ココ・シャネルにスポットライトを当てたイベントが目白押し!『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』公開決定


映画『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』が10月25日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となる。
本作は1964年に日本で公開され、劇中の衣装デザインからココ・シャネルが携わった数少ない作品のうちの一つであり、今回シャネルが修復支援し、4Kデジタル・リマスター版となった作品だ。
1910年に創業し、来年2020年に創業110周年を迎えるフランスのファッションブランド、シャネル。今年2019年の秋は、メモリアル・イヤーを目前に、シャネルが作り上げた華やかなブランドイメージとその偉業を堪能できるイベントが目白押しだ。以下に、『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』の作品情報と共に、開催予定のイベントを一挙ご紹介する。

10月15日(火)
シャネルのアフタヌーンティー
名作フレグランス「ガブリエル シャネル」の香りの世界観を表現した日本初のオリジナルアフタヌーンティー「GABRIELLE CHANEL AFTERNOON TEA at FOUR SEASONS」が、フォーシーズンズホテル丸の内、京都にて開催。繊細で美しいスイーツと、個性的なセイボリーで秋の午後のティータイムを優雅に演出。
東京は10月15日(火)~11月15日(金)、京都は11月1日(金)~11月30日(土)。
www.fourseasons.com/jp/tokyo/dining/restaurants/motif_restaurant_and_bar/gabrielle-chanel-afternoon-tea-at-four-seasons/

10月19日(土)
マドモアゼル・プリヴェ展

オートクチュール、1921年に誕生したフレグランス「No.5」、1932年にガブリエル・シャネルがデザインしたダイヤモンドジュエリー「Bijoux de Diamants」の復刻版といったハイジュエリーの、3つを軸にシャネルのクリエイティブを紐解く展覧会。第5回目の開催となる今回、ロンドン、ソウル、香港、上海を経て、今年ついに東京に上陸。エキシビジョンでは、カンボン通り31番地のマドモアゼル シャネルのアパルトマンを訪れたような舞台で、シャネルのクリエイティブな世界に浸ることができる。
10月19日(土)から12月1日(日)まで、天王洲アイルB&C HALLにてhttp://mademoiselleprive.chanel.jp

10月25日(金)
『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』公開

半世紀の時を経て、シャネルのサポートによって4Kデジタル・リマスター版が完成し10月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となる。
本作は<ヌーヴェル・ヴァーグ>を先導したアラン・レネ監督と、世界文学に地殻変動をもたらした一大ムーヴメント<ヌーヴォー・ロマン>の旗手、アラン・ロブ=グリエによる伝説の名作だ。
映画芸術のひとつ到達点にして極北として、映画のみならず、アート全般に多大な影響を及ぼし続けている。


シャネルの衣装が使用された映画作品はあまたあるが、ココ・シャネル本人が映画のために衣装を手掛けた作品は数作品のみ。ジャン・ルノワール監督『ゲームの規則』(1939)でミラ・パレリとノラ・グレゴール、ルイ・マル監督『恋人たち』(1958)でジャンヌ・モロー、ルキーノ・ヴィスコンティ監督『ボッカチオ‘70』(1962)でロミー・シュナイダー。スター女優の鮮烈な衣装をデザインし、スクリーンを比類なき輝きで彩ってきた。


そして、87年の生涯においてデザインした無数の作品の中でも、「シャネル・スタイルの集大成」、「ファッション業界に最も影響を与えたスタイル」と称賛されているのが、『去年マリエンバートで』のヒロイン、デルフィーヌ・セイリグが身にまとう衣装。
当時78歳のココ・シャネルによるキャリアが凝縮された、シャネルの原点回帰ともいえる、シンプルにしてエレガント、モダンにしてクラシカルな、本作のために創られた美しいアイテムの全ては、映画が公開されるや、「ドレス・ア・ラ・マリエンバート」と呼称され、世界的なブームを巻き起こした。

1961年ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞 受賞
1962年フランス映画批評家連盟賞 作品賞 受賞
1963年米アカデミー賞 脚本賞 ノミネート
1963年英アカデミー賞 作品賞 ノミネート
1964年キネ旬ベスト・テン 外国映画 第3位

まどろむ記憶、混じり合う時間、交錯する夢と現。時を彷徨う、果てしない愛の物語。

時代も国籍も不明な、バロック風の宮殿のようなホテル。宿泊客の中に女Aと男Xと男Mの3人がいる。XはAに言う、「去年、お会いしましたよね?」しかし、Aは全く覚えていないと拒絶する。Xは去年会った際、1年後に駆け落ちする約束をしたと言う。XがAを口説き続けるのを、Aの夫と思しきMが監視をしている…。XとAは1年前に本当に出会って恋に落ちたのか?Aが知らないふりをしているだけなのか?それともAはXを完全に忘れてしまったのかーー。

作品タイトル:『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』
出演:デルフィーヌ・セイリグ『ロバと王女』『夜霧の恋人たち』、ジョルジョ・アルベルタッツィ『エヴァの匂い』、サッシャ・ピトエフ『追想』、ほか
監督:アラン・レネ『夜と霧』『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』
脚本:アラン・ロブ=グリエ『不滅の女』『快楽の漸進的横滑り』
撮影:サシャ・ヴィエルニ、フィリップ・ブラン
編集:アンリ・コルピ、ジャスミン・ジャズニー
音楽:フランシス・セイリグ
美術:ジャック・ソニエ
衣装:ベルナール・エヴァン
衣装提供:シャネル
製作:ピエール・クロー、レイモン・フロマン
1961年→2018年/イタリア=フランス/95分/モノクロ/シネスコ
原題:L’Année dernière à Marienbad
字幕翻訳:細川晋
配給:セテラ・インターナショナル

公式サイト:http://www.cetera.co.jp/marienbad4K/
コピーライト:(C)1960 STUDIOCANAL – Argos Films – Cineriz

10月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

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