政治難民の少年がチェスチャンピオンを目指す感動の実話を映画化『ファヒム パリが見た奇跡』8/14公開!シーン写真解禁

フランスで起きた感動の実話をもとにしたヒューマンドラマ『Fahim』の邦題が『ファヒム パリが見た奇跡』として、8月14日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開となることが決定した。あわせて、シーン写真3点も解禁された。

母国バングラデシュで天才チェス少年として有名だったファヒムは、わずか8歳の時に政治難民として父親とともに突然パリに移り住むことになる。そして彼らは自由な未来を勝ち取るために言葉も分からず、住む場所も定まらないパリでチェスのチャンピオンを目指すことになるが…。

本作は、政治難民の父親に伴われ、母親からも引き離され、わずか8歳で見ず知らずの街で生きることになったファヒムが“チェス”という共通項を通してさまざまな人と出会い、信じ合うことでその才能が花開き、目標に向かってひたむきに生きる姿に心打たれる感動の実話をもとにした作品だ。

監督は、俳優としても活躍するピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル。本作を製作することになったきっかけについて彼は「2014年2月、テレビで14歳のバングラデシュ人の少年が、彼のこれまでの人生を語った本『Un roi clandestin(密入国者の王さま)』<日本未発売>についてインタビューを受けていたのを見たのです。それまで彼のことをまったく知りませんでしたが、落ち着いた声で話すこの少年に魅了され心を揺さぶられたのです。なぜ8歳の時に急に母親から引き離され、国を出なければならなかったのか。父親と一緒に言葉も生活習慣も知らないフランスに降り立ち、その4年後に、不法滞在のホームレスであったにもかかわらず、どうやって12歳以下のチェスのフランス王者になったのか。すごい道のりです!私の映画作家としての血が体をひと巡りし、すぐにこの映画を作りたいと思ったのです。」と述べている。

ファヒムの才能をいち早く見抜き、彼をフランス王者にするために厳しくも愛情溢れた熱心な指導に没頭するファヒムのチェスコーチ・シルヴァンを演じるのはフランスの誇る名優ジェラール・ドパルデュー(『シラノ・ド・ベル・ジュラック』)。

監督が実際の“ファヒム”の指導者であるグザヴィエ・パルマンティエに出会った際に「彼の恰幅の良さ、優しさ、激しい気性を知りまっさきに思い浮かべたのがジェラール・ドパルデューだった」という。「私はおめでたい人間ですから、すぐにジェラールがぴったりだと思い、1秒たりとも断られる可能性を想像しませんでした。それでもジェラールのエージェントに脚本を送った時は多少ドキドキしましたよ。脚本は140ページあり、この長さがジェラールのやる気をそぐんじゃないかと怖くなったのです。でも違いました。48時間後に彼はOKの連絡をくれました。」とその喜びを語る。

チェスの天才少年ファヒムを演じたのは、これが演技初挑戦であり、彼自身も撮影が始まる約3ヶ月前にバングラデシュから政治亡命者の息子として逃れてきたというアサド・アーメッド。ある日突然父親から「いとこと一緒にでかけろ」と言われた先が映画のキャスティング現場だったと言う。

本作について「脚本の内容を聞いた時、とても感動しましたし、バングラデシュの首都ダッカで起こっているいろいろな問題を思い出しました。ファヒムの物語は僕のものではありません。でも僕が経験してもおかしくなかった。」「この映画を通して、人々が移民の生活が簡単ではないと分かってくれることを願います。」とその想いを語る。

国籍・年齢を越えた師弟の絆、親子の愛、巡り合った友情とともに立ちはだかる数々の壁をその明晰な頭脳で次々と打破しながら自身の力で力強く未来を掴んでいくファヒムの姿に熱く胸を打たれる人が続出した『ファヒム パリが見た奇跡』は、8月14日(金)全国公開。

ストーリー
少年ファヒムと父親は母国バングラデシュを追われ、家族を残してパリにやってくる。フランスに到着してすぐ、強制送還の可能性に怯えながら、亡命者として政治的保護を求める戦いが始まる。そんな中、チェスの才能を持つファヒムはフランス国内で最も優秀なチェスのコーチの1人、シルヴァンに出会う。警戒心と魅力の間で揺れ動きながら、彼らは互いを知り、次第に友情を築いて行く。チェスのフランスの国内大会が始まる一方でファヒムは強制送還の脅威にさらされる。解決策はただ1つ。フランス王者になることだった。

FIFF 2019 ナミュール国際フランコフォニー映画祭 ジュニア審査員賞
2020 ニューヨーク国際児童映画祭 長編作品(Grown-ups award)賞受賞

作品タイトル:『ファヒム パリが見た奇跡』
出演:ジェラール・ドパルデュー、アサド・アーメッド、ミザヌル ラハマン、イザベル・ナンティ
監督:ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル
原題:Fahim
2019年/仏/107分/5.1ch/シネマスコープ/カラー/デジタル
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、ユニフランス
提供:東京テアトル、東北新社
配給:東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES

コピーライト:(c)POLO-EDDY BRIÉRE.

8/14(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

 
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