『妖怪大戦争 ガーディアンズ』寺田心、ステージで迫力の刀アクションを披露!三池監督「この映画は妖怪からのメッセージ」

妖怪大戦争 ガーディアンズ

1968年からの三部作、2005年には平成版が興行収入20億円の大ヒットを記録した映画『妖怪大戦争』が令和の新たな時代と共にスケールアップし、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』として2021年全国ロードショーとなる。

この度、11月12日(木)に、ところざわサクラタウンにて本作の始動記者会見が実施され、寺田心、監督の三池崇史、製作総指揮の荒俣宏角川歴彦が登壇した。また、会見で杉咲花大沢たかおの出演が解禁となった。

『妖怪大戦争 ガーディアンズ』始動記者会見

■日程:11月12日(木)
■場所:ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールA
■登壇(敬称略):寺田心、大沢たかお、三池崇監督、荒俣宏、角川歴彦(製作総指揮)

オフィシャルレポート

実際に映画で使用された迫力のセットが組まれたステージに登場したのは、主人公・渡辺兄(わたなべけい)役の寺田心、監督の三池崇史、製作総指揮の荒俣宏角川歴彦

伝説の妖怪ハンターの後継者である兄(けい)を演じた寺田は、観客に深々と一礼しながら、「アクションをすることが初めてだったり、いろいろな妖怪に囲まれての撮影だったので、すごく出来上がりが楽しみでワクワクしております!」と映画の完成に期待を込めた。

2005年公開『妖怪大戦争』に続いてメガホンを取った三池監督は、「皆さんの期待を上回る、すごくパワフルで強力なメッセージを持った映画になっています。日本や世界の状況に今一番必要なメッセージを込めた作品なので、完成を楽しみに待っていてください」とコメント。

製作総指揮を務めた、作家で妖怪研究科の荒俣は、「映画には“あのお方”や“このお方”が出るはずなんですが、今日は皆さんへのご挨拶なので詳細はもうちょっとお待ちください!」、同じく製作総指揮で株式会社KADOKAWAの角川取締役会長は、「妖怪は角川映画、角川映画が妖怪、ということでいろんな発表ができることを楽しみにしてきました!」と力強く語った。

さまざまな妖怪の登場にも期待が集まる本作だが、この度ついにメインとなる2大妖怪とそのキャストを初披露。まず発表されたのは、「狐面(きつねめん)の女」。妖怪たちとの大冒険に巻き込まれていく兄(けい)に厳しく接しつつも守ろうとする役どころで、その名の通り狐の面と、クールなコーンローのヘアスタイルがトレードマークの謎多きキャラクター。記者会見ではキャストからのビデオメッセージが上映され、狐の面を脱ぐとそこには杉咲花の姿が―。杉咲は、『無限の住人』(2017)以来の三池監督とのタッグに「三池組のプロフェッショナルな職人さんたちが集まった空間での撮影で、貴重な時間を過ごせて幸せでした」と喜びを語りつつ、「心君が真っ直ぐ進んでいく姿にパワーをもらったり、楽しめるところもたくさんあると思うので、ぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです!」とファンたちへメッセージを贈った。

続いて発表された妖怪は、狸の総師・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)。一見すると誰かわからないほど、迫力の特殊メイクが目を引く化け狸のビジュアルに、にわかにざわつく会見会場。そんな隠神刑部のキャストは、寺田によってステージに呼び込まれることに。寺田が本作で演じる主人公・兄(けい)は、平安時代の武将にして妖怪ハンター・渡辺綱(わたなべつな)の子孫。角川会長より、劇中で兄に授けられる伝説の刀「鬼切丸(おにきりまる)」が手渡されると、寺田がそれを勇ましい掛け声と共に振り下ろし、雷鳴とスモークがド派手に炸裂。するとステージ中央にあしらわれた巨大なセットの中央から、隠神刑部を演じる大沢たかおが登場。妖怪役は初めてだと言う大沢は、「心君以外ほぼ全員妖怪なので、(撮影現場では)誰が誰がずっとわからず芝居をしていましたが、楽しく演じさせていただきました」と会場を笑わせつつ、「自分のミッションが心君をビビらせることだったので、どうやってビビらせるか考えながら毎日現場に入っていました。終わった後はなるべく笑顔で接していました!」と裏話も披露した。

寺田は、最初に初めて妖怪姿の大沢を見た時「思っていた狸と違ったのですごくびっくりした」ことを明かしつつ、「お芝居が終わるとすごく優しくしていただいて、ご一緒出来て本当にうれしかったです!」と笑顔に。対する大沢は、「過酷な現場だったけど、心君一人いるだけで皆があたたかい気持ちになって撮影できたので、感謝しています」と目を細めた。続けて「本当に自分の役をわかっていて、監督の細かい注文にもすぐ反応する」と絶賛しつつ、「『もっと怖がって』と言われすぎて白目をむいていましたが、子供ならではの演技がかわいくてしょうがなかった」と寺田のキュートな一面を明かした。これに対し三池監督は、寺田を「その人が何を言おうとしているかが見えている」と賞賛しながらも、「どちらかというと妖怪に近い。妖怪寺田心!」とコメントし会場を沸かせた。

妖怪大戦争 ガーディアンズ

続いては、ステージのスクリーンで本作の新ビジュアルを初お披露目。さまざまな妖怪たちがひしめく百鬼夜行の中心で凛々しく佇む、兄と狐面の女と隠神刑部の3ショットを収めた渾身の一枚が完成した。ビジュアルを目にした寺田は、「これだけで目が奪われてしまうと言うか…すごいですね!」と驚きを隠せない様子。大沢は、自身が演じた隠神刑部に触れながら「撮影中、会う人ほぼ全員に無視されたので、(キャストが大沢だということは)映画を観た人もわからないんじゃないか」と、あらためて渾身の特殊メイクに言及した。

本作に登場する妖怪へのこだわりに話題が及ぶと、三池監督は前作『妖怪大戦争』の撮影後、荒俣から「妖怪をたくさん出すのはいいけど、次は本物にしてくれ」と言われたことを告白。そして「あれから15年かけて全国各地で妖怪ハンターを雇って、本物の妖怪を獲ってきて、今所沢で飼って繁殖しています!杉咲さんや大沢さん以外は本物の妖怪です、画期的な映画だと思います」とまさかのコメント。荒俣も「所沢が妖怪の街だと言うことが、この映画を観ればわかりますから」とあやしげな笑みを浮かべた。

さらに三池監督は、「妖怪一匹一匹になぜ生まれたかの意味がある。本作では、楽しみながら敬意を表して『妖怪ファースト』的な撮影現場になっていて、その流れのままに物語が展開していく。人間が妖怪の力を借りて、普通の人間ドラマではできない世界を創っていった。本作は妖怪からのメッセージだと思っていただくと、かなり心に刺さる作品になっていると思います」と妖怪への熱い思いを吐露。

荒俣はこれに頷きながら、「日本はもともと小さな島にあちこちから人が来てできていて、人が来れば妖怪も来るでしょう。それにうまく付き合って暮らしてきて、絶滅させずに繁殖もできている(笑)。日本自体がもしかしたら妖怪の国なんじゃないかなと思います」と力説した。

角川取締役会長は、「とてつもないスケールのでかい映画を作りたいと思った」と本作誕生のきっかけに触れつつ、「『アベンジャーズ』を観て、日本でも負けないような映画ができるだろうと思い、三池監督に妖怪映画を作ってもらうことが『アベンジャーズ』に対抗する唯一の手段ではないかと考えた」と熱弁した。

続いては、会場からの質疑応答へ。会場に招かれた所沢の小学生から「映画にはどんな妖怪が出てきますか?」という質問が飛ぶと、寺田は「『妖怪獣』という最大の敵が出ます!フォッサマグナから生まれた妖怪獣を、僕といろんな方たちと一緒に倒していくからね!」と、主演らしく堂々と回答。続けて「どの妖怪が好きですか?」と聞かれた三池監督は、「隠神刑部も好きですよ」と答えつつ、「皆さんが知っている妖怪はほぼ全員集合します。大戦争だから。映画を観て『あの妖怪だ』と思うところにも秘密があって、さらに昔からいる妖怪もいれば新しく生まれた妖怪、コンテストで選ばれた子供たちが考えてくれた妖怪も出てきます。皆が一緒になって戦うので、楽しみにしていてください」と、登場する妖怪についても言及した。

また、妖怪を軸として、映画や所沢市、日本博などが絡む大型のプロジェクト「妖怪大ヤミット」について質問が飛ぶと、角川取締役会長は「映画の中で、日本だけでなく世界の妖怪が所沢に集まり、国際会議をやります。皆さんにもぜひ参加してもらいたいです!」とコメント。荒俣は「この映画は角川の総力を結集した映画だと思います。映画を観るだけでなくいろいろなアクティビティができる作品です。妖怪はクールジャパン。所沢を妖怪カルチャーの拠点にしたいと思っています」と、壮大な構想を明かした。

今回解禁された新ビジュアルに「鬼」らしき姿もあったことに質問が及ぶと、三池監督は「いろんなタイプの鬼が出ます」と明かしつつ、「ちなみに映画でも本物の妖怪を使っていますが、すごく魅力的な俳優さんたちにも妖怪のフリをしてもらっています。妖怪の中に混じって熱演してくれていますので、それも楽しみにしていてください!」と回答し、会場を沸かせた。

狸の妖怪・隠神刑部役に大沢を起用した理由は?という質問へは、三池監督から「ロケハンで訪れた戸隠山で、大沢さんにそっくりな隠神刑部の捕獲に成功したので、特殊メイクの負担を減らせるかと思った」とまさかの回答が。「それは冗談ですが」と前置きしながら、「隠神刑部は、過激でありながら優しい。人間が支配しているように見える地球のその先を見据えて、その視点から人間と対峙している存在。スケールのでかい孤高の野獣、男なので、やっぱり大沢さんが一番ふさわしいと思った」と本当のキャスティング理由を語った。これに対し大沢は、「今回は狸役、しかもバイクに乗る狸と言われたので、すごく楽しく演技できました。特殊メイクも2時間ぐらい毎日やっていたので、本当に自分が隠神刑部になった気分で現場にいられてすごく楽しかった」と、充実した撮影を振り返った。

「なぜ日本人は妖怪が好きなのか」という質問については、寺田は「少しカワイイところやドジなところなど、妖怪は人間みたいな感じがするなと思う。そいういうところが、人が妖怪を好きな理由だと思います」と回答。大沢は、「それは映画の一番のテーマだと思っている」としながら、「妖怪は掘り下げていくと人間の一部、人間の持っている何かだと思っていて。人が妖怪を好きなのは、自分の中の何かを妖怪に見出しているから。今の時代に対するメッセージも込められていると感じています」と丁寧に語った。

最後に映画を楽しみにしているファンへ、登壇者からメッセージが贈られた。寺田は「たくさんのキャストの方々や監督に囲まれて、素晴らしい作品ができるかと思うので、みなさんぜひ楽しみにしてください!」と笑顔を見せ、大沢は「たくさんの子供たちに観てもらいたいですが、同時に大人たちへのメッセージもたくさん込められているので、世代を超えて愛される映画になれば」とコメント。そして三池監督は、「コロナや自然環境などの変化で、人間が変わらざるを得ない時代が来ている。大事なのは、それぞれがどういう信念をもって行動していくか。そんな時にこの映画が支えになって背中を押してくれるし、妖怪が教えてくれる。特に大人たちの、少し垢がついてきた心が綺麗になっていけば。映画のテーマも一緒に楽しみながら考えて、本作のメッセージを感じ取ってもらって、皆で強い人間たちになっていくことを願っています」と語った。

2021年の映画公開に向けて、日本はもちろん、世界に向けて”妖怪”を発信していく一大プロジェクト《妖怪大ヤミット》もスタート。《妖怪大ヤミット》は、2021年東京オリンピック・パラリンピックに合わせて開催される、“日本の美”を国内外へ発信する日本博にも断トツのトップ(※「イノベーション型プロジェクト」第二期募集の企画中)で選定されるなど、妖怪はいよいよ世界へとはばたく。

すべての少年少女に贈る、大冒険ファンタジーエンタテインメントに期待が高まる。


作品タイトル:『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
出演:寺田心 杉咲花 大沢たかお
監督:三池崇史
脚本:渡辺雄介
製作総指揮:角川歴彦、荒俣宏
製作プロダクション:OLM
配給:東宝、KADOKAWA

公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/yokai/
公式Twitter:@yokai_movie
コピーライト:(C)2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ

2021年 全国ロードショー

 


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