【レポート】『いなくなれ、群青』横浜流星キャスティングの理由など、これまで語られることのなかった製作の裏側を大公開!

第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター」読みたい本ランキング第1位を獲得し、シリーズ累計100万部を突破した河野裕の青春ファンタジー小説「いなくなれ、群青」(新潮文庫nex)が実写映画化、映画『いなくなれ、群青』が9月6日(金)より全国公開となる。

この度、『いなくなれ、群青』の公開を直前に控え、本作で初の長編映画デビューを飾る柳明菜監督と『いなくなれ、群青』を製作するきっかけを生み出した菅原大樹プロデューサーを招いてのティーチイン付き公開直前試写会が開催された。

映画『いなくなれ、群青』完成披露試写会 概要

日時:9月3日(火)
場所:秋葉原UDXシアター
登壇者(敬称略):柳明菜監督、菅原大樹プロデューサー

『いなくなれ、群青』で初の長編監督デビューを飾る柳明菜監督と舞台「おそ松さん」を大ヒットに導いた菅原大樹プロデューサーが舞台に登壇すると場内からは大きな拍手が巻き起こった。本編鑑賞後の観客に向けて柳監督は「本日はいち早くこの映画を見に来てくれてありがとうございます!今日は踏み込んだ話をして、新しい気づきがあると思いとても楽しみにしていました」と挨拶し、続いて菅原プロデューサーが「この映画は鑑賞後に誰かとお話ししたくなるような作品かなと思いこの機会を設けさせていただきました」と挨拶しイベントはスタート。

まず初めに「原作を映画化しようとしたきっかけは?」という質問に菅原プロデューサーは「原作を書店で見つけて、映像化か舞台化でやりたいなと思っていた。(自分が所属している)エイベックスピクチャーズはアニメを主に作っている会社で、この原作もアニメ向きではあるなと思ったのですが、せっかく作るなら実写化に向けてトライしたいなと思ったのがきっかけです。こういったファンタジー性のある作品を実写で表現することが出来たら、今後新しい映画の作り方が見つけられるかもしれない、ということも考えましたね。」と本作を製作するに至ったきっかけを語った。

そして「本作を映画化する点で意識した点は?」という質問に対して柳監督は「意識したところは原作の美しい世界観をどう表現できるかです。原作の魅力をそのまま出すのは難しいので、映画化するときの魅力って何だろう、何故映画化するのだろうという点を考えました。すると究極に美しい映像が必要だと思ったのと同時に、セリフだけでは全てを表すことができないので、役者の方たちには本当に頑張ってもらいました。」とコメント。

続いて撮影時期が去年の今頃で主演の横浜流星が世間を賑わせ大ブレイクするきっかけとなったドラマ「初めて恋をした日に読む話」(19)よりも前に本作のへのキャスティングが決まっていたという話になると、菅原プロデューサーは「僕は今回が映画をプロデュースするのが初めてで、今までは舞台をメインにプロデュースをしていたのですが、せっかく映画を作るのであれば男性の登場人物には舞台に携わった子たちをキャスティングするのが自分の使命かなと勝手に考えていました(笑)。横浜流星は過去に出演している舞台を見ていてすごく印象に残っており、今回「七草」役をお願いしました。松岡広大、黒羽麻璃央、君沢ユウキも舞台での彼らの活躍を見ていましたので出演頂けるとなったときは嬉しかったです。」と本作のキャスティングに対して熱い思いを語った。

そしてイベントは観客との質疑応答へと移り、まず初めに原作を読んだことのある男性から本編を小説のように区切った構成にした意図を聞かれた柳監督はしばし言葉に詰まると、「いきなり監督が言葉に詰まりました!」と司会者よりつっこみが入り会場が笑いに包まれ、柳監督は「第一に小説感を入れたくて映画の中に文字を出そうと試みたけれど、あまり上手くいかなくて、見やすくまとめる為に区切ってみたら成立したという感じです。」と答え、そして「映画はどうでしたか?」と監督から逆に質問をすると「区切るのであればもう少し長くてもいいのかなと思ったけれど、ただもう一回見たいと思いました!」と白熱した意見交換を見せる一幕もあった。

続いて、他の観客からは映像へのこだわりを問われると「この作品は原作があまりにも美しいので、映像も絶対に美しいものでなければいけないと思い、パイロット版(サンプル映像)を作ってプロデューサー陣と話し合って、カラコレ(映像の色彩を補正する作業)に関しては本作以上に時間をかけた作品はないくらい時間を費やしました。」と絶賛を受ける美しい映像の製作過程の裏側を語った。

最後に本作で柳監督と菅原プロデューサーがタッグを組んだきっかけを質問されると菅原プロデューサーは「今考えればもう少し冷静な判断ができたな」とバッサリ切ると会場からは笑いが溢れ、続けて「舞台のプロジェクションマッピングの演出を担当してくれた会社のディレクターが彼女で、その舞台の打ち上げの際に映画も手掛けたいと話すと監督が私やりたい!となったので今回の話をしました」と勢いで判断したことを話すと会場は驚いた様子を見せた。

最後に二人は「それぞれの解釈やご意見があると思いますが、引き続き応援して頂けると嬉しいです。」と挨拶し改めて大きな拍手に包まれる中イベントは終了した。

いなくなれ、群青謎だらけの階段島を舞台にした唯一無二の世界観と、心に深くくさびを打つような美しい文章で、広く熱く愛されている河野裕の小説「いなくなれ、群青」。そんな原作の空気感を大切に再現したのは、新鋭・柳明菜監督。「不幸じゃなければ、幸福だと言い張ることだってできる」と考える悲観的な主人公の七草には、今最も観たいと熱望される存在となった主演・横浜流星。彼の幼馴染で「真っ直ぐで、正しく、凛々しい」真辺由宇を体現するのは飯豊まりえ

そのほか、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆ら、数々の舞台、映画などで注目を集める若手俳優たちが集結。映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、TVアニメ「化物語」など数々の作品で知られる神前暁が音楽を手掛け、ピュアな歌声が魅力的なSalyuが主題歌を担当。また、新しい才能たちの挑戦に刺激を受けた小林武史が主題歌プロデュースを行った。いくつもの名曲を生み出してきたタッグによる主題歌の「僕らの出会った場所」は、思いがけない結末への驚きを感動の高まりへと誘う。

ストーリー
ある日突然、僕は〈階段島〉にやって来た。ここは捨てられた人たちの島で、どうして僕たちがこの島に来たのか知る人はいない。この島を出るには、失くしたものを見つけなければいけない。だが、疑問さえ抱かなければ、島の日常は安定していた。幼馴染の彼女に再会するまでは──真辺由宇。この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。「納得できない」と憤慨する真辺は、島から出るために、僕と周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとするのだが──。やがて明かされる真相は、青春の残酷な現実を突きつける。

作品タイトル:『いなくなれ、群青』
出演:横浜流星 飯豊まりえ
矢作穂香 松岡広大 松本妃代 中村里帆
伊藤ゆみ 片山萌美 君沢ユウキ 岩井拳士朗 / 黒羽麻璃央
原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex)
監督:柳明菜
脚本:高野水登
音楽:神前暁
主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」
主題歌プロデューサー:小林武史
2019年/JAPAN/カラー/105min/5.1ch/DCP
配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ

公式サイト:inakunare-gunjo.com
公式ツイッター:https://twitter.com/InakunareG
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/inakunare_gunjo/
コピーライト:(C)河野裕/新潮社 (C) 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

9月6日(金)全国ロードショー


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