『ある画家の数奇な運命』本予告映像解禁&10月2日(金)公開決定! ―第91回アカデミー賞(R)外国語映画賞ノミネート作品

第75回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部⾨に出品し⾼評価を獲得、第91回アカデミー賞(R)外国語映画賞にもノミネート!⻑編初監督作『善き⼈のためのソナタ』でアカデミー賞(R)外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠であり、ときにオークションで数十億円の価格がつくアーティスト、ゲルハルト・リヒターの半⽣をモデルに祖国ドイツの“歴史の闇”と“芸術の光”に迫った『ある画家の数奇な運命』の日本公開日が10月2日(金)に決定した。あわせて本予告映像が解禁された。

「目をそらさないで」「真実はすべて美しいの」・・・芸術を愛する美しい叔母(ザスキア・ローゼンダール)が、まだ幼い少年だったクルトの魂に⼀⽣刻み込むことになる決定的な⾔葉を残すシーンから映像は始まる。

1937年、ナチ政権下に暮らす少年クルトは叔母の影響で絵画に興味をもっていた。しかし彼⼥はその豊かな感受性ゆえに精神のバランスを崩してしまい強制的に⼊院、その後、ヒトラーが推し進めていた精神病の患者や障害者への安楽死政策によって無残にもその命を奪われてしまう。

やがて終戦を迎え成⻑したクルト(トム・シリング)は東ドイツの美術学校に進学、そこで愛した叔⺟の⾯影を持ったエリー(パウラ・ベーア)と恋におちるが、実は、彼⼥の⽗親こそが叔⺟を死へと追い込んだ元ナチ⾼官だった。

残酷な運命の巡り合わせに誰も気づかぬまま結婚するクルトとエリー。やがて東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、自分らしく生きるためにエリーと自由な芸術を求めて西ドイツへと逃亡、そこで初めて触れる現代アートの刺激を受け創作に没頭する。しかし、なかなか思うような表現ができず「30歳でまだ学生?」と義⽗に嫌味を⾔われても「真実を描きたい」ただその一念で自身だけの“真実”をみつけるために苦悩するのだった。

現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒターの半⽣をモデルに、激動の時代のドイツで、苦悩や悲しみをその筆で希望と喜びに変えていった “ある画家の数奇な運命”が映し出された本予告映像となっている。

そのほか、リヒターの代表的なシリーズとして有名な、精密に模写した写真のイメージを微妙にぼかし、写真と絵画の境界線を曖昧にする「フォト・ペインティング」の創作シーンも必見だ。

クルトの苦悩と葛藤は、信じるものに向き合い、命をもかけることで、希望と喜びへと昇華していく。本作は今日の悲しみを、未来の幸福へと変える術があることを、美しい絵画と共に⾒せてくれる感動の物語だ。

ストーリー
ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母の影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われる。終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋に落ちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気付かぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡し、創作に没頭する。美術学校の教授から作品を全否定され、もがき苦しみながらも、魂に刻む叔母の言葉「真実はすべて美しい」を信じ続けるクルトだったが―。

作品タイトル:『ある画家の数奇な運命』
出演:トム・シリング(『コーヒーをめぐる冒険』『ピエロがお前を嘲笑う』)、セバスチャン・コッホ(『善き人のためのソナタ』『リリーのすべて』『ブリッジ・オブ・スパイ』)、パウラ・ベーア(『婚約者の友人』)、オリヴァー・マスッチ(『帰ってきたヒトラー』)、ザスキア・ローゼンダール(『さよなら、アドルフ』)
監督・脚本・製作:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(『善き人のためのソナタ』)
撮影:キャレブ・デシャネル
音楽:マックス・リヒター
原題:WERK OHNE AUTOR/英題:NEVER LOOK AWAY
2018年/ドイツ/ドイツ語/189分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/日本語字幕:吉川美奈子
R-15
配給:キノフィルムズ・木下グループ

公式サイト:neverlookaway-movie.jp
コピーライト:(C)2018 PERGAMON FILM GMBH & CO. KG / WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG

10/2(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー

 

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