映画『リライト』の公開記念舞台挨拶が6月19日に都内映画館で実施され、池田エライザ、阿達慶、松居大悟監督、主題歌を担当したRin音が登壇した。

満員御礼で迎えたこの日、会場から大きな拍手が鳴り響く中、主人公・美雪を演じた池田、映画初出演の阿達、松居監督が登壇し、舞台挨拶がスタート。
公開を迎えて約1週間。会場には複数回鑑賞している観客も多く、SNSやレビューサイトでも好評価が続々と投稿されている本作。
劇場公開した今の気持ちや反響について聞かれると、池田は「感想がめちゃくちゃ届きます!Instagramのメンションでパンフレットやチケットを写した写真と一緒に感想を呟いてくれて、皆さんの感想が届いてすごく嬉しいです!」と感謝を述べた。

阿達は「初日に観に行きました!終わった後、感想を言い合っている人が多くて気になりました。ジュニアの子たちも長文で感想を送ってくれて事務所内でも株が上がっています(笑)」と喜びを明かした。

先週末、上海国際映画祭にも参加した松居監督は「海を越えたお客さんの感想も含めて、いろんな感想があって嬉しい」と盛り上がりに感謝を述べ、「スマホが熱くなるほど、10分に1回エゴサーチをしている」と明かした。

そんなSNSで絶賛されている感想をクイズ形式で披露。「史上最悪のタイムリーパー登場!時かけの縮小再生産を30分で済ませた後に時かけの30倍くらいの密度の物語の幕が開く!時の〇〇師たる上田誠の脚本が整理されていて滅茶苦茶面白い!!」という感想に、監督は「この感想みた。魔術師」とエゴサーチ力を披露。
さらに、「主題歌「scenario」聞いたんだけど、物語の世界観をそのまま歌にしましたって曲で、すごい〇〇たった」という感想に、池田は「鳥肌!」と即回答し、阿達は主題歌を「映画を観た後からずっとリピートしている」と明かした。

3人で息の合ったトークを繰り広げた後、話題は初夏公開にちなんで、この夏やってみたいことに。
池田は「暑すぎて夏のモチベーションが下がっているので、家でできる趣味を探していて……ビーズを買いました。ビーズでキーホルダーをコツコツ作ろうと思います!」とコメントし、阿達は「昨日と今日家族が尾道を聖地巡礼している。置いて行かれました……」と悔しい表情を見せ「ジュニアの子たちと尾道に行きたいです!」とジュニアのみんなで尾道観光をしたいと明かした。
イベントが盛り上がりを見せるなか、主題歌を手掛けたRin音が登壇。
本作でも印象的なラベンダーの花束をキャスト陣にプレゼントし、「福岡県出身、福岡県在住、ラッパー、Rin音です」と挨拶。

本作のために書き下ろした「scenario」について聞かれると、「映画がとても面白くて、監督から自由にやっていいよと言われたので、小説が映画のキーワードになっていたので、その世界観を歌詞で表現することを意識して作りました」と歌詞に込めた思いを語った。
さらに松居監督からの強い希望により起用されたことが明かされ、Rin音の音楽について監督は「優しい気持ちになるし、メロディーもリラックスできる。いろんなことが起こる映画なので、最後にRin音さんの歌声が流れたら素敵かもしれないとオファーしました」とRin音の音楽の魅力を力説。
また、主題歌「scenario」MVの監督も務めた松居は「MVも尾道で撮影できて、とてもいいものが出来たのではないかと思っています」とコメント、それを聞いたRin音は「いつもなら1日で撮り終わるMVを3日かけて撮影し、僕も映画に出演したような気分というか登場人物になれた気分でとても貴重な経験をさせていただきました」と感謝を述べた。
「scenario」を初めて聴いたときの感想を聞かれると池田は「映画風にいうと美しい円環というか物語の全てが繋がった感じになって、今まで追いついていなかった気持ちが全てエンドロールで整った瞬間、涙が出たんです。この映画の泣き所はもしかしたらエンドロールかもしれないです」と主題歌を絶賛した。
そんな中、主題歌「scenario」を生歌唱で披露。

披露後、Rin音は「今日この舞台で歌わせていただいてとても光栄でした。この映画に対する愛情がすごくあったので、このような機会をいただけて本当に嬉しいです」と感謝を述べた。
Rin音の歌唱に聞き惚れた池田は「この曲は聴きながら思いを馳せることができるし、エネルギーがすごくて、本当に素敵でした」と感動を口にした。

最後にRin音は「この映画を観てすごく創作意欲が湧いたし、自分の過去を思い出しながら熱い感情がたくさん出てきた。それを歌にエネルギーとして変えて、今回こうやって主題歌として歌えて本当に嬉しかったです」と笑顔で語り、阿達は「実際に公開されて観に行って、あの頃(撮影時)を瓶にギュッと詰めたというか、そういう感覚に初めてなりました。みんなの考察だったり、感想だったりたくさん呟いて“リライト”の輪を広げて欲しいです」と呼びかけた。

池田は「すでに観てくれた方が応援団のように人に勧めてくださっていて、本心としてはものすごくいっぱい宣伝して欲しいけど、心の秘密基地みたいな感じでこの『リライト』を宣伝しつつも留めておいてもらえたら嬉しいです」と観客に語りかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。
大ヒット上映中!