【レポート】『メイキング・オブ・モータウン』DJ JIN氏「モータウンは音楽への<最高の入り口>であり<最高の最終点>」

メイキング・オブ・モータウン

ミラクルズ、ダイアナ・ロス&スプリームス、マーヴィン・ゲイ、マーサ&ザ・ヴァンデラス、スティーヴィー・ワンダー、テンプテーションズ、フォー・トップス、ジャクソン5、といったスターたちを生んだ<モータウン>。そんな伝説の音楽レーベル<モータウン>創設者のベリー・ゴーディJr.が、引退直前に初めて密着を許可したドキュメンタリー映画『メイキング・オブ・モータウン』が、9月18日(金)日本公開となる。

この度、本作公開を記念してギンザレコードとのコラボイベントが開催された

イベント概要

■開催日:9月5日(土)
■場所:阪急メンズ東京内 特設会場
■登壇:DJ JIN氏(RHYMESTER/breakthrough)、新川宰久氏(ギンザレコード)
■内容:DJ JIN氏と新川氏の<モータウン>トーク、DJ JIN氏によるモータウン楽曲のDJプレイ
※会場に入る関係者&登壇者&観客は、検温・マスク着用・入場時のアルコール消毒、会場内では間隔2m以上を維持を実施

<映画について>
■DJ JIN氏
モータウンという音楽レーベルが語り尽くされている中、ベリー・ゴーディのワンマン社長というイメージがありますが、この「メイキング・オブ・モータウン」は初めてベリー・ゴーディ本人が受けたドキュメンタリーで、当時の副社長だったスモーキー・ロビンソンと一緒に答えています。
独りよがりなイメージがあったんですが、この映画を観ると人間的な温かさも感じられました。

■新川氏
僕も数年前に、モータウンを舞台化した<モータウンレビュー>を観てきたんですが、やっぱりベリー・ゴーディが自身のイメージに対しての説明的な要素はありましたね(笑)

<JINさんの好きなソングライター/ミュージシャンは?>
■DJ JIN氏
やっぱりスモーキー・ロビンソンですね。ボブ・ディランが現代最高の詩人というだけあります。
以前、ユニバーサルさんの企画で、ハマ・オカモトさんと対談したんですが、彼はベーシストなので、ジェームズ・ジェマ―ソンの一本指について話してましたね。

■新川氏
僕も映画三回観たんですが、一本指は注目しましたね。

<モータウン&ベリー・ゴーディについて>
■DJ JIN氏
色んなDJの方と話していると、「最終的にモータウンだけあればいい」という話になることがあるんですが、モータウンは音楽への<最高の入り口>であり<最高の最終点>とも言えるレーベルですね。
とにかくアーティスト達が鍛え抜かれてて、映画の中にもありましたが本当に競争につぐ競争の中から出てきた人達。でも彼らの下には、日の目をみなかったアーティストがズラーッといると思います。

本当に、モータウンはソウルを震わせる楽曲を生み出しているレーベル。その一方で、映画の最後に【モータウン社歌】が出てくるんです。これがとんでもない社畜ソング(笑)。
しかもライティングは、スモーキー・ロビンソン!ボブ・ディランが現代最高の詩人と讃えた人はダサい方に振り切っても、ここまでいくのか!という楽曲になっています(笑)

■新川氏
ベリー・ゴーディは、【黒人・白人関係ない】【女性も有能な人は役職に】など現代社会で言われていることを既に実行してたんですよね。映画で会議のシーンを観て、特に僕が感じたのは<会議室の狭さ>それこそスネ毛が当たるような距離感での会議。あんまり広いと大事なことが決まらなかったりするので、ああいう狭い環境で話し合う会議は大事だと思いました。あと何でも、ベリーの一存で決まってたわけではなかった。

■DJ JIN氏
そうなんですよね。重要なところでちゃんと折れてるんですよね。
ベリーは強情なんだけど、最後はなんだかんだで、ちゃんと折れるんですよね。

<最後に>
■DJ JIN氏
音楽を作る身として、心を揺さぶられる気持ちで映画を観て、大泣きしました。
あの頃のみんなに響く音楽を作るという思いが伝わってくる作品でした。
モータウンの事も分かりやすい映画だと思います。

<全体レポート>
元々、繋がりのある二人のトークイベントということで、非常にリラックスした中でのイベントとなった。DJ JIN氏は音楽アーティストとしてモータウンや映画について語り、ギンザレコードの新川氏はビジネス的な側面からも語る、モータウンを様々な角度から語り合うトークとなった。

途中、DJ JIN氏がモータウン楽曲から1枚だけをチョイスするコーナーで、JIN氏がチョイスしたのは、シスターズラブの「ギブミー・ユア・ラブ」。クラブミュージックの切り口ということで、ダンスミュージックやヒップホップの元ネタにもなっているこの楽曲がチョイスされた。

途中、お二人が「モータウンで何を聴くと言ったら、まずはスティーヴィー・ワンダー!」と口を揃えたパートでは、お二人共、娘さんのお名前がスティーヴィー・ワンダーにちなんだ名前で、漢字まで同じことが発覚。モータウン&スティーヴィー・ワンダーがお好きな二人ならではのミラクルが起きた。

■DJ JIN (RHYMESTER / breakthrough) :プロフィール
日本を代表するヒップホップ・グループ、ライムスターのDJ/プロデューサー。ファンク/ソウル/ジャズなど幅広い音楽への深い理解に基づくモダンなサウンド・プロダクションと、時代/ジャンルを横断しつつ常に高品質なグルーヴ感溢れるアナログ・レコード・オンリーのクラブ・プレイで人気。また、世界中のクラブ・アーティストとクロスオーヴァーするDJ/プロデューサー集団〈breakthrough〉も主宰し、国内外のミュージック・ラヴァーから揺るぎない評価を獲得。近年では、日本が世界に誇る人力ダンス・ミュージック・バンド=cro-magnonとのフューチャー・ファンク・コラボ〈Cro-Magnon-Jin〉や、自身のDJスタイルを落とし込んだミックスCD『Music Journey』シリーズのヒットなども話題。さらに、JFN系列で全国にオンエアされているウィークリーFM音楽番組〈Joint & Jam〉は好評につき放送開始から10年目に突入。豊潤な音楽的「軸」が一切ぶれることなく、実に幅広い層にアピールし続けられている稀有なアーティストのひとり。

 

『メイキング・オブ・モータウン』×ギンザレコード
スペシャルタイアップキャンペーン

開催時期:9月25日(金)まで開催中

「ギンザレコード」×『メイキング・オブ・モータウン』お買い上げキャンペーン
キャンペーン開催期間中、「ギンザレコード」にて商品1点お買い上げごとに『メイキング・オブ・モータウン』のペア観賞券やポスターが当たる抽選会にご参加いただけるキャンペーンを実施!また、税込5,000円以上お買い上げのお客様には今回のタイアップを記念して制作されたオリジナルトートバッグをプレゼント!ここでしか手に入らない貴重なグッズは、景品がなくなり次第終了。

音楽から映画の世界を感じてみませんか?
『メイキング・オブ・モータウン』リスニングセッション
キャンペーン期間中の、土日:9月5日(土)・6日(日) 11日(土)・12日(日)には、さらにモータウンの生んだスター達の音楽を「ギンザレコード」併設のリスニングルームにあるハイエンドオーディオで楽しめるイベントも開催!レコード専門店によるスピーカーで、防音室で普段とは一味違う音楽を体験!こちらはどなたでも参加できるため、 映画を観る前に、まずは上質な音質で「モータウン」の世界を楽しんでみるのも良いのでは。

 

作品タイトル:『メイキング・オブ・モータウン』
出演:ベリー・ゴーディ、スモーキー・ロビンソン
監督:ベンジャミン・ターナー、ゲイブ・ターナー
2019/カラー/5.1ch/アメリカ、イギリス/ビスタ/112分/原題:Hitsville: The Making of Motown/字幕翻訳:石田泰子 監修:林剛
配給:ショウゲート

公式サイト:makingofmotown.com
コピーライト:(C) 2019 Motown Film Limited. All Rights Reserved.

9月18日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

 

関連記事:
■ 『メイキング・オブ・モータウン』13才のスティーヴィー・ワンダー初の全米1位誕生の瞬間を記録した貴重映像初解禁!
■ 映画『メイキング・オブ・モータウン』レーベルの凄さを証言する出演陣を場面写真とともに一挙解禁! ―9/18(金)公開
■ ドキュメンタリー映画『メイキング・オブ・モータウン』貴重なビートルズのインタビューで始まる本作の予告編が初解禁!
■ 伝説の音楽レーベル「モータウン」の正史を映し出すドキュメンタリー映画『メイキング・オブ・モータウン』9月18日公開!

↑上に戻る