【レポート】『イソップの思うツボ』ヒット作の秘訣は下心を捨てること!?新鋭クリエイター同士ならではのエピソードも語る

イソップの思うツボ

カメラを止めるな!』クリエイターが再集結し、前代未聞のトリプル監督でおくる『イソップの思うツボ』が8月16日(金)より全国ロードショーとなる。

動員数220万人以上、興行収入31億円を突破!2018年最大の話題作となった『カメラを止めるな 』の上田慎一郎によるオリジナル脚本&トリプル監督作品『イソップの思うツボ』。上田と共に監督を務めるのは、『カメ止め』で助監督を担当し、スピンオフ版の監督も務めた中泉裕矢と、同作でスチールを担当した浅沼直也。3人が共同で監督を務め、それぞれの特徴を生かして演出された、『カメ止め』を超える≪ネタバレ厳禁≫の濃厚な時間が待ち受ける。
そして、先日8月10日(土)には本作の公開記念イベントが開催され、『イソップの思うツボ』でメガホンを執った浅沼直也監督上田慎一郎監督中泉裕矢監督、そしてYouTubeクリエイターのRATE先生財部亮治が登壇した。

映画『イソップの思うツボ』公開記念
Director × YouTubeクリエイター トークセッション 概要

日時:8月10日(土)11:45
登壇者:浅沼直也監督、上田慎一郎監督、中泉裕矢監督
RATE先生(YouTubeクリエイター)、財部亮治(YouTubeクリエイター)
会場:YouTube Space Tokyo

イベントレポート

イソップの思うツボ

会場に集まったYouTubeクリエイターたちから溢れる拍手のなか舞台に登壇した浅沼、上田、中泉の3監督と人気YouTubeクリエイターであるRATE先生と財部。8月16日の劇場公開に先駆けて本作を鑑賞したというRATE先生「2回見たくなる映画ってあると思うんですけど、この映画は3回くらい見ないと。別の目線でまた見たい」と繰り返し見たくなる本作の魅力を語り、財部「女の子たちのお話でちょっとほんわかした感じでスタートしたんですけど、途中くらいから全然違って…。スピード感が凄すぎて、最後まで油断できない」と次々に巻き起こる予測不能の展開への驚きを語った。

RATE先生からヒット作を生み出す秘訣を聞かれた上田監督「中学の頃からハンディカムで自主映画を作り始めたんですけれども、その時は作るっていうことが最大のご褒美みたいな感じでした。大人になって映画祭に入るようにとか、偉い人に認められるようにするにはこうゆう作品がいいんじゃないかとか、いろんな下心を持ちながら作っていた時期があったんですけど、『カメ止め』はそうゆうの一切忘れて自分の好きなものをやってみようと思って作ったら一番上手くいきました」と好きなものを追求した結果、成功したことを明かすと、「作り手の方が本気で楽しんだもののほうが見てくださる方に楽しさが伝わるっていうのがありますよね」財部はその答えに賛同。

イソップの思うツボ

過去にあまり例を見ない3人での共同監督として作り上げられた本作。「この映画は構想3年って言ってますけど、初めの2年は3人で一本の長編をつくるっていう企画だけが決まっていて、好みもタイプも違うのでどのような物語をつくるのかが決まらなくて、ずっと喧々諤々としてましたね」上田監督はその苦労を振り返った。それに対してどのように1つにまとめたのか財部に尋ねられると、「まとまらない部分も魅力になればいいなって覚悟があったのでやれたのだと思います。バランスを取ろうと、すり合わせようとはしないで、それぞれの色をはっきり出してやって、でも引いてみたら一枚の絵になってる」と、3人の共同監督だからこその特徴をアピールした。

イソップの思うツボ

RATE先生も、財部もかなりのハイペースで動画をアップしていることに話が及ぶと、「妥協するところは妥協する。前はこだわりすぎていました。それより1日でも早く皆さんにお届けする方が良いなと」RATE先生がそのポイントを明かすと、「最初は質も求めますけど、質が量に昇華するというか」上田監督が同意。1カ月に1本映画を撮っていた時期もあるという中泉監督「何も分からないまま始めたので、クオリティは一回置いておいて、とにかく1カ月に1本映画を作る。それをやったことが、学校にいくとかよりも数倍身になりました」と同じくハイペースに映画を作ったことが一番の勉強になった経験を振り返った。続いて財部「数をこなすことによって得られるものがめちゃくちゃあるし、その中で自分の向きたい方向も固まっていく。足踏みして留まっていても仕方ない。その軌跡が自分の中に出来て、失敗も次に繋がればいいかな」と語り、映画監督とYouTubeクリエイターという、クリエイター同士ならではの話題に花を咲かせた。

来場したクリエイターからアイディアの出し方を質問されると、「僕は社会に興味があって、社会で起こっていることに対して、現地にいって感じで作ろうと思っています。僕はたくさん作るタイプではないので、そこにずっと取材をしながら出てくるようなストーリーで映画を作ったり」浅沼監督は回答。また、上田監督「こんなん映画になるかっていう発想を、なんとか映画として成立させよう!というチャレンジも含めた感じで映画をつくることが多い」と、実際の体験をもとに『お米とおっぱい』を生み出したエピソードも交えて回答した。

最後に上田監督「僕もYouTubeをやりたいなってとどっか隅で思ってたんですよ。映画って出来上がってから反応をもらえるのが結構長くかかるので。もっと自分を遊べるような場を作りたいなと思ったので、今日本当にやってみようと思いました」と上田チャンネル開設への野望を語り、大盛り上がりのなかイベントは終了した。

ストーリー
“家族”の仲も良く、カメだけが友達の内気な女子大生、亀田美羽。
大人気“タレント家族”の娘で、恋愛体質の女子大生、兎草早織。
“復讐代行屋父娘”として、その日暮らしの生活を送る戌井小柚。
三人の少女が出会う時、最高の奇跡が起こる――。
これは、甘く切ない青春映画・・・・ではない!
騙されるな!!!!!!
誘拐、裏切り、復讐、はがされる化けの皮!予測不能の騙し合いバトルロワイヤル!
結末は、あなたが思い描くどれとも、、、違う!!!

作品タイトル:『イソップの思うツボ』
出演:石川瑠華 井桁弘恵 紅甘
斉藤陽一郎 藤田健彦 髙橋雄祐 桐生コウジ 川瀬陽太 渡辺真起子 佐伯日菜子
監督:浅沼直也、上田慎一郎、中泉裕矢
脚本:上田慎一郎
共同脚本:浅沼直也、中泉裕矢
2019/日本/シネスコサイズ/5.1CH/87分
製作:埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
制作・企画:デジタルSKIPステーション
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:アスミック・エース

公式Twitter:turtle_themovie
コピーライト:(c)埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ

8月16日(金)全国ロードショー!


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