HBOドラマ「サード・デイ ~祝祭の孤島~」ジュード・ロウ&キャサリン・ウォーターストン&監督のインタビュー到着!

サード・デイ ~祝祭の孤島~ジュード・ロウとナオミ・ハリスが主演を務め、ブラッド・ピット率いる制作会社“プランBエンターテインメント”とHBO(R)がタッグを組んだドラマ「サード・デイ ~祝祭の孤島~」がAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて11月20日(金)より独占配信される
(※12月18日(金)まで第1話無料配信)

本作は、『夏』と『冬』3話ずつの2部構成で贈るミステリードラマとなっており、ロンドン郊外の孤島を舞台に、島の伝統と文化を守るためには手段を選ばない謎めいた島民を相手に、『夏』と『冬』それぞれの主人公が、奇妙で恐ろしい体験をし、それぞれのトラウマと向き合わされ精神を追い詰められている姿が描かれている。
また、ケルト文化を取り入れた祝祭のシーンも印象的であり、『ウィッカーマン』など閉鎖空間や排他的世界を描き人気を博したホラー作品も彷彿とさせる作品となっている。

映画専門サービス「BS10 スターチャンネル」でも12月19日(土)に第1話先行無料放送、12月22日(火)より毎週火曜23時より独占日本初放送される。

このたび、11月20日(金)からの配信に先駆け、『夏』(第1~3話)の出演者であるジュード・ロウ(主人公サム役)、キャサリン・ウォーターストン(ジェス役)、監督を務めるマーク・ミュンデンの貴重なインタビューが到着した

サード・デイ ~祝祭の孤島~

監督のマークは『夏』のストーリーについて「過去の出来事からの深い悲しみを抱えながらも何とか生きていこうとする男が主人公で、ウィッカーマンのように一人の男が見知らぬ島に来て奇妙な習慣を体験する。ストーリーが進むうちに、島の真実や島に伝わる伝説の方が習慣よりもはるかに奇妙であることが分かってくる。それが本作品のテーマであり、ただ悲しみに暮れているわけにはいかないという本作品のメッセージなんだ。ホラー映画では恐怖という感情しか導かれないけど、本作品は恐怖だけでなく登場人物の深い悲しみやそういった感情の起伏を視聴者が共感できるように作ったつもりだよ」と恐怖の奥底にある深い感情表現について語る。

自身もロンドン出身で主人公サム役を演じたジュードは、本作のテーマである悲しみ、苦しみ、信仰について、「“隔離”や“孤立”は悲しみを構成する要素の一つだと思う。(新型コロナウイルスが感染拡大してから)この数ヶ月間、隔離やロックダウンで今までは忙しさを理由に考えなかったようなことを深く考えた人は多かったと思う。そして家族や知人を亡くした人も多い。家族や知人の死と向き合うことはまさに悲しみと直結するものだ」と現在のコロナ禍と関連づけて語った。

重ねてマークは「このドラマは“孤独”の心理を描いているからね。この数ヶ月間みんな他人と接することなく過ごしてきたと思う。ドラマではサムは自分自身からも距離を置いているところがある。彼は自分自身を理解していないが、ジェスや島民との関わりを通して自分自身を見つけていく。彼の過去や彼が息子を亡くした悲しみとどう向き合っているかを見せながら、人には周りの人が必要だということを表現していて、それが『夏』のテーマでもある」と人との関わりの重要性を語る。

サム同様にオシー島を訪れるキャラクターのジェス役を演じたキャサリン(米国出身)は、「人それぞれ“恐怖”に対する向き合い方が違う」と語る。新型コロナウイルスのパンデミックを例に取り、「悲しみや苦しみへの対処の仕方として一番いけないのは他人を責めることよね。イギリスに関して言えば恐れていたものの真逆で、NHS(国民健康保険)を初めみんなが助け合って、サポートし合っている。とても感動したわ。一方、ドラマでは島民はよそ者を好まず自分たちだけのやり方で自分たちのコミュニティを守ろうとする。それは外界からの脅威に対する恐怖がそうさせているの。そういう部分に関しては現実にならないことを願うわ」と語り、恐怖に直面した人間の精神が追い詰められる姿についても深掘りされている今作の期待値がますます高まるインタビューとなっている。
(インタビュー全文は下記参照)

サード・デイ ~祝祭の孤島~

配信・放送情報

HBO(R)ドラマ『サード・デイ ~祝祭の孤島~』(全6話)

【配信】Amazon Prime Videoチャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」
◆字幕版:11月20日(金)より 毎週金曜1話ずつ更新
※11月20日(金)~12月18日(金)第1話無料配信

【放送】BS10 スターチャンネル
◆字幕版:12月22日(火)より 毎週火曜23時 ほか
※12月19日(土)19時45分より第1話〈先行〉無料放送
※12月29日(火)は年末特別編成のためお休みとなります。

公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/thethirdday/

サード・デイ ~祝祭の孤島~

ジュード・ロウ×キャサリン・ウォーターストン×マーク・ミュンデン監督
インタビュー全文

 Q. 実際にオシー島で撮影されたんですよね?森林の緑や島へ渡る道路の空撮など、映像がとても美しかったです。特にサムの顔を至近距離で捉えたクローズアップのシーンが多かったのが印象的なのですが、何か意図はあったのですか?

A. 監督:ありがとう、映像を気に入ってくれて嬉しいよ。視聴者にとってまだよく知らないこのサムという男が見知らぬ島にどんどん深入りしていくうちに視聴者と彼との距離を縮め、視聴者が彼の視点に近づいていき、3話に向かって進むに連れてどんどんサムの目を通した心理を共感するようになる、という効果を出すために敢えてアップの撮影を多用したんだ。それに、オシー島はこの作品の象徴的な存在であり、この世界のソウル(魂)のようなものなので、出来る限り島の自然の美しさを捉えストーリーに生かすよう努力したよ。

サード・デイ ~祝祭の孤島~

Q. 現実とそうでないものとのバランスを保つのは難しかったですか?

A. 監督:それが作品のテイストというか、作品自体に色々な要素が盛り込まれている。最近親しみのあるテリトリーになってきた気がするけど、過去の出来事からの深い悲しみを抱えながらも何とか生きていこうとする男が主人公で、ウィッカーマンのように一人の男が見知らぬ島に来て奇妙な習慣を体験する。ストーリーが進むうちに、島の真実や島に伝わる伝説の方が習慣よりもはるかに奇妙であることが分かってくる。それが本作品のテーマであり、ただ悲しみに暮れているわけにはいかないという本作品のメッセージなんだ。ホラー映画では恐怖という感情しか導かれないけど、本作品は恐怖だけでなく登場人物の深い悲しみやそういった感情の起伏を視聴者が共感できるように作ったつもりだよ。

サード・デイ ~祝祭の孤島~

Q. 舞台俳優として、本作品にフェリックス・バレットや彼のシアターカンパニー“パンチドランク”が参加していることで、制作現場で舞台のような雰囲気はありましたか?“パンチドランク”の舞台を見たことはありますか?

A. ジュード・ロウ:見たことあるよ。実はフェリックスとは同じ学校を出ているんだ。彼が僕より2~3学年下なんだけど。演劇というものにとても熱中している学生同士ということでお互い認識していたのを覚えているよ。初めて見た“パンチドランク”の舞台は結構前になるけどロンドンで開催された『ファウスト』。それ以来“パンチドランク”のファンになり、フェリックスが仕掛け人とは知らずに何回か見に行った。それから再び親交を深め、6、7年前にこのエキサイティングな構想を教えてくれたんだ。“第4の壁”(傍観者としての観客)を外し視聴者が実際に島に来て作品の一部となり世界に没入できるというコンセプト。さっきマークが言ったように、この作品の要素は繋がっているけどある意味別々のもの。映画をテレビ用に作り上げたというか。現場で舞台のような雰囲気があったかどうかという点については、第1話に出てくる、サムがジェスや島民たちと混ざってパブで飲んで盛り上がるシーンをリハーサルした時、フェリックスが“パンチドランク”から連れてきて島民役の俳優たちと大勢で、本当に賑わっているパブの雰囲気を夜通し再現したんだ。僕は知らなかったんだけど、舞台のようにすべてが計算して作り上げられ細部まで動きを振り付けされていたらしいんだ。僕とキャサリンはその空間に放り込まれたわけだけど、見知らぬ人々が次々に自己紹介してくるシーンの撮影は、夜中盛り上がっているパブに本当に足を踏み入れたような感覚だった。あのシーンはこのプロジェクト全体が舞台とテレビの融合であることを実感したね。

サード・デイ ~祝祭の孤島~

Q. 本作品のテーマは悲しみ、苦しみ、信仰ということですが、現在のコロナ禍と共通する点はあると思いますか?このタイミングで放送されることで視聴者の受け止め方に影響があると思いますか?

A. ジュード:あると思うね。「隔離」や「孤立」は悲しみを構成する要素の一つだと思う。この数ヶ月間、隔離やロックダウンで今までは忙しさを理由に考えなかったようなことを深く考えた人は多かったと思う。そして家族や知人を亡くした人も多い。家族や知人の死と向き合うことはまさに悲しみと直結するものだ。マーク、キャサリン、どう思う?僕あまりうまく答えられなかったから何か言ってよ。

A. 監督:いや、その通りだと思うよ。このドラマは「孤独」の心理を描いているからね。この数ヶ月間みんな他人と接することなく過ごしてきたと思う。ドラマではサムは自分自身からも距離を置いているところがある。彼は自分自身を理解していないんだ。でもジェスや島民との関わりを通して自分自身を見つけていく。彼の過去や彼が息子を亡くした悲しみとどう向き合っているかを見せながら、人には周りの人が必要だということを表現していて、それが「夏」のテーマでもある。

A. キャサリン・ウォーターストン:監督がいると心強いわ。作品について上手に語ってくれるから。あ、それ言っちゃっていいんだ、とかもね(笑)。私が付け加えたいのは、人それぞれ“恐怖”に対する向き合い方が違う、ということかしら。パンデミックの初期に、アメリカの大統領が、過去の伝染病に直面した多くの人たちと同様に、「これは中国の病気だ」と言った。何か問題が起きた時に他人のせいにするのは簡単なこと。それはこのドラマでも言えることで、悲しみや苦しみへの対処の仕方として一番いけないのは他人を責めることよね。パンデミック初期にみんなが恐れていたような生活にはならなかったのは幸いだと思う。イギリスに関して言えば恐れていたものの真逆で、NHS(国民健康保険)を初めみんなが助け合って、サポートし合っている。とても感動したわ。ここ数年見られなかった一体感を感じられた。一方、ドラマでは島民はよそ者を好まず自分たちだけのやり方で自分たちのコミュニティを守ろうとする。それは外界からの脅威に対する恐怖がそうさせているの。そういう部分に関しては現実にならないことを願うわ。

サード・デイ ~祝祭の孤島~

Q. 電気の通っていない無人島に、3つだけ持って行けるとしたら何を持っていきますか?

A. キャサリン:何らかの音楽ね。レコード何枚かとレコードプレーヤーとか。あ、電源繋げないのか。空想だから別にいいわよね。木か何かにコンセントをさすのはどうかしら。

A. ジュード:そもそも島には何があるんだい?水や食べ物、火はあるの?火と清潔な水は必要だよね。

Q. 電気がないという条件だけ。携帯電話も使えません。

A. ジュード:質問の答えになってないよ。オシー島で撮影していた時、実際に携帯電話の電波はなかったよ。寝に帰る家はあったけどね。まず水は大事。あとは食べ物と、体を温める物。

A. キャサリン:ピアノと何冊かの本。一体、何日間その無人島にいる設定なの?

A. ジュード:オシー島で週末にクルーのほとんどが帰宅したあと数人で島に滞在した時に気付いたんだけど、あまり物は必要ないんだよ。ただ島をエンジョイするだけ。島の気候の変化を楽しんだり、光の変化、ムードの変化とかね。濡れたり寒かったりしていない限り、とても快適だよ。島の自然な変化を楽しむという、喜びにあふれた場所だよ。

A. 監督:島の水道水は少ししょっぱかったよね。ボトルの水が必要だ。

A. キャサリン:フィルターとか?

A. ジュード:ティーバッグも必要だね。


【ストーリー】
『夏』
ロンドンからの道中、見知らぬ少女を助けたサムは彼女を家に送り届けるためオシー島へ渡るが、干潮の間に島を出ることができず…。

『冬』
長女の誕生日のサプライズに娘2人を連れてロンドンからオシー島へ来たヘレン。予約していた宿に追い返され、静まりかえった島で暖を取れる場所を必死で探していると…。

引き潮の時しか渡れない孤島を舞台に、島の伝統と文化を守るためには手段を選ばない謎めいた島民を相手に『夏』ではジュード・ロウ演じるサムが、『冬』ではナオミ・ハリス演じるヘレンが奇妙で恐ろしい体験をし、それぞれのトラウマと向き合わされ精神を追い詰められている様を描く。

サード・デイ ~祝祭の孤島~

【キャラクター紹介】

― VISITORS ―

『夏』

サム(ジュード・ロウ)
ロンドンでガーデニング店を経営している。店が緊急事態の日に見知らぬ少女を助けたことからオシー島に行く羽目になり、干潮を逃し足止めされてしまう。奇妙な島の雰囲気の中で過去のトラウマが蘇り、精神的に追い詰められていく。

ジェス(キャサリン・ウォーターストン)
オシー島の歴史や文化に魅了され、夏の祝祭に合わせて毎年アメリカから来ているという歴史学者。マーティン夫妻が営むパブでサムと出会い、距離が縮まる。

『冬』

ヘレン(ナオミ・ハリス)
長女の誕生日のサプライズにと離島のコテージを予約して母娘3人でオシー島に来る。到着するなり宿泊を拒否され、その後も何件も断られても島を離れず滞在することに固執する。

エリー(ニコ・パーカー)
ヘレンの長女。14歳の誕生日のお祝いに島に来る。母妹思いで優しくおとなしい性格。学校で辛い経験をした事が原因で宗教に傾倒している部分がある。母の心配をよそに島の女の子と仲良くなる。

タルーラ(シャーロット・ゲアドナー・ミヘル)
ヘレンの次女。まだ幼いため姉ほど忍耐強くなく、一刻も早い帰宅を主張する。タブレット端末に依存気味。

サード・デイ ~祝祭の孤島~

― ISLANDERS ―

ミセス マーティン(エミリー・ワトソン)
夫とともに酒場と宿泊施設を兼ねた昔ながらのパブ“The Oyster”を営む。島民の両親的存在で夜には島じゅうから住民が集う。荒っぽい性格で口が悪く洞察力が鋭い。サムの過去も知っている謎の女性。

ミスター マーティン(パディ・コンスタイン)
妻とともに“The Oyster”を営む。妻と反対に穏やかで前向き、相手を選ばずいつも笑顔で接する温厚な男。訪問客にも優しく、島に足止めになったサムをカキでもてなす。

ジェイソン(マーク・ルイス・ジョーンズ)
サムが助けた少女エポナの父親。なぜかサムに嫌悪感を抱き、島から追い出そうとする。彼にもサムと共通する悲しい過去がある。

ラリー(ジョン・ダグリーシュ)
乱暴者でカッとなったら手段を選ばない島のトラブルメーカー。親友ジェイソンと共謀してサムを島から追い出そうとする。

カウボーイ(ポール・ケイ)
自身も島に移住した者として訪問者に親切で、ヘレンを助ける。島の出身ではないが、島の文化や伝統を心から愛している。

 

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