阪神・淡路大震災から25年。震災で娘を亡くした夫婦の葛藤と絆を描く、いまおかしんじ監督最新作『れいこいるか』予告解禁

阪神・淡路大震災で娘を亡くした夫婦の葛藤と絆を描き、第15回大阪アジアン映画祭で高評価を得た、いまおかしんじ監督作『れいこいるか』が8月8日(土)より新宿・K’sシネマ、大阪・シネヌーヴォ、神戸・元町映画館で同時公開されることが決定した。(以降8月14日(金)より京都みなみ会館にて、その後も、名古屋シネマテークや新潟・シネウィンドなど全国順次公開を予定)。
このたび、阪神・淡路大震災追悼行事「1.17のつどい」の竹灯篭を写したポスタービジュアルや予告編映像、ならびに監督コメントが解禁された。

『れいこいるか』は、阪神・淡路大震災で一人娘を亡くした夫婦の23年間をテーマにしたフィクション・ドラマだ。『つぐない』『あなたを待っています』のいまおかしんじ監督が震災直後から原案を温め、震災後25年の節目を前に作品化。震災での娘の死を機に関係が悪化し、離婚した夫婦の絆の回復を、長田や三宮など神戸の街並みを舞台に描きだす。

監督が「今やるなら、これまでの月日を描こう」と心に決め、2017年1月から撮影を始めた本作は、神戸の下町の風情が残る長田区の路地裏や酒店などを、いまおか監督自らが街を歩き回って探し出し、等身大の神戸を象徴する「震災前から残る風景」がロケ地に選ばれている。

関西演劇界で活躍する武田暁が映画初主演。夫役を北野武「HANA-BI」(98)、阪本順治「顔」(00)、中島哲也「下妻物語」(04)、園子温「恋の罪」(11)、瀬々敬久「64—ロクヨン」(16)と数々の個性派監督の映画出演する河屋秀俊が演じ、現在進行形の悲しみを背負う2人を描き出すことに成功した。

いまおか監督は本作の公開に向けて「震災という大きな歴史の陰に隠れがちな、人びとの悲しみと喜びに思いをはせてほしい」と語っている。

いまおかしんじ監督 コメント
大切な人が死んで、残された人はその先をどうやって生きていくのか?実人生の中で、映画を作ることの中で、ずっと考えている。死んだ人のことを忘れたくない。時間がたてば忘れるというなら、忘れない方法はないものかと思う。生きていた時に受け取った何かを何らかの方法で残したい。だから俺は映画を撮るのかも知れない。フィクションの中にその思いを無理やりねじ込んで死者とコンタクトする。本作を撮りながら幾人もの死者の顔が浮かんだ。彼らが俺の後ろにいる。不思議と背筋が伸びるのだ。この映画は死んでいったたくさんの知人に捧げたい。神代辰巳、川島伸夫、林由美香、向井寛、馬場当、しまだゆきやす、上野俊哉、鴨田好史、今岡隆則、伊藤猛、堀禎一、江利川深夜、櫻井拓也に捧ぐ。

ストーリー
1995年、神戸。伊智子と太助は、阪神淡路大震災により一人娘のれいこを亡くす。その後二人は離婚し、それぞれの生活を始める。淡々とした日常の中、伊智子と太助は、徐々にれいこの死を受け入れていく。2018年、久しぶりに再会した二人は、れいことの思い出の水族園へ行き、イルカショーを見るのだった。

作品タイトル:『れいこいるか』
出演:武田暁 河屋秀俊 豊田博臣 美村多栄 時光陸 田辺泰信 上西雄大 上野伸弥 石垣登 空田浩志 テルコ 川上皓翔 桑村大和 グェンティ・コックミ 杉本晃輔 西山真来 徳竹未夏 古川藍 多賀勝一 水野祐樹 小倉Pee 南山真之 グェンタイン・サン 森千紗花 若宮藍子 北田千代美 上村ゆきえ 徳永訓之 佐藤宏
監督:いまおかしんじ
企画:朝倉大介 プロデューサー:川本じゅんき・朝倉庄助 脚本:佐藤稔
撮影:鈴木一博 録音:弥栄裕樹 音楽:下社敦郎 編集:蛭田智子 助監督:女池充・坂本礼
製作:朝日映劇 制作:国映株式会社
2019年/100分/カラー/DCP/5.1ch
配給:ブロードウェイ

公式サイト:https://reikoiruka.net-broadway.com/
コピーライト:(C)国映株式会社

8月8日(土)より新宿・K’sシネマ、大阪・シネヌーヴォ、神戸・元町映画館にて同時公開、以降全国順次

 
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