福岡県八女市、古い町並みを舞台にしたドキュメンタリー映画『まちや紳士録』期間限定で、YouTubeにて無料公開決定!

2013年〜2015年にかけて、日本各地のミニシアターで公開された、伊藤有紀監督によるドキュメンタリー映画『まちや紳士録』が、6月1日(月)0:00〜6月7日(日)の23:59までの一週間、YouTubeで無料公開されることが決定した

福岡県の南部に位置し、熊本県に隣接する山あいのまち・八女市。その中心部には白壁の古い町並みが残っている。
町並みを残そうと奮闘する人・建物を修理する人・そのまちで暮らす人・引っ越してくる人。確かに息づく “暮らし” がそこにはあった…。

地域コミュニティのあり方が見つめ直されるなかで、人と人とのつながり、空き町家の再活用に取り組む人々、修理される町並み、建築の伝統技術を次の世代に伝えようとする人々の町への想いなど、ゆるやかな共同体を育むことにより町並みと伝統を守ってきたこの地での【命をつなぐ営み】の記録が描かれる。

制作会社は、多くのドキュメンタリー映画やNHK番組『美の壺』などを手掛ける、東京の老舗ドキュメンタリープロダクション、グループ現代(http://g-gendai.co.jp/)。

6月1日(月)0:00〜6月7日(日)23:59まで、YouTubeにて無料公開
【ドキュメンタリー映画】 『まちや紳士録』 1 week screening at your home

「まちや紳士録」について 安部龍太郎(直木賞作家)
ありがたい映画を作っていただいた。
見ていて泣けてくるのは、八女の人たちの誠実さ、心根のやさしさ、そして受け継いだ技術の確かさが伝わってくるからだ。
その生きざまが町家の再生に象徴的に現れている。

森まゆみ(作家・編集者)
町並みがこれほど映画の主役になったのは初めてではないだろうか。
若い夫婦が八女の古い町並みにすみ始める。かつて排他的だった町も
いまはそうもいっていられない。若者たちを受け入れ、ともに町をよみがえらせようとする。
雨戸、坪庭、三和土、鴨居、なめくじとまで共存する新しい生き方ここにあり
じわじわと日本の国土にしみわたってほしい佳き作品

春風亭一之輔(落語家)
私の学生時代、落研の一つ下に伊藤有紀君が入ってきた。どうやら私がいじめて辞めさせたらしい(笑)。辞めてよかったかもしれない。こういう映画を撮ったのだから。これから長屋噺を演る時は、八女のまち家を頭に描こうか。落語を諦めた伊藤君に噺の稽古をしてもらってる、そんな気分でこの映画を観た。

中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
町家保存問題に直面する福岡県八女市福島地区の再生を、住民や棟梁達の奮闘を通して、寧静な筆致で描く。古民家の修理技術を、伝承するようにカメラが舐め回すシーンは圧巻。要所を引き締める、原みどりの旋律もいい。伝統とは人そのものであることを、311以降のジレンマ・ゾーンに立つすべての者に鮮明に訴える。

作品タイトル:『まちや紳士録』
監督:伊藤有紀
プロデューサー:川井田博幸
音楽:原みどり
制作:グループ現代
2013年/パートカラー/88分/

 

 

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