌麿の恋人である花魁・麻雪にそれぞれ重ねて鑑賞することで、今にも動き出しそうな生命力に溢れる浮世絵と、本作の世界観をあわせて楽しめそうだ。

HOKUSAI
北斎を支える良妻・コト(瀧本美織)

HOKUSAI
江戸中にその名を轟かせた花魁・麻雪(芋生悠)

そして本編に登場する浮世絵の再現にも妥協を許さず、版画を制作するシーンでは実際の彫師と摺師が出演している本作。今回の撮影で使われた版木や、江戸当時と変わらず版画を制作するために実際に使用された道具なども展示される予定となっている(資料提供:アダチ版画研究所。展示期間は6月28日(月)まで)

200年以上の時を経て今に伝わる作品の魅力と私たちの心を惹きつけてやまない北斎の生き様を、ぜひこの春、美術館とスクリーンで堪能してみては。

岡田美術館について

岡田美術館は2013年10月、箱根・小涌谷に開館。全5階、展示面積約5,000㎡という屋内展示面積としては箱根随一を誇る広大な館内に、日本・東洋の陶磁器や絵画などの美術品を常時約450点展示されている。現代日本画家・福井江太郎によって描かれた風神・雷神の大壁画の他にも、深見陶治、諸井謙司、樂雅臣など、現代作家の作品が屋内外に展示されている。100%源泉かけ流しの足湯カフェや、季節によって表情を変える庭園を眺めながら食事ができる「開化亭」など、その他付帯施設も楽しむことができる。

▼展示の詳細はこちら
岡田美術館 公式サイト:https://www.okada-museum.com/


“絵で世界は変わるのか?”
描き続けた生涯、今明かされる、北斎のすべて。

<INTRODUCTION>
九十年の生涯で描いた作品三万点以上。孤高の絵師の生き様が、今初めて描かれる。
何のために、描き続けるのか?

時は江戸。幕府によって表現者たちが自由を奪われていた時代に、自分の道を貫き、ひたすら画を描き続けた一人の絵師がいた。
誰もが知る“あの波”を生み出した天才絵師、葛飾北斎である。ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちを刺激し、今なお工芸、彫刻、音楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続ける北斎。しかし、若き日の北斎に関する資料はほとんど残されておらず、その人生は謎が多い。本作は、歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリー。今までほとんど語られる事のなかった青年時代の北斎をも描いている。
演じるのは、『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭の男優賞を史上最年少で受賞した柳楽優弥と、国際的なダンサーとしても知られる田中泯
W主演でそれぞれ若き日と老年期の北斎を体現する。北斎を見出す版元の蔦屋重三郎には阿部寛。晩年の北斎に最も影響を与える戯作者の柳亭種彦を永山瑛太
そして、北斎の一つ先を行く美人画の大家・喜多川歌麿を玉木宏が熱演。北斎の怒涛の人生に共鳴した豪華キャスト陣が集結した。
画狂人生の挫折と栄光。幼き日から九十歳で命燃え尽きるまで、絵を描き続けた彼を突き動かしていたものとは?信念を貫き通したある絵師の人生が、170年の時を経て、今初めて描かれる。

ストーリー
何があっても絶対に諦めず、描き続けた、その先―。
腕はいいが、食うことすらままならない生活を送っていた北斎に、ある日、人気浮世絵版元(プロデューサー)蔦屋重三郎が目を付ける。しかし絵を描くことの本質を捉えられていない北斎はなかなか重三郎から認められない。さらには歌麿や写楽などライバル達にも完璧に打ちのめされ、先を越されてしまう。“俺はなぜ絵を描いているんだ?何を描きたいんだ?”もがき苦しみ、生死の境まで行き着き、大自然の中で気づいた本当の自分らしさ。北斎は重三郎の後押しによって、遂に唯一無二の独創性を手にするのであった。
ある日、北斎は戯作者・柳亭種彦に運命的な出会いを果たす。武士でありながらご禁制の戯作を生み出し続ける種彦に共鳴し、二人は良きパートナーとなっていく。70歳を迎えたある日、北斎は脳卒中で倒れ、命は助かったものの肝心の右手に痺れが残る。それでも、北斎は立ち止まらず、旅に出て冨嶽三十六景を描き上げるのだった。そんな北斎の元に、種彦が幕府に処分されたという訃報が入る。信念を貫き散った友のため、怒りに打ち震える北斎だったが、「こんな日だから、絵を描く」と筆をとり、その後も生涯、ひたすら絵を描き続ける。描き続けた人生の先に、北斎が見つけた本当に大切なものとは…?
今だから、見えるものが、きっとある―。

作品タイトル:『HOKUSAI』
出演:柳楽優弥 田中泯
玉木宏 瀧本美織 津田寛治 青木崇高
辻本祐樹 浦上晟周 芋生悠 河原れん 城桧吏
永山瑛太/阿部寛
監督:橋本一
企画・脚本:河原れん
配給:S・D・P

公式サイト:www.hokusai2020.com
公式Twitter:@hokusai2020
公式Instagram:@hokusai2020
公式Facebook:@hokusai2020 ハッシュタグ:#映画HOKUSAI #HOKUSAI #北斎
コピーライト:(C)2020 HOKUSAI MOVIE

2021年5月28日(金)全国ロードショー!!

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