【レポート】『アンダー・ユア・ベッド』初日舞台挨拶に高良健吾さん、西川可奈子さん登壇・キャストが語る高良さん撮影裏話

KADOKAWAとハピネットの共同製作によって、閉塞気味のこの映画界において、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』を立ち上げた。4月12日より公開中の記念すべきプロジェクト第1弾『殺人鬼を飼う女』に続き、第2弾となる『アンダー・ユア・ベッド』が7月19日(金)に公開日を迎え、初日舞台挨拶が行われた。

チケットは即完売、立見席までも満席の舞台挨拶には主演の高良健吾さん、ヒロイン西川可奈子さん安部賢一さん、三宅亮輔さん、三河悠冴さん、安里監督が登壇し、多くの人から役柄を絶賛される高良さんの撮影裏話がキャストの方々からたっぷりと語られた。

『アンダー・ユア・ベッド』初日舞台挨拶 概要

日程:7月19日(金)
場所:テアトル新宿
登壇者:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔 /安里麻里監督

レイトショーの時間になるも本作を公開を今か今かと待ちわびる多くの観客たち。その間を高良健吾さん、西川可奈子さん、安部賢一さん、三河悠冴さん、三宅亮輔さん、安里監督が拍手喝采のもと登壇した。

満席の会場と立ち見の観客をみて高良さんは「本日はご来場いただき誠にありがとうございます。きっとみんな刺激を求めた変な方たちが多いんですね。みなさんがこの映画をみてどう思ってくれるのか楽しみにしています。最後までごゆっくり楽しんでください」と捻りをいれた挨拶ではじめた。

続いて、ヒロイン佐々木千尋を演じた西川さんは「みなさんにこの作品がどう届くのか、通知簿を待っているドキドキした気持ちです。今日は楽しんでいってください」と胸の内を語った。

続いて、千尋の夫・浜崎健太郎役の安部さんは「どうも、DVする夫を演じた安部賢一です(笑)、レイトショーで時間も遅いですけど、最後まで楽しんでください」と挨拶した。

水島役の三河さんは「役柄から少ない撮影の中でも、こんなにパワーのある現場にいられて本当によかったと思っています。」と語り、大学生役の三宅さんは「物語のキーになる役柄だと思っております。精一杯演じましたので、明さんも最後まで楽しんで見ていってください。」と挨拶した。

最後に挨拶したのはこの作品の脚本と監督を務めた安里麻理監督。「記念すべき第一歩の場所にご来場いただき誠にありがとうございます。短い時間ではありますが宜しくお願い致します。」

そのまま、初日を迎えたことについて問われた安里監督は「正直、ちゃんと初日を迎えられてほっとしている。無理かもって思う危機が何度もあったけど、必ず誰かが後ろから支えてくれる人がいて、それを思い出しちゃっていました。現場のみんながあきらめなかった熱量がきっと映画に映っていると思うので、皆さんに届くといいなと思います。」と初日を迎えられた喜びを語った。

本作の一報出しの際の「ベッドの下に”高良健吾”」というワードが話題となったことについて感想を聞かれた高良さんは「この役を演じて周りから今までにないくらい反応があって『楽しみだよ』『似合ってるじゃん』『健吾のああいう役久しぶりで楽しみ』『(ストーカー役が)合うもんね』…複雑なんですよ(笑)。いろんな役をやらせてもらっているけど、ここ最近で一番人に言ってもらえてすごく嬉しかったんです。でも、複雑なんです。(笑)」と周りの反響を吐露した。

西川さんは「周りの反応は2、3日は引きずるという方が多くて、完成披露に来た母は次の日も『三井くん』ってずっと言っていました。原作者の大石圭さんに会ったときにサインを求められてとっても光栄でした。」

安部さんは「DVする役なのでホント怖かったって言われることが多いですね。現場では西川さんの演技に助けられた。リハーサル以上のことがあっても向かってきてくれたので…」

西川さん「抜き打ちビンタがありましたね。でも、そういうのがあってより役を演じられました。」西川さんの“薄幸演技”が話題になっていると聞かされると、笑いながらも「すっごい嬉しいです。どんどん言ってください。薄幸女優。(笑)」と女優魂を語った。

続いて、現場での雰囲気を聞かれた三河さんは「尊敬する俳優さんでもある高良さんと演じられて最初はめちゃめちゃ緊張しました。でも、現場にいたのは三井になりきっている高良さんで、その空気を味わえて自分も役には入れました。ただ自分も三井に似たキャラなので似合っていると言われると複雑です。(笑)」と現場の雰囲気と自分の役柄を語った。

三宅さんは「最初はとっても緊張したんですけど、ぼくは現場が心地よかったです。最初の映画がこの作品でよかったと思います。」とこの作品の思い入れを語った。

その後、ベッドの下から覗く三井に因んで、撮影現場で見てしまった高良さんの新しい一面について聞かれるゲストたち。

西川さんは「高良さんずっと出ずっぱりだったのですが、半日休憩をみんなでいただきロケ地のいわき市にあるスパリゾートハワイアンズに招待していただき、そこで、ふとさっきまで一緒だった高良さんが急にいなくなったと思って探したら、売店で水着を買っていてスライダーに乗ろうとしていたんですよ。演じる時はとことん演じて、楽しむ時はとことん楽しむ人なんだなって思いました。(笑)」

三河さんは「僕はその日、高良さんに挨拶しようと施設内を探してたら、優雅に浮いてたんですよ。なので挨拶できなかったですね。とっても楽しんでいました(笑)」と高良さんの様子を語った二人。

実際に楽しかったのか問われた高良さんは「最高でしたね(笑)。日本一のスライダーに乗りたかったんですけど、時間がなくて断念しました。(笑)」と休憩の時間を存分に楽しんだことを語った。

現場での高良さんの雰囲気を安里監督に聞くと「洗脳されそうだったんです。うちの座長はアイデアが面白すぎて、それにいっぱいアイデアを出してくるんです。(三井の部屋にある千尋を扮したマネキンがあって、それに被せていたロングヘア―の)ウィッグを被るのはどう?なんて言われたり」と語ると「なんで被ろうとしたんだっけ。」とそれを思い出せない高良さんに安里監督は「なんで覚えてないの~(笑)洗脳されるかと思ったんですよ~しかもその後2回も3回も推されて…」と驚きつつ三井を攻めていた。

続いて、本作がR18+作品であることを聞かれると、高良さん「演じている方からするとあまりR18+だからとは考えてないです。R18+が付くからってここまでできるとは思わないですけど、観る人からするとある程度何かを傷つける可能性があると思うんです。でもその傷ついたものが今もずっと残っていて、新しい環境に連れてってくれる。それが今の自分の大切なことで、助けにもなっているんです。」と作品の与える力を語った。

明日からも上映後のトークショーが控えている高良さん含め西川さんは、「やっといっぱい作品のこと話せるね~(笑)」とワクワクした様子だった。

最後の挨拶に安里監督は「この作品が多くの人にどうか届いてほしい、広がってほしい。そのためにはお客様の声程強い力はないので、今日観た後にもし少しでも心に残るもがあったらぜひ周りの人に話してもらって多くの人に広げてほしいです。」と願いを込めた。

高良さんは「視覚、聴覚、嗅覚、五感に刺激的な作品になっていると思います。痛々しいシーンもあるけど、みなさんの心にどういう爪痕が残るのか、すごく楽しみでもあります。僕がこの映画を観て思ったのは、自分を認めるのは自分しかいないし、自分らしくいるのは難しい。でもそれ以上にその人がその人であることが必要だと思うんです。だから、皆さんも自分のことを大切にしてください(笑)。」とニコやかな笑顔で語り掛けた。

満席の会場が鳴りやまない拍手と共に本日のイベントは幕を閉じた。

「アンダー・ユア・ベッド」公開中プレミアトーク祭り 開催概要
場所:テアトル新宿
上映時間(全上映回共有):20:50~本編上映 ※上映後トークショー
登壇予定者:
*vol.1 7月20日(土) 西川可奈子さん×安部賢一さん×安里麻里監督
*vol.2 7月22日(月) 高良健吾さん×安里麻里監督
*vol.3 7月27日(土) 廣木隆一監督×高良健吾さん
*vol.4 8月1日(木) 黒沢清監督×安里麻里監督

イントロダクション
家族や学校、誰の記憶に残らず存在を忘れ去られてきた孤独な男・三井直人が、学生時代に人生で初めて「名前を呼んでくれた」千尋との11年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まる本作。しかし、目の前に現れた彼女は結婚し、学生時代の頃のような輝きを失い、まるで別人のように変わり果てていた。彼女に一体何が起こっているのか。三井は、彼女に憑りつかれたように監視するようになり、自宅に潜入しベッドの下に潜り込み、ベッドの上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか―。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を、今年も出演映画が続々公開を迎える高良健吾が演じる話題の問題作。

ストーリー
30年存在しなかった男の孤独に蝕まれた愛は狂気となった―
「もう一度、名前を呼ばれたい」
「今、こうして名もない男がベッドの下で虫のように横たわっている。そして、そこで毎日…彼女を、ただ見つめているんだ」雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…、11年前、たった一度だけ名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。親からも学校のクラスメイトからも誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全く別人に変わり果てた姿だったのだが……。

作品タイトル:『アンダー・ユア・ベッド』
出演:高良健吾
西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔
原作:大石圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)
監督・脚本/安里麻里
製作:ハピネット KADOKAWA
制作プロダクション:ザフール R18+
配給:KADOKAWA

公式サイト:http://underyourbed.jp
Twitter:UYB_movie
コピーライト:(C)2019映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会

7月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー


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『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』
「リミッターを外せ!」を合言葉に、KADOKAWAとハピネットの共同製作により、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの効いた作品を共同で開発、発信していくプロジェクト。第一弾が大石圭原作、中田秀夫監督作品『殺人鬼を飼う女』4月12日(金)公開、第二弾に同じく大石圭原作、安里麻里監督作品『アンダー・ユア・ベッド』今夏公開を控える。
4月12日(金)『殺人鬼を飼う女』は、監督、キャストが揃っての公開初日舞台挨拶を予定しており、前売り券好評発売中です。詳しくは公式サイト(http://satsujyo-movie.jp/)にてご確認ください。

 

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