スティーヴン・スピルバーグが現代社会に放つ強烈なメッセージ
メリル・ストリープ×トム・ハンクス2大オスカー俳優が初競演
1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内には反戦の気運が高まっていた。国防総省はベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書を作成していたが、戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。
ある日、その文書が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープ。ライバル紙のニューヨーク・タイムズに先を越され、ワシントン・ポストのトップでアメリカ主要新聞社史上初の女性発行人キャサリン・グラハムと編集主幹ベン・ブラッドリーは、残りの文書を独自に入手し、全貌を公表しようと奔走する。真実を伝えたいという気持ちが彼らを駆り立てていた。
しかし、ニクソン大統領があらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。政府を敵に回してまで、本当に記事にするのか…報道の自由、信念を懸けた“決断”の時は近づいていた−。
【introduction】
本年度アカデミー賞 作品賞・主演女優賞ノミネート!
スピルバーグは「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、予定していた作品よりも先に撮影を敢行。政府によってジャーナリズムに規制がかけられ、何が真実で、何が正しいのかがわからなくなってきている現代。「今」だからこそ伝えるべき作品と強烈なメッセージを込め、この危機的状況に警鐘を鳴らす作品に仕上げている。
すでに賞レースの大本命として注目され、先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューでは最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞を見事獲得し、さらに第75回ゴールデン・グローブ賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞含む6部門にノミネート。そして第90回アカデミー賞では作品賞及び、主演女優賞にノミネートされ、メリル・ストリープは昨年の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』以来21回目のノミネート達成という偉業を成し遂げている。
3月30日(金)より、全国ロードショー!
公式サイト
キャスト
メリル・ストリープ、トム・ハンクス他
スタッフ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:エイミー・パスカル、スティーヴン・スピルバーグ、クリスティ・マコスコ・クリーガー
脚本:リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
日本公開日:2018年3月30日(金)
原題:The Post
配給:東宝東和
レビュー
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構えずに観てほしい
評価:
★★★★★ (3点)
投稿者:KS2018-04-11
社会派ドラマですが、難しくはありません。
それぞれの人物の心理描写に
重きが置かれているので、
感情の揺れ動きや強い思いなどを感じながら、
自然に事件の重大さを理解できます。
スピルバーグが今すぐ撮らなくては!と、
スターを揃えて超特急で撮影しただけあって、
たしかに今観るべき作品だと、
後からじんわり感じられます。
社会派エンタメ
評価:
★★★★★ (4点)
投稿者:TAIYAMA2018-04-04
すごいすごいすごい!めっちゃ感動した!それぞれの信念を持って闘う人々の姿に泣いてしまった。ハンカチ用意してなくて焦りました。硬そうな題材だけどかなりエンタメで中だるみもまったくなく飽きない。抑え目なメリル・ストリープの演技もよかった。
調査報道の雄、ワシントン・ポスト
評価:
★★★★★ (5点)
投稿者:radiogaga2018-04-03
ニクソン大統領下、ホワイトハウスと国防総省で隠避された事実を暴いた史実をきめ細かく描いた良作でした。
ワシントン・ポスト紙はこの調査報道で一地方紙から国際的に有名な報道紙となりました。
報道の裏側の社主&編集主幹の苦悩と判断に拍手です。トム・ハンクス&メリル・ストリープの演技にもブラボー!