『大海原のソングライン』オンライン映画館でも配信決定!ピーター・バラカンほか豪華ゲスト出演の生配信イベントも

東は太平洋のイースター島、西はインド洋のマダガスカルに至るまで16の島国に残る伝統的な音楽とパフォーマンスを記録した驚異の音楽ドキュメンタリー『大海原のソングライン』がいよいよ今週末、8月1日(土)より東京・シアターイメージフォーラム、名古屋・名演小劇場にて公開となる。

また、新型コロナウィルスの影響を鑑み、劇場公開に加えて同日よりオンライン映画館「仮設の映画館」でも配信となることが決定した。加えて、公開を記念したイベントがオンラインと劇場の両方で開催される。

5000年前、太平洋には海を渡る人々がいた。彼らは数千年に渡って大海原を攻略し、地球の半分を覆う島々にたどり着いた。文字が普及する前の時代なので、彼らはその先々で音楽を残しながら交流していった。その勇敢な船乗りたちの子孫は今や4億人にまで増えた。

音楽プロデューサーでもある監督のティム・コールとプロデューサーのバオバオ・チェンは3年間に渡りその航路をたどった。台湾から出発してオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、さらに太平洋の向こう側に位置するマダカスカル、そしてイースター島に至るまで実に16の島国に残る伝統的な音楽やパフォーマンスを記録していった。

そして、「Small Island Big Song」と名付けられたこの試みは単なる伝統音楽の記録に留まらなかった。本作は、かつて同じ言葉や音楽で繋がっていた島々の歌をもう一度集結させる壮大な音楽プロジェクトだ。

 

まず公開前日7月31日(金)には夜21時より、台湾最南端・パイワン族「カパナン集落」から生配信「ミニライブ+トーク」が開催される。出演は、本作にも出演し印象的に歌声も披露している歌手アルイ(戴曉君 Sauljaljui)。そして、監督のティム・コール、プロデューサーのバオバオ・チェンがトーク出演する。アルイは、2020年中華圏のグラミー賞と呼ばれる台湾の「金曲奨」に「アルバム賞」「原住民語アルバム賞」「原住民語シンガー賞」「編曲者賞」に4冠ノミネートされた注目女性歌手。彼女の歌声のオンラインで聴くことができる貴重な機会となる。

大海原のソングライン

今年の「金曲奨」にノミネートされたアルイ(戴曉君 Sauljaljui)の原住民語アルバム「Insides Revealed」ジャケット

続く翌日の公開初日8月1日(土)は、劇場トークイベントとして、シアターイメージフォーラム上映後に、批評家の金子遊氏、東京文化財研究所音声映像記録研究室長の石村智氏を招いてトークショーが開催される。なお、金子氏からは本作へのコメントも寄せられている。

そして、8月10日(月・祝)には、「Small Island Big Song」大集合と題して再びオンラインイベントが開催される。出演は、台湾からティム・コール監督、プロデューサーのバオバオ・チェン、出演アーティストであるチャールズ・マイマロシアはオーストラリアから、アレナ・ムーランがマレーシアから中継される。そして、日本からは本作に深い共感を寄せたピーター・バラカンが司会として登場し、同時中継でトークを繰り広げる。オンラインでも楽しめる世界のアーティスト出演者の制作秘話や制作者の思い、またアーティスト2人による、本編のなかに創作したオリジナル曲を生中継で演奏が予定されており、見逃さないオンラインイベントだ。

新型コロナウィルスが猛威を奮う中、海外へも渡航できない状況が続く昨今、この映画と共に、太平洋を渡る壮大な音楽の旅路に出てみては。劇場の音響設備での鑑賞はもちろんのこと、自宅等の音響環境で、ひと味違う映画体験を楽しむ絶好の機会になりそうだ。

 

仮設の映画館

配信期間:8月1日(土)~9月30日(水)
URL:https://www.temporary-cinema.jp/

イベント詳細

◆オンラインイベント➀ <前夜祭イベント>
台湾最南端・パイワン族「カパナン集落」から生配信の「ミニライブ+トーク」
7月31日(金)21:00~22:00

ゲスト:アルイ(戴曉君 Sauljaljui)、ティム・コール(監督)、バオバオ・チェン(プロデューサー)
司会:黄インイク(ドキュメンタリー監督)
URL:映画公式サイト(http://moolin-production.co.jp/songline/
※その他、ムーリンプロダクション公式youtube、facebookでも同時配信

大海原のソングライン

アルイ(戴曉君 Sauljaljui)

大海原のソングライン

ティム・コール(監督)、バオバオ・チェン(プロデューサー)

◆初日トークイベント
8月1日(土)11:00の回、上映後
ゲスト:金子遊(批評家)、石村智(東京文化財研究所音声映像記録研究室長)
場所:シアターイメージフォーラム

◆オンラインイベント② <「Small Island Big Song」大集合>
8月10日(月・祝)16:00~17:00
ゲスト:ティム・コール(監督)、バオバオ・チェン(プロデューサー)、チャールズ・マイマロシア(ソロモン諸島ミュージシャン)、アレナ・ムーラン(マレーシアミュージシャン)
司会:ピーター・バラカン
URL:映画公式サイト(http://moolin-production.co.jp/songline/
※その他、ムーリンプロダクション公式youtube、facebookでも同時配信

大海原のソングライン

アレナ・ムーラン(マレーシアミュージシャン)

大海原のソングライン

チャールズ・マイマロシア(ソロモン諸島ミュージシャン)

コメント一覧

大海原を進むカヌー。うねりと吹き抜ける風が聞こえてくる。
湧き上がる歌声が大地、空、星と共鳴し、1つの音楽となっていく。
それはすべての生命と響き合う、切なくも美しいリズム。
海の旅人が流れ着いた島々に伝えられた歌の数々。
それらが新たに生まれ変わり、私たちのところに帰ってきた。
時を遡り、未来につながる壮大な旅。
それに同行し、写真に撮りたいと思った。
私たちの心を響き合わせるために。
長倉洋海(写真家)

ぼくはブルース・チャトウィンの著書『ソングライン』のファンです。この映画は、まさに太平洋やインド洋にオーストロネシア人の「ソングライン」があったことを、歌と音楽で教えてくれます。
約5000年前に台湾を出発し、ポリネシアやメラネシアを経て、遠くイースター島まで達したという、アウトリガーカヌーと伝統航海術による旅。
彼(女)たちの歌声、楽器の演奏、ダンスがセッションのなかで重なるとき、島々をこえて共通の DNAが目をさまし、ぼくらの身体を興奮で震わせます。
金子遊(批評家・多摩美術大学准教授)


作品タイトル:『大海原のソングライン』
出演:クアナ・トレス・カヘレ、タリカ・サミー、ホロモナ・ホロ、アレナ・ムーラン、チャールズ・マイマロシア、ポエモアナ
監督:ティム・コール
プロデューサー:バオバオ・チェン
2019年|英語題:Small Island Big Song|中国語題:小島大歌|製作国:オーストラリア、台湾|82分|2K DCI SCOPE|5.1chサラウンド
製作:Small Island Big Song Pty, Ltd.、小島大歌影音工作室
後援:オーストラリア大使館、ソロモン諸島名誉領事館
配給:ムーリンプロダクション

公式サイト:moolin-production.co.jp/songline/
ムーリンプロダクション公式Twitter:@moolinpro
ムーリンプロダクション公式Facebook:@moolinproduction
ムーリンプロダクション公式Instagram:moolinproduction
コピーライト:(C)Small Island Big Song

8月1日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開!以降全国順次

 

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