『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』特別動画解禁!マーク・カズンズ監督が日本映画愛を語り尽くす

ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行

近代の傑作映画たちの制作背景や、その内容を紐解くイギリスのドキュメンタリー『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』(6月10日(金)公開)より、日本映画愛に溢れるマーク・カズンズ監督の特別動画インタビューが公開された。

本作は、365日欠かさず新たな映画を視聴、これまでの人生で鑑賞した総本数が1万6,000本を超えるという“究極の映画オタク” マーク・カズンズ監督が、めまぐるしい社会の変化、テクノロジーの進化とともに、映画を取り巻く環境や表現手法が劇的に変わった2010~2021年の11年間にスポットをあて、ハリウッド・メジャー大作からアートハウス系、知られざる日本未公開作まで、実に幅広く多種多様に<111本の映画>を厳選、愛にあふれた独自の批評的視点を披露する。

日本と約1万キロ離れたスコットランドに住むマーク・カズンズ監督。「とても離れた距離にいますが、日本の皆さんと映画愛を共有することができ、とても嬉しく思います」と感謝を述べた後、「これだけは観てほしい」という日本映画について、まず最初に今村昌平監督『にっぽん昆虫記』をピックアップ。「叙事詩的で生命力に満ちたすばらしい映画で視覚的にも美しい作品」と絶賛、小津安二郎監督『長屋紳士録』塚本晋也監督の伝説的80年代の肉体ホラー映画『鉄男』を「パンクな映画」として紹介。

好きな日本人女優と男優に関しては三船敏郎香川京子の名前を挙げ「幸運にも東京でご本人に会えました」と明かしたほか、対談してみたい日本人監督や俳優について「田中絹代さん」と即答。監督としても活躍してた彼女の大ファンでもあり「彼女の名前を僕の腕に彫るくらい大好きです」と熱弁を振るっている。

世界の美しい映画館も紹介される本作。「ぜひ訪れてみてほしい世界の映画ロケスポットや映画館はありますか?」という質問に対し、“新聞王”と言われる、カリフォルニアのW・R・ハーストの豪邸「ハースト・キャッスル」をお勧め。現在は観光地としても有名であるが、チャップリンやグレタ・ガルボなど「20-40年代に知人の映画スターたちを招きその豪邸でパーティを開いていました」などその理由を述べ、当時のハリウッドがいかにロマンチックでいかに享楽的だったかを知ることのできる建物であることも伝えた。

最後、これから映画を見る日本の観客へメッセージも。「フランス語で素敵な表現があります。“映画館は村の心臓である” すばらしい言葉でしょう?」と述べ、加えて全ての映画を「子供のように目を見開き心を開いて、先入観を持たずに見てほしいのです」「本作も心を開いてみてくださることを願います」と本作に込めた想いを語った。

ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行
監督の腕には、⽥中絹代のタトゥが
ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行
ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行
憧れの⾹川京⼦との2ショット

劇中に登場する111本の映画は、受賞歴や興行成績といったありきたりな選択基準にはまったくそっていないという。『ジョーカー』『アナと雪の女王』という一見何の関係もない2作品が、実は“解放”という意外なキーワードで共通していることを指摘するオープニングからしてサプライズの連続。そして〈映画言語の拡張〉〈我々は何を探ってきたのか〉という2部構成で、既成概念に囚われず革新的な映像表現を実践した映画を検証していく。

本作の胸躍る魅力は、引用されたタイトルをいくつか列挙するだけでも伝わるだろう。コメディのジャンルからは『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』『デッドプール』、アクションからは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、ホラーからは『ミッドサマー』『イット・フォローズ』をセレクト。さらに、日常の中の夢幻性(『光りの墓』)、斬新な身体表現(『ムーンライト』『ゼロ・グラビティ』)、独特の時間感覚(『コロッサル・ユース』『象は静かに座っている』)、世界を捉える新しい視線(『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』『サウルの息子』)を獲得した作品、GoProやスマートフォンといった新世代カメラ(『リヴァイアサン』『タンジェリン』)、モーション・キャプチャーなどの最先端デジタル技術(『猿の惑星:聖戦記』『アイリッシュマン』)を導入したエポック・メイキングな作品を振り返る。

作品タイトル:『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』
監督&ナレーション:マイク・カズンズ『オーソン・ウェルズの目』(18)
2021年/イギリス/英語/167分/ビスタ/5.1ch/カラー/原題:The Story of Film : A New Generation(原題)
配給:JAIHO

公式サイト:storyoffilm-japan.com
公式Twitter:@JaihoTheatre
コピーライト:(C) Story of Film Ltd 2020

6月10日(金)新宿シネマカリテ他、全国順次ロードショー!

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