【レポート】『20歳のソウル』キャスト&スタッフが市船高校吹奏楽部定期演奏会にサプライズ登壇!感謝と映画完成を報告

20歳のソウル

千葉県船橋市立船橋高等学校に代々受け継がれている応援曲「市船soul」。その楽曲を製作した一人の青年の実話を描いた同名小説を映画化した『20歳のソウル』(2022年初夏全国公開の舞台となり、撮影にも協力した同校吹奏楽部の定期演奏会に、主演の神尾楓珠、そして佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)、佐藤浩市秋山純監督、原作・脚本の中井由梨子が駆け付け、お礼と製作報告の舞台挨拶を行った。

映画『20歳のソウル』製作報告舞台挨拶 概要

日時:12月23日(木)
登壇者:神尾楓珠、佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)、佐藤浩市、秋山純監督、中井由梨子(原作・脚本)
会場:習志野文化ホール

市船高校の定期演奏会は映画の主人公・浅野大義さんが恋人の夏月さん(映画では福本莉子が演じる)を想い作曲した「ジャスミン」からスタート。演奏の途中でキャストとスタッフが舞台端から登場し、登壇を知らされていなかった客席からはどよめきが上がった。

主人公・浅野大義役を演じた神尾は「みなさんの先輩である浅野さんを演じました。市船吹奏楽部の皆さんも撮影に参加いただきました。本当にありがとうございました。映画はまもなく完成すると監督から聞きまして、今からとても楽しみでわくわくしています。普段の舞台挨拶は緊張しないんですが、こんな素晴らしい演奏の中で登場するのは緊張しました。僕は楽器未経験だったのですが、撮影では吹奏楽部の皆さんにたくさんサポートいただきました。映画の撮影は同じことの繰り返しになるから大変なのですが、エネルギーを持って参加してくださったのがとても有難かったです。今日も演奏楽しみにしています。映画も楽しみにしていてください」と挨拶。

20歳のソウル

大義の親友・佐伯斗真役を演じた佐野は「本作が初めての映画出演で現場ではとても緊張していました。最初のシーンが浩市さんとの2人のシーンでしたが、オーラに吸い込まれそうになって!めちゃめちゃ怖かったんです。」と正直な思いを話すと、佐藤から「うるさい!」と声が飛び、会場は笑いに包まれた。

続けて佐野は「撮影に入る前に市船の吹奏楽部に仮入部して練習させていただいたのですが、高橋先生&市船生に魂を入れてもらいました。仮入部したからわかるんですけど、少しでも楽器の角度が変わると先生に怒られるんですよ(笑)だから、今もみなさん背筋をピンとしてるんです。緊張感がすごい。市船の吹奏楽部員になれたこと、そしてそうそうたるメンバーの中でお芝居をさせていただいたこと、とても素敵な経験でした。映画も素敵な絆を描いた素晴らしい作品となっているのでお楽しみに」と撮影中の思い出を語った。

20歳のソウル

大義の恩師である、高橋健一先生役を演じた佐藤は、まず「市船名物、高橋健一先生を演じさせていただきました佐藤浩市です」と挨拶すると高橋先生を知る会場からはどっと笑いが。「ずっと先生を演じていたので、今日はなんでぼくが指揮台にいないんだろう?どうして指揮棒を振っていないんだろう?と不思議な感じがします。撮影には、今ここにいる吹奏楽部員のほぼみんなが参加してくれたんですよね。みんなの中でいい思い出になっているのでは?なんて勝手に思っています」と定期演奏会に参加する気分を正直に告白した。

20歳のソウル

監督を務めた秋山は「実は大義君に毎日約束していたことがあるんです。すごいキャストを連れてすごい映画を作って、絶対にこの場に連れてくると約束してました。今ここにいる3人、すごくないですか?」と観客に問いかけると温かな拍手が沸き起こった。「撮影期間中、僕は楓珠くんのことをずっと『大義』と呼んでいたのですが、彼はお芝居ではなく、ただただ『大義』としてその世界に存在してくれていました。佐野君が演じた斗真は音楽の申し子。ドラムもピアノもできて作曲もできてそんな役を演じらるのは佐野君しかいなかったと思います」と神尾と佐野を褒め称え、2人は照れた表情を見せていた。

原作・脚本の中井は「私がはじめて市船の吹奏楽部に訪れたのが2017年の4月。終電の時間まで高橋先生と向かい合い、大義君のお話を聞きました。大義君が亡くなる直前に訪れたのはこの定期演奏会だったそうなので、本日こうして映画の完成をご報告できることが嬉しいです。皆様には映画に多くのご協力をいただきました。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。

トークで監督から撮影期間前に指揮の練習をしていたことを明かされた佐藤は「練習しましたね~。指揮棒で遊べるほどではないですけど。撮影中は吹奏楽部のみんなが不安な顔で僕を見上げていました」と笑い、後ろにいる部員に向かって「なんとなくできてたでしょう?」と問いかけるも、反応はかえってこず、「あ、違うみたい。すみませんでした!」とすぐに謝罪し会場を沸かせた。

さらに佐藤の計らいで、佐藤が演じた高橋健一先生(本人)が舞台上に登壇。「実在する人物を演じたことはもちろんこれまでにもあるけれど、演じる人がほぼ毎日撮影現場にいたんですよ。こんなにやりにくいことはない!」とぶっちゃける佐藤に対し、高橋先生は「私はとても感動しました」と恐縮。

映画によって佐藤と交流を深めた高橋先生は「撮影中に母が亡くなったんですけれど、ものすごく大きな花を告別式に送ってくださったんです。『佐藤浩市』と大きく名前があって、親族に説明するのが大変でした。(笑)」と心温まるエピソードを披露。佐藤は「先生はいい意味で“昭和の先生”。生徒たちとしっかりとキャッチボールして心を通わせる温かい姿が映画でも描かれているので、ぜひ先生の素晴らしさも伝わると嬉しい」とコメント。

最後に佐藤は「神尾君と佐野君、出演している素晴らしい役者たち、そして吹奏楽部のみんな。みんなは役者としては素人だったけれど、本気でこの映画にぶつかってくれて、素晴らしい相乗効果が生まれました。きっと大義君も上から見ててくれていると思います。ありがとね。今日これからの演奏会も頑張ってください」と感謝と激励の言葉を贈った。吹奏楽部員もその熱意に応え、浅野さん作曲の「市船soul」を力いっぱい演奏し、舞台挨拶は幕を閉じた。

20歳のソウル

ストーリー
浅野大義(神尾楓珠)は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン。活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受け、心身共に成長していった。大義は、市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさに葛藤しながらも高橋先生からの叱咤激励や親友・佐伯斗真(佐野晶哉<Aぇ! group/関西ジャニーズJr.>)の助けもあり「市船soul」が誕生する。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ〝神応援曲″と呼ばれる様になる。
高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。そんなある日、大義の身体を異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた――。

作品タイトル:『20歳のソウル』
出演:神尾楓珠、尾野真千子、福本莉子、佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)、佐藤浩市 他
監督:秋山 純
脚本:中井由梨子
原作:中井由梨子
「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」(小学館 刊)
「20歳のソウル」(幻冬舎文庫)
制作プロダクション:プロジェクトドーン
配給:日活

公式サイト:20soul-movie.jp
公式Twitter:20soul_movie
コピーライト:(C)2022「20歳のソウル」製作委員会

2022年初夏全国ロードショー

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