【レポート】『さくら』北村匠海、小松菜奈が本当の兄弟妹のような仲良し現場を明かす!愛犬サクラと1年半ぶりの再会も!

さくら

累計55万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説が原作の映画『さくら』が11月13日(金)公開となる。登場するのは、サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族。そして、彼らにとって大切なひとたちだ。

『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』など海外からも高い評価を受け、詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎仁司監督のもと、長谷川家の兄弟妹を演じるのは北村匠海小松菜奈吉沢亮。3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依(欅坂46)、水谷果穂山谷花純というフレッシュな顔ぶれがそろった。世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、東京事変が書き下ろした主題歌「青のID」がエンディングを彩る。

このたび、本作の完成を記念し、完成記念トークイベントが開催され、劇中で兄妹を演じた北村匠海と小松菜奈、矢崎仁司監督が出席。さらに“サクラ”役で本作に出演している犬のちえも来場し、北村、小松と久々の再会を果たした

 

さくら咲け!完成記念トークイベント

会場:スペースFS 汐留
登壇者:北村匠海、小松菜奈、矢崎仁司監督、ちえ(犬)

本作に登場する長谷川家の次男・薫を演じた北村匠海。兄・一(ハジメ)に吉沢亮、妹の美貴に小松菜奈、両親に永瀬正敏と寺島しのぶ、という共演陣について、「本当に豪華なメンバーで家族という、一番近いつながりを持てるというワクワクがあり、どんな芝居が巻き起こるのかという喜びと期待がありました」と振り返った。

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小松も「メンバーを聞いて、純粋に嬉しく『おぉっ!』と思いました。未知の家族だけど、素敵な家族になりそうだな、どんなパワーがある家族になるのかな?と思いました」と述懐。特に、一家の母を演じた寺島との共演について「いつ何が来るんだろう?というお芝居の生々しさがあって、現場で勉強になることがたくさんあり、一日、一日が大事な時間でした」と充実した表情で語った。

矢崎監督は「この豪華なキャストで家族を作る――たぶん、近所にいたらみんな、うらやましいのと嫉妬で嫌うんじゃないかと思って(苦笑)、何とか嫌われない家族にしたい、愛されたいなと思いました。根底に笑いがあれば、好きになるんじゃないかと、笑いを散りばめることを意識しました」と愛される家族像を作り上げるための工夫を明かした。

現場でのコミュニケーションについて尋ねると、北村は「兄弟妹3人みんな、意外とくだらないことが大好きなんです。特に小松さんがダジャレを言ったりして」と小松の意外な一面を暴露し「小さなことでも笑える3人で、(劇中と)境界線を作ることができて、自然な流れで居心地のいい空気を作ることができた」と語る。

小松は、ダジャレについて「家族の食卓のシーンで、アドリブで、お父さんにご飯を取ってもらったときに『ありが豆腐』と言ったら、(本編で)使われていて」と明かし、さらに北村は、この場にいない“長男”吉沢とのやりとりとして「2人で、どうでもいいことをいい声で言う選手権をやっていました。『靴ひもがほどけたら、結べばいいさ』とか(笑)。不思議なコミュニケーションで楽しかったです!」と和気あいあいとした現場の様子を語った。

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改めて薫という役柄について北村は、「ハジメという絶対的ナンバー1の兄の背中を見て育ち、天真爛漫で自由な生き方をしている妹に嫉妬し、自分の無個性へのコンプレックスを持っている、負の力で生きているようなところがある。でも、普通に笑うし、普通に会話するその普通さが彼にとってはすごく邪魔な価値観になっていくところを意識して演じました」と振り返る。薫は作品のナレーションも務めているが、北村は「最後の日に(声を)録ったんですけど、僕も音声さんもいろんな感情がこみあげてきて、涙ぐんでいました」と強い思いを明かす。

一方、小松は、自身が演じた美貴について「欲のままに生きている女の子で、感情丸出し。でも奥の奥に秘めているものがあって、それがどこかで爆発するあやうさもあってでも人間っぽいところが好きでした」と愛着を口にした。

映画の中で、長谷川家は「正月に餃子を食べる」という家族のルールを持っていたが、北村、小松に家族のルールをクリップに書いてもらった北村の回答は「自由。」。北村は「考えたんですけど、しきたりやルールは何もなかった。とっても自由に育ててもらいました。本当に『好きに生きなよ』という親で、いま自分がやっていることも応援してくれるし、もしそうじゃない道を選んでも『好きにすれば』と言ってくれると思います」と自由に育ててくれた家族に感謝しつつ「でも、(長谷川家のような)ルールがほしかったなとも思います(笑)」と本音をのぞかせる。

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小松のクリップには「魚をキレイに食べるテスト」という言葉が。「時々、サンマとかがまるまる1匹、骨付きで出されて、誰が一番きれいに食べられるかというのをやるんです。『きれいに魚を食べられるとカッコいいぞ。モテるぞ』とよく言われてました」と小松家独自の取り組みを明かす。

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そして、この日は作品のもうひとりの“主役”と言える、長谷川家の愛犬・サクラを演じた犬の“ちえ”も登場!久々の再会に北村も小松も笑顔を見せ、北村は「現場でサクラが起こす奇跡に何度救われたか。僕らがやることや感情を全て理解してるんじゃないかなって思いました」と共演“犬”を絶賛。

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小松は「現場のアイドルでした!そこにいて、みんながちえちゃんの話をして会話が生まれたり笑顔が生まれたり、癒しでした」と顔をほころばせる。

ちなみに現場でのちえとの関係性について北村は「僕ら2人は(序列が)一番下で“イモをくれる人”でした(苦笑)。一番は永瀬さんと吉沢くんで、ベタベタでした。やっぱりわかるんでしょうね、家族で誰が一番かが」と苦笑交じりに明かし、小松も「ちえちゃんには大御所感がありましたね」と同意し、笑いを誘っていた。

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最後に小松は「クスっと笑えたり、行き過ぎた愛が残酷な時もあったり、突き刺さるメッセージ性がある作品だと思います。ぜひ映画館で見届けていただけたら」と呼びかける。

いまの時期、「家族のことを考える時間が多かった」という北村は「ひとつの家族が当たり前の日々を幸せに感じながら生きて、あるきっかけで崩れ、1匹の犬に救われながらまた再生していく物語です。いろんな感情にさせてくれる映画だなと思いますし、優しいだけでなく、とげとげしい思い、憎しみや怒りもひっくるめてこの家族を愛しく思っていただけたらと思います。いま一度、自分の家族を考えさせてくれると思います」と語り、舞台挨拶は幕を閉じた。

ストーリー
音信不通だった父が2年ぶりに家に帰ってくる。
長谷川家の次男・薫は、その年の暮れに実家へと向かった。けれど兄の一(ハジメ)の姿はない……。薫にとって幼い頃からヒーローのような憧れの存在だったハジメは、2年前のあの日、亡くなった。そしてハジメの死をきっかけに家族はバラバラになり、その灯火はいまにも消えそうだ。そのつながりを繋ぎ止めるかのように、薫は幼い頃の記憶を回想する。それは、妹・美貴の誕生、サクラとの出会い、引っ越し、初めての恋と失恋……長谷川家の5人とサクラが過ごしたかけがえのない日々。やがて、壊れかけた家族をもう一度つなぐ奇跡のような出来事が、大晦日に訪れようとしていた──。

さくら作品タイトル:『さくら』
出演:北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、
小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純、加藤雅也、趙珉和、寺島しのぶ、永瀬正敏
原作:西加奈子「さくら」(小学館刊)
監督:矢崎仁司
脚本:朝西真砂
音楽:アダム・ジョージ
主題歌:東京事変「青のID」(EMI Records/ユニバーサル ミュージック)
製作:「さくら」製作委員会(松⽵ テレビ東京 ⼩学館 ATOMICʼS FREBARI ハピリィホールディングス ⼭梨⽇⽇新聞社 ⼭梨放送)
製作幹事:松竹
制作プロダクション:FREBARI
特別協賛:DOKUSO映画館 日本ネットワークサービス 日立物流
2020年/日本/カラー/16:9/DCP5.1ch/119分/G
宣伝協力:CAMDEN
配給:松竹

公式サイト:sakura-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/sakuramovie
公式Instagram:@sakura_movie
コピーライト:(c)西加奈子/小学館 (c)2020「さくら」製作委員会

11月13日(金)全国公開

 

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