【レポート】『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』舞台挨拶は大泉&小池の夫婦漫才のようなやり取りに会場大爆笑!

グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~

太宰治の未完の遺作が、喜劇として生まれ変わった、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が全国で公開中だ。

原作は、鬼才・ケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点で完成させた戯曲「グッドバイ」。観客を笑いと多幸感で包み、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた。
なぜか周囲の女たちが好きになってしまう<ダメ男・田島周二>を大泉洋、ガサツで小汚いけれど実は美人な<パワフル女・永井キヌ子>を小池栄子が演じ、劇中では嘘(にせ)夫婦に。そんな嘘夫婦が別れを告げに行く愛人役は、クールな女医・大櫛加代を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子を橋本愛、儚げな花屋の青木保子を緒川たまきが、それぞれ生き生きと演じる。更に、離れて暮らす妻・田島静江を木村多江、田島を尊敬する編集部員・清川伸彦を濱田岳が演じ、“嘘(にせ)夫婦”の計画を提案する作家・漆山連行役として松重豊が出演する。監督は、『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出。日本映画界・演劇界を担う実力派俳優・監督によって、昭和の文豪の未完の遺作が、新たな魅力に満ちた人生喜劇映画として生まれ変わった。

そしてこのたび、丸の内ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が開催され、大泉洋小池栄子水川あさみ橋本愛緒川たまき木村多江濱田岳松重豊成島出監督が登壇した。

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』 公開記念舞台挨拶 詳細

日時:2月15日(土) 12:00より舞台挨拶
登壇者敬称略):大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、濱田岳、松重豊、成島出監督
場所:丸の内ピカデリー1

はじめの挨拶で大泉は開口一番「ここの挨拶は短くしてくれとうるさく言われているから、短くさせていただきます」とやや不満げに語り、「初日を迎えられて、皆さんの前でご挨拶させていただけて感慨深いです」と公開を迎えた今の心境を語った。

偽夫婦作戦の思惑が外れてあたふたする本作の内容にちなみ、思惑が失敗したことを聞かれた小池は、本作のプロモーションで大泉とバラエティにたくさん出たことを振り返り「友人から、2人が出ている番組はすごい面白かったが、映画の印象が残らなかったと指摘を受けた」と告白。それに対して大泉は「非常に可愛らしい悩みです。わたしがここ5年ぐらいずっと悩んでいることです」と同調し、「色んな番組に出てすごい喋るから、みんなそれでお腹いっぱいになっちゃう。映画を観た気になっちゃう。プロモーションは本当に難しい」と大泉ならではの悩みを吐露。

本作のタイトルにちなみ、嘘をついて大失敗したことについて橋本は「小さい頃、妹のお菓子をいつも盗んでいた。ずっと父親が食べたと思っていた妹に大人になって告白し、“10年間お父さんを恨んでいたのに”と言われた」と可愛らしいエピソードを披露。
木村は「水泳のコーチの役が来て、泳げます!と言ったけど、まったく泳げなかった」と嘘をついてその後必死に練習したエピソードを語り、続けて大泉も「カーリングできるって言って、役をもらったことがある。チーム・ナックスみんなで“できるよな”と嘘をついた」と告白し、「結局、役をもらったのは僕だけだった」と会場の笑いを誘った。
濱田は「アメリカ映画に出たことがあって入国審査の時に、ビザに<アクター>と書いていて、入国審査官に疑われてすごい質問された。後ろにいっぱい日本人も並んでいたので恥ずかしかった」と振り返り、「映画好きの人だったみたいで、高倉健さんの名前が出てきた。『ケン・タカクラ』と同調していると、“もしかして友達か?”と聞かれて、友達だと言って入国審査を通った」とその場を乗り切るために、思わず嘘をついたことを暴露。
松重は「本当は190cmある身長を、188cmとずっと嘘をついていた」と告白。そうなるとズボンの裾が短くなるので、ヤクザの役だとつんつるてんになり脅しがきかなくなると語り「自前のダブルのスーツをずっと着ていたので、若い頃のVシネはほとんど衣装が同じ」と独特のエピソードを披露。

たくましい女性が多く出演する本作で、声にこだわったという監督は「緒川さんにはブルースの女王のようにと、水川さんにはマリア・カラスみたいな色っぽさでと、橋本さんには昭和の大女優のように、と演出した」と回顧。その中でも小池のカラス声には苦労したと言い「舞台で初めて聞いたときは、驚いた。一度、普通の声でもやってみたけど全然面白くなかったから、色々試行錯誤しながら仕上げていった」とこだわりを語った。そのこだわりに、小池は「普通の声だと面白くないというのは、それはそれでショックですけど」と語り、続けて「大泉と大乱闘するシーンで、恋心がだんだん大きくなっていっていく場面なので、『カラス声から白鳥に!』って監督に言われたけど、全然わからなかった」と当時の苦労を振り返った。

最後に、小池は「本当はみんなに広めてくださいとお願いするべきなのですが、そこまでは望みません。この時間を共有した仲間として、この映画が1人でも多くの方に支持されるように祈っていただければと思います」と語った。
続けて、大泉は「小池さんの言うとおりでございまして、今日迎えられたことができただけで本当に嬉しい。2時間を超えない非常に見やすい映画で、デートムービーにもいいと思う。なかなか大人が見れるラブコメディはないと思いますのでね」と徐々にノッてきた大泉は、「小池さんはこういう素晴らしいことを言いましたけど、いいですかみなさん、やっぱり宣伝しなきゃダメですよ!死ぬ気で宣伝しないとダメなんだ!あなたたちにはその使命があるんだ!我々の仲間なんだ!」と壇上で演説をはじめ、小池に「選挙活動みたいになってんじゃん!」とツッコまれ、その夫婦漫才のようなやりとりに、会場は大きな笑いと拍手に包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。

ストーリー
戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。文芸雑誌の編集長の田島周二は、気がつけば何人もの愛人を抱える始末。このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができない。困り果てた田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込む。そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る女だったのだ。男は、女と別れるため、女は、金のため―。こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。

作品タイトル:『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』
出演:大泉洋 小池栄子/水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江/皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ 犬山イヌコ 水澤紳吾/戸田恵子・濱田岳/松重豊
監督:成島出(『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』)
脚本:奥寺佐渡子
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より)
音楽:安川午朗
製作:木下グループ
制作プロダクション:キノフィルムズ 松竹撮影所
2019年/日本/日本語/カラー・モノクロ/シネマスコープ/5.1ch/106分
映倫区分:一般
配給:キノフィルムズ

公式サイト:good-bye-movie.jp
公式Twitter:@Movie_good_bye
公式Facebook:@Movie.good.bye
コピーライト:(C)2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

全国公開中

 


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