『マーティン・エデン』奥田瑛二、小島秀夫ら著名人コメント到着&ルカ・マリネッリの新場面写真到着 ―9月18日公開

マーティン・エデン

冒険小説「野性の呼び声」で世界的名声を獲得した作家ジャック・ロンドンの自伝的小説を、イタリアを舞台に映画化した『マーティン・エデン』が9月18日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショーとなる。

2019年、ヴェネツィア国際映画祭で初披露され、主人公マーティンを全身全霊で演じたルカ・マリネッリが《男優賞》を受賞。

監督は、本作で2019年トロント国際映画祭審査員プラットフォーム賞、2020年イタリア・アカデミー賞脚色賞を受賞し、ポン・ジュノ監督も注目する新鋭ピエトロ・マルチェッロ。無学の青年が上流階級の女性と出会い教養に目覚めて、作家を目指し、独学で底辺から高みへと上り詰めようとする切望と激情を圧倒的な迫力をもって描き切った。

この度、日本公開を間近に控える本作を一足先に鑑賞したオピニオンから絶賛コメントが続々と到着。ヴェネツィア国際映画祭《男優賞》に輝いたルカ・マリネッリ演じるマーティンのさまざまな姿を切り取った場面写真とあわせて解禁となった

生きることの意味…それは自身との戦いである。この映画は自分を振り返る大河である。」(俳優・映画監督/奥田瑛二)、「夢と現実の狭間で葛藤し、もがいている世界中の若者たちに、共感と絶望の美しさを与えるはずだ。」(ゲームクリエイター/小島秀夫)、「挫折と失望の荒波を乗り越え、その向こうへと泳ごうとする主人公の姿は、青春のきらめきそのもの。波が高ければ高いほど、われわれの心できらめきは永遠の輝きを放つ。」(新元良一/作家)など、教養や貧困の壁に阻まれながらも作家としての大成を目指す主人公マーティンの姿には、日本を代表するクリエイター陣から共感の声が寄せられた。

マーティン・エデン

さらに、「黙って立っているだけで何かを語りかけてくるルカ・マリネッリの圧倒的な肉体の存在感に、目が釘付けの二時間でした。」(岸本佐知子/翻訳家)、「イタリア映画史をも映し出すかのようなマーティン・エデンの変貌を鮮やかに体現するルカ・マリネッリ。その才能と男の色気が、「生きること」を凝視させる。」(杉谷伸子/映画ライター)、「目だ!ルカ・マリネッリが圧倒的な目で、僕らの中にいるマーティン・エデンを呼び覚ましてくれる!」(小林竜樹/俳優)と、本作の演技でヴェネツィア国際映画祭《男優賞》を受賞したルカ・マリネッリを絶賛する声も多い。解禁された場面写真では、そんなマリネッリ演じるマーティンの様々な表情を見ることができる。

マーティン・エデン

そして、映画ジャーナリストの立田敦子さんは「スーパー16mmのフィルムの圧倒的な映像美でスクリーンに蘇ったこの武骨な20世紀の物語は、魂が揺らいでいる2020年のいまこそ見直されるべき」だとコメントしている。

1909年に出版されたジャック・ロンドンの自伝的小説が、100年以上の時を越えてイタリアを舞台に完全映画化。ジャック・ロンドン自身を投影した貧しい船乗りの青年マーティンは、上流階級の娘エレナと恋に落ち、教養に目覚める。激動する時代、労働者地区に生まれ育った無学の青年は、運命の出会いに導かれて文学にのめり込んでいく。作家になるという夢に向かい一心不乱に己の道を突き進むが、生活は困窮し恋人の理解も得られない。絶望にかられてすべてを諦めようとした矢先、彼の運命は一変する。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。

原作との出会いから20年の歳月をかけて映画化に挑んだのは、ポン・ジュノが“2020年代に注目すべき監督”の一人に選んだ俊英ピエトロ・マルチェッロ監督。主演には、『オールド・ガード』でハリウッド進出を果たした演技派ルカ・マリネッリ。イタリア映画界を牽引するふたりの強力タッグで贈る『マーティン・エデン』は、9月18日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー。

著名人コメント全文(順不同・敬称略)

我々はいつも時代に翻弄される。
人は何を求め生きているのだろうか?それは人それぞれ、さまざまである。
全てに諦めることなく貫き生きる。だが理想という幻は心を喪失させる。
生きることの意味…それは自身との戦いである。
この映画は自分を振り返る大河である。
奥田瑛二(俳優・映画監督)

20世紀も21世紀も、格差社会である事に変わりはない。そんな中で後ろ盾もなく、さらに独学で作家として大成するのは奇跡だと言える。本作は20世紀初めに発表された、ジャック・ロンドンの自伝的長編を元にしている。アメリカからイタリアへと舞台を移してはいるが、何処であろうと、いつであろうと構わない。夢と現実の狭間で葛藤し、もがいている世界中の若者たちに、共感と絶望の美しさを与えるはずだ。
小島秀夫(ゲームクリエイター)

イタリア映画ならではの非常に美しい緑色が、原作とはまったく違った要素として世界を包んでいる。原作にはない並々ならぬ緊張感が、『マーティン・エデン』を独自の素晴らしさを持つ作品にしている。
柴田元幸(アメリカ文学研究者/翻訳者)

恋をし夢を抱き、ひたむきだからこそ、若者は傷つく。挫折と失望の荒波を乗り越え、その向こうへと泳ごうとする主人公の姿は、青春のきらめきそのもの。波が高ければ高いほど、われわれの心できらめきは永遠の輝きを放つ。
新元良一(作家)

マーティン・エデン

愛や成功を葬り去っても、苦悩と向き合い信念に殉じた、マーティン・エデンの生き様に打ちのめされた。悲劇的ではあるが、その強さは勇気をくれる。スーパー16mmのフィルムの圧倒的な映像美でスクリーンに蘇ったこの武骨な20世紀の物語は、魂が揺らいでいる2020年のいまこそ見直されるべき。
立田敦子(映画ジャーナリスト)

たとえ地平の果てに絶望しかないとしても、運命に抗い、進み続ける。
限りない情熱に駆られた若き作家の咆哮に、魂が震える。
佐藤久理子(文化ジャーナリスト)

単なる成功者の軌跡を辿った映画でないことを願った。小説に生涯を賭した一人の人間の物語を期待した。結果、小説を書くその行為で、良くも悪くも“人生を棒に振った”男の姿が忘れられなくなった――
西村賢太(小説家)

黙って立っているだけで何かを語りかけてくるルカ・マリネッリの圧倒的な肉体の存在感に、目が釘付けの二時間でした。
岸本佐知子(翻訳家)

マーティン・エデン

良い意味で分断化された、個々の価値観や時間を持つ「大陸」というイメージの欧州。その復権を見逃してはならない。ルカ・マリネッリの生粋の欧州人の存在感が素晴らしい。
ヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン/美術家)

貧しく学もないマーティンが懸命に本を読み、テキストを書くことで掴んだ成功。それとは裏腹に空虚さを増してゆく心――。フィクションとドキュメンタリーを行き来するような独特の映像表現で紡ぐ詩情豊かな作品だ。
青野賢一(ビームス創造研究所クリエイティブディレクター/ライター)

ネオレアリズモな泥臭さから、ヴィスコンティ的な退廃まで。イタリア映画史をも映し出すかのようなマーティン・エデンの変貌を鮮やかに体現するルカ・マリネッリ。その才能と男の色気が、「生きること」を凝視させる。
杉谷伸子(映画ライター)

目だ!ルカ・マリネッリが圧倒的な目で、僕らの中にいるマーティン・エデンを呼び覚ましてくれる!圧巻の終盤、頬を伝うものを拭いながら、ラストシーンの情景にランボーの詩を思い出した。たくさんを手にいれて、たくさんを失った。絶望の淵に立ったマーティンは、あの“海と溶け合う太陽”に永遠を見たのだろうか。
小林竜樹(俳優)

 

ストーリー
イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティンは、ブルジョワの娘エレナに恋したことから文学の世界に目覚め、独学で作家を志すようになる。
幾多の障壁と挫折を乗り越えてついに名声と富を手にするが…。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。

作品タイトル:『マーティン・エデン』
出演:ルカ・マリネッリ、ジェシカ・クレッシー、デニーズ・サルディスコ、ヴィンチェンツォ・ネモラート、カルロ・チェッキ
監督・脚本:ピエトロ・マルチェッロ
脚本:マルリツィオ・ブラウッチ
原作:「マーティン・イーデン」ジャック・ロンドン(白水社刊)
2019年/イタリア=フランス=ドイツ/イタリア語・フランス語/129分/カラー・モノクロ/ビスタ/5.1ch
原題:Martin Eden 字幕:岡本太郎
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
配給:ミモザフィルムズ

公式サイト:http://martineden-movie.com/
公式Twitter:@martineden_film
公式Facebook:@martinedenfilm
コピーライト:(c)2019 AVVENTUROSA – IBC MOVIE- SHELLAC SUD -BR -ARTE

9月18日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

 

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