『ようこそ、革命シネマへ』6/1(月)より再上映決定!30年もの間、映画文化を奪われたスーダンを追ったドキュメンタリー

ようこそ、革命シネマへ

4月6、7日のわずか2日間の上映後、政府の緊急事態宣言により上映休止していた『ようこそ、革命シネマへ』が、宣言解除・映画館再開に合わせて、ユーロスペース他にて、6月1日(月)より再上映が決定した。

緊急事態宣言で、都内では2ヶ月近く映画館での鑑賞が叶わなかった。この状況は、時間の差はあれ、30年もの間、映画文化を失われスーダンの状況と重なる部分があり、本作は今まさに見るべきドキュメンタリーであろう。

軍事独裁政権下、映画館が失われてから30年。
一夜限りの映画館復活に、古老の映画人らが立ち上がった―。

アフリカの北に位置するスーダン。1956年の独立後、海外で映画を学んだイブラヒム、スレイマン、エルタイブ、マナルの4人は、スーダンで映画を製作してきた。彼らは、母国スーダンに映画文化を根づかせようと、1989年に「スーダン・フィルム・グループ」を設立するが、同年に軍事独裁政権が誕生すると言論の自由は奪われ、映画は発禁処分となり、彼らは政治犯として拘禁されたり、国外への亡命を余儀なくされた―。

その後も、ダルフール紛争(2003年~)や、南スーダンの分離独立(2011年)などが続き、スーダンの映画産業は崩壊し、かつての映画館も廃れてしまっていた。そんな状況下、25年以上もの時を経て、還暦をすぎた4人は、母国スーダンで再会し、「映画を再びスーダンの人々のもとに取り戻したい」というスローガンのもと、一夜限りで映画館を復活させるために行動を開始する。放置された映画館を清掃し、若者たちに上映したい作品をリサーチするなど、着々と上映の準備を進めていたが、電気もままならない生活環境に加え、独裁政権下のスーダンでの上映は困難を極めるものだった。ただ、映画への愛に溢れ、苛酷な人生を経験した彼らは、様々な障壁にぶつかっても臆することなく、冗談を飛ばし陽気に笑い合いながら、夢に向かって力を合わせていく。果たして、彼らの努力は実を結び、映画を復活させることはできるのかー。映画人たちの目線を通して、国民が失ったもの、愛する国の美しさ、独裁政権下の生活・恐怖が浮き彫りになっていく。

 

ようこそ、革命シネマへ

 

ようこそ、革命シネマへ

 

ようこそ、革命シネマへ

ようこそ、革命シネマへ作品タイトル:『ようこそ、革命シネマへ』
出演:イブラヒム・シャダッド、スレイマン・イブラヒム、エルタイブ・マフディ、マナル・アルヒロ
監督:スハイブ・ガスメルバリ
プロデューサー:マリー・バルドゥッキ
撮影:スハイブ・ガスメルバリ
編集:ネリー・ケティエ『幸福なラザロ』、グラディ・ジュジュ
音楽編集:ジャン・マレ
2019年/97分/仏、スーダン、独、チャド、カタール/カラー/ドキュメンタリー
提供:アニモプロデュース、朝日新聞社
配給:アニモプロデュース

公式サイト:https://animoproduce.co.jp/yokosokakumei/
コピーライト:(C) AGAT Films & Cie – Sudanese Film Group – MADE IN GERMANY Filmproduktion – GOÏ-GOÏ Productions – Vidéo de Poche – Doha Film Institute – 2019

6月1日(月)より、ユーロスペースにて再上映決定!他全国順次

 


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