美の化身” 女優デルフィーヌ・セイリグの知られざる一面に迫る!『デルフィーヌとキャロル』11月9日(土)上映決定!

1961年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した傑作『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』が、シャネルのサポートによって4Kの完全修復が施され、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開中だ。

『去年マリエンバートで』にて映画デビューにして初主演し、『ロバと王女』、『夜霧の恋人たち』などでも知られる神話的女優デルフィーヌ・セイリグ
このたび、彼女がフェミニストとして活動した知られざる姿を追いかけた貴重なドキュメンタリー映画『デルフィーヌとキャロル』が、11月9日(土)に東京藝術大学(横浜・馬車道校舎)にて上映されることが決定した。

ハリウッドの有名プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインがセクハラ事件で逮捕されたことも記憶に新しいが、デルフィーヌ・セイリグはMeToo運動が巻き起こる現代よりもはるか前の1970年代、フランスで起こった、女性の権利・地位向上を目指す「女性解放運動」に参加。
さらにはカトリーヌ・ドヌーヴフランソワーズ・サガンアニエス・ヴァルダジャンヌ・モローと並び、今なお議論を呼ぶテーマでもある“中絶合法化”を求める請願書「343人のマニフェスト」にも名を連ねた。

脅迫を受けることも、自身のキャリアやイメージが損なわれることもいとわなかったデルフィーヌ・セイリグ。フランス・ビデオアート界のパイオニア、キャロル・ルッソプロスと共にデモ行進し、フェミニストを嫌う有名プロデューサーや、イヴ・モンタンら大物俳優から仕事の妨害にあったことを告発しながら、カメラを手に映画業界の裏側に大きな影を落とす男尊女卑、男性社会へ立ち向かう映像が収められた、ユーモアにあふれた作品だ。

監督は、キャロルの孫であるカリスト・マクナルティー。フランスで出回ったばかりのカメラを手にデルフィーヌと、キャロルが撮影した当時の映像や、ジェーン・フォンダが映画業界の闇を告発するシーン、そしてマルグリット・デュラスシャンタル・アケルマンといった時代を彩った女性作家の貴重なインタビューも記録されている。

『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』と一緒に、全くイメージと異なる素顔を持ったデルフィーヌ・セイリグを知る機会をお見逃しなく。

(C) DR

 

横浜シネクラブ 多様性を生きる 『デルフィーヌとキャロル』@東京藝術大学(横浜・馬車道校舎)大視聴覚室

【特別料金】一般1200円、アンスティチュ・フランセ会員・学生:600円、東京藝術大学の学生無料 (一般の方は、同日2作品セット1,800円)
【時間】 11月9日(土) 15:30~
【上映作品】
『デルフィーヌとキャロル』 (フランス・スイス/2019年/デジタル/68分/日本語字幕)
監督:カリスト・マクナルティー 出演:デルフィーヌ・セイリグ、キャロル・ルッソプロス、 マルグリット・デュラス、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、シャンタル・アケルマン、ジェーン・フォンダ他
【主催】アンスティチュ・フランセ横浜

『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』作品紹介

過去と現在、自我と無意識、現実と妄想、死とエロス…。
記憶を喪失した巨大ホテルで進行する、女と男の終わりなき恋のゲーム。

1961年ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞 受賞
1962年フランス映画批評家連盟賞 作品賞 受賞
1963年米アカデミー賞 脚本賞 ノミネート
1963年英アカデミー賞 作品賞 ノミネート
1964年キネ旬ベスト・テン 外国映画 第3位

ストーリー
時代も国籍も不明な、バロック風の宮殿のようなホテル。宿泊客の中に女Aと男Xと男Mの3人がいる。XはAに言う、「去年、お会いしましたよね?」しかし、Aは全く覚えていないと拒絶する。Xは去年会った際、1年後に駆け落ちする約束をしたと言う。XがAを口説き続けるのを、Aの夫と思しきMが監視をしている…。
XとAは1年前に本当に出会って恋に落ちたのか?Aが知らないふりをしているだけなのか?それともAはXを完全に忘れてしまったのかーー。

作品タイトル:『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』
出演:デルフィーヌ・セイリグ『ロバと王女』『夜霧の恋人たち』、ジョルジョ・アルベルタッツィ『エヴァの匂い』、サッシャ・ピトエフ『追想』、ほか
監督:アラン・レネ『夜と霧』『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』
脚本:アラン・ロブ=グリエ『不滅の女』『快楽の漸進的横滑り』
撮影:サシャ・ヴィエルニ、フィリップ・ブラン
編集:アンリ・コルピ、ジャスミン・ジャズニー
音楽:フランシス・セイリグ
美術:ジャック・ソニエ
衣装:ベルナール・エヴァン
衣装提供:シャネル
製作:ピエール・クロー、レイモン・フロマン
1961年→2018年/イタリア=フランス/95分/モノクロ/シネスコ
原題:L’Année dernière à Marienbad
字幕翻訳:細川晋
配給:セテラ・インターナショナル

公式サイト:http://www.cetera.co.jp/marienbad4K/
コピーライト:(C)1960 STUDIOCANAL – Argos Films – Cineriz

『去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版』
YEBISU GARDEN CINEMA
ほか全国順次公開中

 

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