『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』鑑賞前に3つのポイントをチェック!59年の生涯に秘められた“真実”とは!?

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

『ティファニーで朝食を』(58)、『冷血』(66)など多くの傑作小説を残した20世紀アメリカ文学界を代表する作家トルーマン・カポーティ

彼の知人や関係者たちの証言をもとに、流行作家であり、戦後アメリカを代表するセレブリティのアイコン的存在でもあった“恐るべき子ども(アンファン・テリブル)”の栄光から転落までを追い、その素顔に迫る文芸ドキュメンタリー『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』が、全世界公開に先駆けて11月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開される。

20世紀を代表する文豪トルーマン・カポーティ。この世を去ってなお多くの人々に影響を与え、愛され続ける彼の素顔を追った『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』公開までいよいよ1か月となった。
今回は、待望の世界最速公開に向け、カポーティの生涯を追う上で押さえておきたい3つのポイントを、初解禁となる場面写真5点と合わせて紹介する。

 

早熟の天才作家

1924年に生まれたトルーマン・カポーティは、19歳で執筆した「ミリアム」で優れた短編小説に贈られるO・ヘンリ賞を受賞、1948年刊行の『遠い声 遠い部屋』で本格的に作家デビューするや、“アンファン・テリブル(恐るべき子供)”“早熟の天才”と絶賛され、一躍流行作家になった。オードリー・ヘップバーン主演で映画化された『ティファニーで朝食を』(1958年刊行/61年映画化)や一家惨殺事件を題材にしたノンフィクション・ノベル『冷血』(1966年刊行/68年映画化)など、1作ごとに大センセーションを巻き起こし、時代の寵児となった。

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

戦後アメリカを代表するセレブリティ

新作には法外な契約金を約束され、作家として大成功を収めたカポーティは、同時に誰もが憧れるセレブリティとなる。デビュー当時から自身がゲイであることを公言し、独特の話術で人々を魅了した彼は、パーティーやディナーに招かれ、テレビに出演しては毒のあるユーモアを披露、1度見たら決して忘れない強烈なキャラクターを定着させた。

1966年、大ベストセラーとなった『冷血』で巨万の富を得たカポーティはプラザ・ホテルで「黒と白の舞踏会」を主催する。政治家やハリウッドスター、ノーベル賞受賞者など、各界を代表する当時のセレブリティたち500名が招待され、20世紀最高のパーティーと謳われている。

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

未完の問題作と転落

1975年、長年出版が待ち望まれた新作『叶えられた祈り』の一部を発表すると、スキャンダラスな内容が大論争を巻き起こす。華やかなNYの裏側、ハイソサエティの実態を描く最高傑作となるはずだった作品は、彼の親しいセレブリティたちの素顔を暴き、ゴシップを世間に知らしめる暴露話と受けとめられたのだ。この小説によって社交界を追放されたカポーティは、アルコールと薬物中毒に苦しみ、わずか59年で人生の幕を閉じる。

カポーティ自身の姿はもちろん、未公開の音声アーカイブや関係者の貴重なインタビューを通して明かされる、“誰もが一度は会いたいと願うが、一度会えば二度とは会いたくない”男=トルーマン・カポーティの真実とは。

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

死後36年を経て初めて語られる、未完の問題作『叶えられた祈り』執筆の裏側に迫る『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』は、11月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国劇場にて世界最速ロードショー。

作品タイトル:『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』
出演:トルーマン・カポーティ、ケイト・ハリントン、ノーマン・メイラー、ジェイ・マキナニー、アンドレ・レオン・タリー
監督・製作:イーブス・バーノー
2019年/アメリカ=イギリス/英語/98分/カラー・モノクロ/ビスタ/5.1ch
原題:The Capote Tapes 字幕:大西公子 字幕監修:川本三郎
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:ミモザフィルムズ

公式サイト:capotetapes-movie.com
公式Twitter:@capotetapes
コピーライト:(c) 2019, Hatch House Media Ltd.

11月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

 

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