『ペイン・アンド・グローリー』日本版オリジナルポスター解禁!ペドロ・アルモドバル監督より異例の太鼓判コメントも

ペイン・アンド・グローリースペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督待望の最新作『ペイン・アンド・グローリー』が初夏より、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショーとなる。
昨年の第72回カンヌ国際映画祭では、本作でアントニオ・バンデラスが<主演男優賞>初受賞。カンヌでの受賞を筆頭に、先日発表となった第92回アカデミー賞<主演男優賞>にもノミネート入りを果たし、ゴールデン・グローブほか数々の映画賞や映画祭で高評価を受け、席巻中の話題作だ。そしてこの度、本作の日本版オリジナルポスターが解禁となった。

監督自身のキャリアにおける葛藤も含め自伝的なところも描かれている本作。主演のアントニオ・バンデラスが映画監督役を演じ、キャリア最高の演技と称され、今までにない、繊細な演技で新境地を開拓している。さらにアルモドバルのミューズ、ペネロペ・クルスも出演。スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親役を演じている。全盛期の作品から、さらに深みが加わり円熟の域に達したアルモドバルのキャリア最高峰との声に期待が高まる。

この度解禁となったポスターから目に飛び込んでくるのは、溶け出し、水紋のように広がり渦を巻くアルファベットの文字。孤独の中で生きる主人公は、幾度も過去の記憶を辿っていく。その過去での悲しみや様々な想い、溢れ出る心象風景がこの背景のゆらぎに表現されている。アルモドバル監督は、自国で作ったデザイン、作品タイトルを世界的に使用することを好み、基本的に変更は認めない、というスタンスを持っている。作品にも十分その美的なこだわりが見えるが、この度、作られた日本版ポスタービジュアルについては、「全体のデザインが気に入っている。特にこの背景の水を連想させる渦のイメージが作品と合っていてよい。」と太鼓判を押した。

アルモドバル「意図したことではなかったが、この作品は3部作の第3章にあたります。『欲望の法則』(87)、『バッド・エデュケーション』(04)、そして『ペイン・アンド・グローリー』です。自然と出来上がったこの3部作は完成するまでに32年を要しました。すべて主人公は男性で映画監督。そして、どれも〝欲望と映画“を題材としたフィクションが物語の柱となっていて、そのフィクションにはそれぞれの作品によって異なる現実が垣間見えてきます。フィクションと人生は表裏一体。人生には常に痛みと欲望が伴うのです。」とコメントを寄せている。アルモドバル監督の生み出した、新たな傑作で紡がれる甘美な追憶に身を任せたい。

ペイン・アンド・グローリー

ペドロ・アルモドバル監督(右)

ストーリー
脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなった世界的映画監督サルバドール(アントニオ・バンデラス)は、心身ともに疲れ、引退同然の生活を余儀なくされていた。そんななか、昔の自分をよく回想するようになる。子供時代と母親、その頃移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局。その痛みは今も消えることなく残っていた。そんなと32年前に撮った作品の上映依頼が届く。思わぬ再会が心を閉ざしていた彼を過去へと翻らせる。そして記憶のたどり着いた先には・・・。

ペイン・アンド・グローリー

第92回アカデミー賞<国際長編映画賞・主演男優賞>ノミネート
第72回カンヌ国際映画祭<主演男優賞>受賞
第77回ゴールデン・グローブ賞<外国語映画賞・主演男優賞>ノミネート

作品タイトル:『ペイン・アンド・グローリー』
出演:アントニオ・バンデラス/アシエル・エチェアンディア レオナルド・スバラーニャ ノラ・ナバス フリエタ・セラーノ/ペネロペ・クロス
脚本・監督:ペドロ・アルモドバル
2019/スペイン/スペイン語/113 分/5.1ch/カラー/アメリカンビスタ
原題:Dolor y Gloria
字幕翻訳:松浦美奈
R15+
配給:キノフィルムズ/木下グループ

公式サイト:pain-and-glory.jp
コピーライト:(C)El Deseo.

初夏、TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマ他全国ロードショー

 


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