映画『栄光のマイヨジョーヌ』デジタル配信と並行し、5/18(月)より一部劇場で上映再開決定!

現在新型コロナウィルスの影響により劇場公開が中止となっていたドキュメンタリー映画『栄光のマイヨジョーヌ』が、緊急事態宣言の一部緩和措置によるイオンシネマの営業再開に合わせ、2020年5月18日(月)より一部の劇場で再上映が決定した

『栄光のマイヨジョーヌ』はオーストラリア初のプロ・サイクリング・ロードレースチームである、グリーンエッジの物語。その発足から5年に渡り、彼らのレースツアーに密着したドキュメンタリー映画だ。

新米チームに集められた選手ひとりひとりが自らの目標を達成していく過程で芽生える仲間たちとの信頼を糧に「本当に強いチーム」とはを描き出していく。現代を生きる企業戦士たちにも十分に参考になるチーム作りの秘訣が満載のストーリーとなっている。

本作は2月28日より新宿ピカデリーほかにて劇場公開し、当初2館のみ2週間限定の予定でスタートしたが、ALL FOR ONE(勝利はひとつ)の原題が示すように、感動的でかつチームビルィングの参考にもなるストーリーが多くの観客の心に響き、最大38スクリーンへの拡大公開へと繋がる大ヒットに。しかしながら、渦中の新型ウィルスの影響による営業自粛要請による全国の映画館が閉鎖されたため、公開途中で上映中止を余儀なくされ、4/28からは上映館の協力のもと、異例のデジタル先行配信を実施、開始以来2週間、Amazonプライム・ビデオでベストセラーをキープしている

ロードレースのファンや映画ファンからはSNS上で「先行きが見えない不安な毎日に活力をもらえた」という熱い感想が相次ぎ、ファンの要望に応える形でデジタル配信中されているなか、異例ながらも再上映が決定した。

再上映となる映画館一覧

◆5/18(月)~
【宮城県】イオンシネマ石巻/【山形県】イオンシネマ天童、イオンシネマ三川、イオンシネマ米沢/【新潟県】イオンシネマ県央、イオンシネマ新潟西/【山口県】イオンシネマ防府/【熊本県】イオンシネマ熊本/【佐賀県】イオンシネマ佐賀大和

◆6/6(土)~
【大分県】シネマ5

◆6/16(土)~
【群馬県】シネマテークたかさき

 

 配給会社ピクチャーズデプト代表・汐巻裕子より

映画界もウィルスで疲弊している最中、
多くの映画館や配給会社が苦渋の選択を強いられています。
チームワークの大切さという気づきをくれる映画を
だからこそ、いますぐに観てもらいたい。

『栄光のマイヨジョーヌ』の原題は「みんなが一つの目的のために」という意味の<ALL FOR ONE>です。

選手みんながひとつの勝利のために、それぞれの役割を担う自転車ロードレースの世界。劇中には「誰もが是が非でも獲得したいチャンピオンの証である黄色いジャージ(マイヨジョーヌ)を、チームメイトに譲る場面」があります。ロードレースの世界に疎い私がこの映画を買い付け公開するとき「なぜそんな一見、合理的ではないことがプロスポーツという真剣勝負の世界で起こるのか?」と疑問に思い、またその理由が明かされる物語に一番惹かれました。多くの人に彼らの精神を伝えたい。日本公開時のタイトルにもその思いを反映させています。

なぜ自転車ロードレーサーたちは、個人の勝利というプロの世界において、仲間とはいえライバルでもあるチームメイトを勝たせるために、自分はわざと負けるような戦略をとるのか?ロードのレース戦略にはこうした「利他の精神」が根底に強く流れています。

現在私たちは、初めて経験する新型ウィルスに翻弄されている真っ最中です。自粛でもその猛威が抑えきれないムードの中、今後は早期回復のために禁止事項が増えていくかもしれません。もし国や政府からの強制力が強まっていくのであれば、日本人が本来得意とする自制心に基づく自主的な行動力が十分に発揮できなかったみたいで、少し残念に思えます。

極めて個人的な考えですが、このロードレースのチーム戦略に見られるような「利他主義」は、実は「合理的な利己主義」なのではないか?と私は考えています。「自分が助かりたかったら、まずは他人を助けること」。それが全体の勝利に直結する。この「合理的な利己主義=利他の精神」こそが、ロックダウンをせずに国民の冷静な自主性に未来を委ねられている現在の日本の人々に、求められていることではないのかな?と感じています。

だからこそ、今、いますぐに、一人でも多くの人に観てもらいたい映画だと考えているのです。

映画業界には、①映画館、②DVD/ブルーレイ発売、③テレビ放送、④デジタル配信といった、ウィンドウと呼ばれる公開の順番の慣習があります。コロナでその慣習が一気に崩れてしまうと、ある分野ではもう立ち直れないほどの打撃を受ける可能性もあります。ピクチャーズデプトは映画ビジネスを担う一翼としてはデジタル先行配信については慎重に進めていく必要があるとの立場を取っています。ですが、今回は先にお伝えしたような「今こそ多くの人にみて、感じて、考えて、それが一人一人の利他的な行動につながってもらえたら」という思いから「特例」としてデジタル先行配信を劇場で観ていただく代わりに実施することにしました。配給会社の代表としては、苦渋の決断です。万が一、早期に収束へ向かいまた映画館で再上映できる日が来たら、ぜひ大きなスクリーンで観ていただきたいとの思いは変わりません。

もし少しでも共感していただけるのであれば、ぜひこのオーストラリアの新米チームの「利他のチームワーク」を知っていただき、私たち一人一人が今やるべきことをこのドキュメンタリー映画から感じ取っていただけたら、嬉しく思います。

そしてもちろん、多くの方に映画を観ていただくことが弊社のような小さな配給会社のコロナ渦における手立てのない窮状を救ってくれることも、その小さな救済が、これからも映画館で繰り広げられるであろう多様な文化を守ることにつながるかもしれない、ということも最後に申し添えたく思います。映画ファン、ロードレースファンのみなさんに是非応援していただけたら、と願っています。

 

作品タイトル:『栄光のマイヨジョーヌ』
監督・撮影:ダン・ジョーンズ
編集: マーカス・コブレディック/ダン・ジョーンズ/マーク・ファラフェイ
原題:ALL FOR ONE
2017年/オーストラリア/英語、スペイン語/103分/カラー/16:9/ステレオ/Digital 2K
配給:株式会社ピクチャーズデプト

公式サイト:www.greenedge-movie.com
コピーライト:(c) 2017 Madman Production Company Pty Ltd

 
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