映画『楓』福士蒼汰、福原遥らのインタビュー特別映像公開 スピッツ草野マサムネからのコメントも

映画『楓』より、出演者の福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)らが「楓」という楽曲について、そして「楓」から生まれた本作の物語の魅力について語ったインタビュー特別映像が到着した。

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映画『楓』場面写真

スピッツの名曲「楓(かえで)」を原案にした本作。行定勲が監督を務め、『ソラニン』『東京リベンジャーズ』の髙橋泉が脚本を担当。そして音楽は、Yaffleが担う。物語の主人公を演じるのは、福士と福原。双子の弟・恵を失った涼(福士)が、残された恵の恋人・亜子(福原)の前で弟のフリをしてしまうところから始まる、2人の切ない運命を描く。

「スピッツさんの「楓」という曲が原案になっているので、その曲に込められた想いを作品に注入して頑張りたい」と意気込みを語るのは、双子の涼と恵を演じた福士蒼汰。本作では、涼の持つ優しさゆえの葛藤と亜子へのひたむきな愛を繊細に表現している。
恵の恋人・木下亜子役を務めた福原遥も、「こんなに心がジェットコースターのように動かされる作品はなかなかない」と語り、“揺れる心”が描かれる本作の魅力を体現するコメントを寄せた。

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映画『楓』場面写真

一方で、スピッツの音楽と長く寄り添ってきたキャストたちも。双子の涼と恵の幼なじみ・梶野茂役の宮沢氷魚は、子どもの頃から自然とスピッツを聴いて育ってきたという。「高校生 大学生 社会人になってから、だんだん曲の深みというか、“こういうこと言いたかったんだ”というのが分かってからより好きになりました」と年齢を重ねて変化する“聴こえ方”の魅力を語った。

カメラマンとして働く涼のアシスタントで、涼を慕う遠藤日和を演じた石井杏奈は、大人になってから改めてスピッツの魅力に気づき、さまざまな楽曲を聴くようになったという。「優しいスピッツさんのあの世界観が映画にも反映されていて、みんなそれぞれ健気に一生懸命自分を生きている感じが、すごく人間味があって素敵なお話だなと思いました」と、音楽と物語の共鳴に心を動かされた様子で語った。

そして、亜子の行きつけの店の店長で、よき相談相手でもある辻雄介役をつとめた宮近海斗は、「歌から広がった物語を映像にすると聞いた瞬間に、この作品に関わりたいと思いました。出演のお話をいただいた時点で、断るという選択肢はなかったです」と振り返り、出演オファーを受けた喜びと、同じく音楽活動を行う者としてスピッツへの敬意をにじませた。

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映画『楓』場面写真

本作の監督を務めた行定勲は、「曲はものすごく透き通っていて心にすごく残るものだったりするのに、詩の世界は非常に奥行きのあるもの」と語り、「映画もそうあるべきだと思った」と、楽曲の余韻をそのまま映像で描こうとした制作への想いを明かす。

映像の最後に、福士は「映画とスピッツさんの「楓」という楽曲を見比べて聴き比べて、よりこの作品が深まるんだろうなと思いました」、福原は「辛い時、悲しい時、そっと寄り添ってくださる曲」と、それぞれにスピッツの音楽が持つ“寄り添う力”への敬意を込めてコメントしている。
さらに、映画『楓』に向けたスピッツからのコメントも到着した。

スピッツ コメント全文

痛みを伴いつつも美しい再生の物語でした。
登場人物一人一人に感情移入しながら青春を追体験できました。
元々はアルバムの中の「しっとりした雰囲気担当の一曲」に過ぎなかった「楓」に、新たに存在意義を与えていただいて感激です!

スピッツ 草野マサムネ

なお本作は、米国で開催中の第45回 ハワイ国際映画祭(ホノルル)(10月16日~10月30日)の特別招待作品として、10月20日(現地時間)にワールドプレミア上映が行われた。「アジアの優れた映画を発掘し、世界に紹介すること」をテーマに開催される本映画祭は、『国宝』、『宝島』、『ルノワール』などの日本映画が上映されるなか、『楓』はその中でも高い注目度で、上映日当日には多くの観客が訪れた。


ストーリー
須永恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遥)は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした、兄・須永涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野(宮沢氷魚)だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)が、違和感を抱き始める。二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があったー。

『楓』
出演:福士蒼汰 福原遥 宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗 大塚寧々 加藤雅也
監督:行定勲
脚本:髙橋泉
原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)
音楽:Yaffle
プロデューサー:井手陽子 八尾香澄
製作幹事:アスミック・エース/東映
制作プロダクション:アスミック・エース C&Iエンタテインメント
2025/日本/カラー/120分/シネスコ/Dolby5.1c
配給:東映/アスミック・エース
(C)2025 映画『楓』製作委員会
https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp

12月19日(金)全国公開

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