映画『はちどり』の公開延期が決定 ―韓国で最も話題の女性監督キム・ボラによる初長編作品

はちどり4月25日(土)公開予定となっていた映画『はちどり』の公開延期が決定した。

なお、到着したコメントは以下の通り。

公開延期のお知らせ

4月25日(土)より劇場公開を予定しておりました、映画『はちどり』につきまして、
政府および関係機関等による新型コロナウイルス感染拡大防止対策の方針に鑑み、公開を2020年初夏以降に延期することを決定いたしました。

何とぞご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

株式会社アニモプロデュース
はちどり

イントロダクション
38歳のキム・ボラ監督による初長編作品である本作は、2018年釜山国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus部門をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞(2020年3月現在)。韓国では2019年8月に公開され、単館公開規模ながら公開1か月で観客動員数12万人超、最終的に15万に迫る異例の大ヒットを果たし、かつて世界を熱狂させた韓国映画『息もできない』(2008年)を凌ぐ評価を得るなど、今韓国で最も話題の女性監督の1人。

主人公・ウニは、2016年に韓国で発売されるやベストセラーとなった小説「82年生まれ、キム・ジヨン」の主人公の少女時代とも重なる。男性が優遇されることが当たり前だった時代、女性であるという理由で我慢しなくてはいけなかったこと、それがおかしいということに気がつかなかったこと———。2つの作品に共通するのは、そんな時代に生きた女性の物語であり、声をあげようとする姿である。そして、それは韓国の同年代の女性の共感を呼んだ。

はちどり

 

 

 

ストーリー
1994年、空前の経済成長を迎えていた韓国、ソウル。14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地に暮らしていた。学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごす日々。両親は小さな餅屋を切り盛りし、子供達の心の動きと向き合う余裕がない。父は長男である兄に期待を寄せていたが、兄は親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。
ある日、ウニが通う漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。大学を休学中のヨンジは、どこか不思議な雰囲気を漂わせていた。自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに、ウニは心を開いていく。ヨンジは、入院中のウニを見舞いに訪れ、「誰かに殴られたら黙っていてはダメ」と静かに励ます。ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯だった。ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く。

作品タイトル:『はちどり』
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ
監督・脚本:キム・ボラ
2018年/韓国、アメリカ/138分/英題:HOUSE OF HUMMINGBIRD/原題「벌새」
PG12
提供:アニモプロデュース、朝日新聞社
配給:アニモプロデュース

公式サイト:http://animoproduce.co.jp/hachidori/
コピーライト:(C) 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.

初夏公開予定

 

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