『SKIN/スキン』メインビジュアル・特報映像解禁!ジェイミー・ベルが全身タトゥーの白人至上主義者<レイシスト>を熱演

SKIN/スキン2019年アカデミー賞で短編映画賞を受賞した短編をもとに制作された長編映画『SKIN/スキン』が5月9日(土)より新宿シネマカリテにて公開となる。

この度、本作のメインビジュアル、特報が解禁となり、あわせて、監督のガイ・ナティーヴより作品へのメッセージが到着した。

スキンヘッド、顔面に憎悪を象徴する無数のタトゥー。白人至上主義者に育てられ、差別と暴力に満ちた生活を送るブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、これまでの悪行を悔いて新たな人生を築こうと決意する――映画『SKIN/スキン』は、イスラエル出身、ユダヤ人のガイ・ナティーヴ監督が、過去の自分と決別するために計25回、16カ月に及ぶ過酷なタトゥー除去手術に挑んだブライオン・ワイドナーを追うTVドキュメンタリー「ERASING HATE」(11)に感銘を受けたのがきっかけだった。まずは、この映画の製作資金を募ることを目的に、全額自己資金で物語や設定は異なるものの人種差別という同じテーマを扱った、短編『SKIN』(18)を製作。これが大きな反響を呼び、企画立ち上げから7年を経て長編『SKIN/スキン』が実現した。短編『SKIN』はのちに2019年アカデミー賞・短編映画賞を受賞している。

今回、解禁となったメインビジュアルは、ブライオン演じるジェイミー・ベルがタトゥーだらけの顔面をさらし、力強く正面を見つめる姿が採用されている。『リトル・ダンサー』で鮮烈なデビューを飾り、近年では『ロケットマン』でエルトン・ジョンの親友バーニー・トーピン役を射止めたジェイミー。今回の役に魅了された彼は、短期間で20ポンドも体重を増やし役に臨んだ。また、本物のブライオンと会いに行ったり、彼が属していたグループの追跡をするなど独自に研究を行っていたというからその入れ込みようが伺える。撮影初日にガイ・ナティーヴ監督は、タトゥーなどのメイクを終え、本物のブライオンと化した彼をみて悪寒を感じたという。

同時に解禁となった特報でも、ハーケンクロイツの旗を掲げたレイシズム団体の中央で、松明を手にし、憎悪に満ちた表情で町を闊歩する姿を捉えることができる。このレイシズム団体も「ヴィンランダーズ」という実在の団体をモデルにしている。メインビジュアルでも分かる通り、ブライオンの右頬にある「Vinlanders SC」というマークは、実在のブライオンも彫っていたものだ。この団体は、オハイオ州を中心に活動を続け、2010年にはアリゾナ支部の多くのメンバーが逮捕されている。

メインビジュアル・特報では、「人は、生まれ変わることができるのか。」というコピーが採用されており、この暴力に満ちた白人至上主義者がどのように再生への道を歩むのか、期待が高まるところだ。

ガイ・ナティーヴ監督 メッセージ

私たちは狂った時代に生きています。人々は希望を失いました。「平和」と「愛」という言葉は無秩序なものとなり、反対に、暴力と憎しみは24時間年中無休で蔓延しています。2012年にブライオンの記事を読んだとき、アメリカはまだ今とは異なる状況にあったけれど、私はすでに破滅の兆しを感じていた。だからこそ、一見不可能に思える変化を経験した男の希有な物語を伝えることが重要だと感じたのです。
―ガイ・ナティーヴ

作品タイトル:『SKIN/スキン』
出演:ジェイミー・ベル/ダニエル・マクドナルド/ダニエル・ヘンシュオール/ビル・キャンプ/ルイーザ・クラウゼ/カイリー・ロジャーズ/コルビ・ガネット/マイク・コルター/ヴェラ・ファーミガ
監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
製作:ジェイミー・レイ・ニューマン、ガイ・ナティーヴ
撮影:アルノー・ポーティエ
編集:リー・パーシー、マイケル・テイラー
音楽:ダン・ローマー
2019年|アメリカ映画|118分|DCP|カラー|スコープサイズ|原題:SKIN
配給:コピアポア・フィルム

公式サイト:skin-2020.com
コピーライト:(C) 2019 SF Film, LLC. All Rights Reserved.

新宿シネマカリテにて5月9日(土)よりロードショー!以降全国順次公開

 


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