『コンパートメントNo.6』ユホ・クオスマネン監督来日決定!新宿シネマカリテにて初日・2日目舞台挨拶に登壇

コンパートメントNo.6

カンヌ映画祭でグランプリに輝き、世界中の映画賞を席巻した『コンパートメントNo.6』(2月10日(金)公開)のユホ・クオスマネン監督が来日し、新宿シネマカリテでは初日・2日目の舞台挨拶に登壇することが決定した。

恋人にドタキャンされ世界最北端の駅へ向かう寝台列車に一人で乗り込んだ学生ラウラが、6号コンパートメントで乗り合わせたのは粗野な炭鉱夫のリョーハだった――。

ロサ・リクソムの同名小説を原案に、最悪の出会いではじまる最愛の旅を、偉大なるフィンランド映画の先駆者アキ・カウリスマキを思い起こさせるメランコリーとオフビートなユーモアを交えて描いた本作。メガホンを取ったユホ・クオスマネン監督は、1979年フィンランド・コッコラ生まれ。ヘルシンキを拠点に活動する映像作家で、短編をのぞけば、これまでに中編1本と長編2本を監督している。

まだ映画学校に在学中だった2010年の中編『The Painting Sellers(Taulukauppiaat)』がカンヌ映画祭のシネフォンダシオン部門で受賞。同作はフィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)で監督賞など4部門にノミネートされるなど大きな話題を呼んだ。

中編の成功により、満を持して挑んだ2016年の長編第一作が『オリ・マキの人生で最も幸せな日』だ。ヌーヴェルヴァーグを思わせる60年代の空気を再現するべく、モノクロの16mmフィルムで実在のボクサーの人間味あふれるエピソードを瑞々しく描いたハートウォーミングな物語は、初長編にしてカンヌ映画祭ある視点部門のグランプリを受賞。フィンランド・アカデミー賞で最多8部門を受賞するなど、一躍若手期待の才能としてその名を知らしめた。

そして待ち望まれた長編第2作が今作『コンパートメントNo.6』。2020年の2月半ばから29日間にわたって撮影されたという本作は、実際に走っている列車の中で撮影。前作同様、今回も「過去の記憶を捉えたい」という理由からフィルム撮影にこだわり、35mmフィルムでの撮影を敢行した。キャスティングにおいては、「まったく違う環境で、まったく違う育ち方をしてきたのに、どこか姉と弟のような雰囲気が感じられた」というセイディ・ハーラユーリー・ボリソフを起用。

本作はカンヌ国際映画祭で上映されると、パルム・ドールに次ぐ第二席のグランプリとエキュメニカル審査員賞をダブル受賞。前2作同様に国内のユッシ賞を席巻し7部門で受賞すると、第94回アカデミー賞(R)国際長編映画賞フィンランド代表、第79回ゴールデングローブ賞非英語映画賞ノミネートなど、全世界で17の賞に輝いた。

今回の来日は、フィンランドを代表する映画監督となったユホ・クオスマネン監督から、直接話が聞ける貴重な機会となりそうだ。ぜひこの機会をお見逃しなく。

『コンパートメントNo.6』公開記念!
ユホ・クオスマネン監督登壇スケジュール

■ 2月10日(金)18:20の回上映後(25分)
■ 2月11日(土)09:45の回上映後(25分)と12:20の回上映前(15分)
※場所はいずれも新宿シネマカリテとなります。

監督:ユホ・クオスマネン プロフィール
1979年フィンランド・コッコラ生まれ。ヘルシンキを拠点に活動する映像作家。アールト大学のヘルシンキ映画学校2014年に卒業。在学中の中編『Taulukauppiaat(ペインティング・セラーズ)』(2010)が次世代の国際的映画製作者を支援するために設立された財団によるカンヌ映画祭シネ・ファウンデーション賞を受賞。フィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)でも監督賞など4部門にノミネートされた。監督長編デビュー作『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(2016)がカンヌ映画祭ある視点部門でグランプリを受賞。本作でカンヌ映画祭コンペ部門のグランプリに輝いた。前衛的なオペラや演劇の芸術監督や、生演奏によるサイレント短編映画を制作したり、生まれ故郷のコッコラで開催される小さな映画祭の共同設立者でもある。

コンパートメントNo.6
ユホ・クオスマネン監督

第74回カンヌ映画祭グランプリ(エキュメニカル審査員賞W受賞/クイア・パルムノミネート)
第94回アカデミー賞(R)国際長編映画賞 フィンランド代表
第79回ゴールデングローブ賞 非英語映画賞ノミネート
フィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)7冠 作品賞・監督賞・主演女優賞ほか受賞

作品タイトル:『コンパートメントNo.6』
出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ、ディナーラ・ドルカーロワ(『動くな、死ね、甦れ!』)、ユリア・アウグ
監督・脚本:ユホ・クオスマネン『オリ・マキの人生で最も幸せな日』
原作:ロサ・リクソム フィンランディア文学賞受賞「Compartment No.6」
2021年/フィンランド=ロシア=エストニア=ドイツ/ロシア語、フィンランド語/107分/カラー/シネスコサイズ/原題:Hytti nro 6 英題:Compartment Number 6/映倫区分:G/後援:フィンランド大使館
配給:アット エンタテインメント

公式サイト:comp6film.com
公式Twitter:@comp6film
コピーライト:(C) 2021 – AAMU FILM COMPANY, ACHTUNG PANDA!, AMRION PRODUCTION, CTB FILM PRODUCTION

2023年2月10日(金)、新宿シネマカリテほか全国順次公開

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