『同じ下着を着るふたりの女』キム・セイン監督来日&西川美和監督、田房永子とのトーク決定!斎藤環らのコメントも

同じ下着を着るふたりの女
キム・セイン監督
(C)Challan Film

釜山映画祭で5冠に輝いた映画『同じ下着を着るふたりの女』(5月13日(土)公開)でメガホンを取ったキム・セイン監督の来日が決定した。

相手を完全に愛することも憎むこともできず、暴力と依存の悪循環に陥った中年シングルマザーの〈母〉と20代後半の〈娘〉。ふたりの痛切な親子関係を描く本作。

今回来日が決まったキム監督は、公開初日となる5月13日(土)にQ&Aを実施予定。そして5月14日(日)には本作に推薦コメントを寄せた西川美和監督(『すばらしき世界』『ゆれる』など)と、キム監督が映画制作にあたって参考にしたという日本のエッセイ漫画「母がしんどい」の著者・田房永子によるアフタートークも実施される。

また作品への推薦コメントとして、先述の田房、そして同じくキム監督が制作時に参考とした書籍「母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか」(NHKブックス)の著者である精神科医の斎藤環、フリーアナウンサー・女優の宇垣美里による推薦コメントも到着。3者いずれも〈母〉と〈娘〉の関係をそれぞれの視点から映画を読み解くコメントとなっており、誰もが想いを寄せずにはいられない作品の強度を示唆している。

なお、西川監督と田房、斎藤が本作に寄せた書き下ろし原稿の全文は、劇場で販売されるパンフレットに掲載予定。

推薦コメント(※順不同/敬称略)

この手のお母さんから「愛」を受け取るのは、暗闇のなかで目を凝らし、
何が起きているかを理解しようとするのと同じ。
だけど、彼女は自分の幸せを追える人だから、大丈夫。 
田房永子(漫画家

本作のタイトルは象徴的だ。「同じ下着を着る」という関係は、母と娘の間にしか成立しないからだ。
異性間の親子ではもちろん、父と息子でもあり得ない。
このタイトルに、母と娘の両義的関係のすべてがこめられている。 
斎藤環(精神科医)

離れるには近すぎて愛するには遠すぎる母娘関係。
憎らしいのに愛されたくて、孤独だけど歩み寄れるわけもなく。
酸欠寸前の閉塞感や母娘の間の張り詰める緊張感たるや胃が捩れそうなほど。
家族なら愛し合える、だなんて所詮幻想。ああなんて残酷なんだろう。
宇垣美里(フリーアナウンサー・女優)

イベント情報

5月13日(土)
13:30上映後(15:50~16:05)キム・セイン監督Q&A
16:15上映後(18:35~18:50)キム・セイン監督Q&A

5月14日(日)
13:00上映後(15:20~15:50)キム・セイン監督×田房永子[漫画家] トーク
16:00上映後(18:20~18:50)キム・セイン監督×西川美和[映画監督] トーク

シアター・イメージフォーラム:https://www.imageforum.co.jp/theatre/
作品公式サイト:https://movie.foggycinema.com/onajishitagi/


ストーリー
30歳を目前に控えたイジョンと母のスギョンは、ふたりで団地に同居している。若くしてシングルマザーとなったスギョンは幼い頃から娘に辛く当たり、そんな母に対してイジョンも長年積み重なった恨みを隠しきれずにいた。
ある日、買い物に訪れたスーパーの駐車場で二人はいつものようにケンカになり、車から飛び出したイジョンを母スギョンが轢き飛ばしてしまう。スギョンは「車が突然発進した」と警察に説明するが、イジョンは故意の事故だと疑わず、母を相手に裁判を起こす。そんななかイジョンは、会社に新しく入社した同僚スヒの気遣いに触れ、彼女に癒しを求めるようになる。一方スギョンも、恋人ジョンヨルとの再婚の話が進んでいた。ようやくふたりはそれぞれの人生を歩むかに思えたが――。

作品タイトル:『同じ下着を着るふたりの女』
出演:イム・ジホ、ヤン・マルボク、チョン・ボラム、ヤン・フンジュ
監督・脚本:キム・セイン
2021年/韓国/韓国語/カラー/139分/1.85:1/5.1ch/DCP
原題:같은 속옷을 입는 두 여자
英題:The Apartment with Two Women
日本語字幕:根本理恵
配給:Foggy

公式サイト:https://movie.foggycinema.com/onajishitagi/
公式Twitter:https://twitter.com/onajishitagi
公式Instagram:https://www.instagram.com/onajishitagi/

5/13(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開

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