映画『はちどり』公開3週目の週末、1週目比230%増の大ヒットを記録!SNSや口コミで公開劇場も拡大へ ―公開中

誰しも経験したことのあるであろう思春期特有の揺れ動く思い、そして家族との関わりを繊細に描いた映画『はちどり』

6月20日(⼟)に全国1館(ユーロスペース)で公開スタートした本作だが、SNSや口コミでの「⾒逃してはいけない傑作」「評判の良さは聞いていたが、まさかこれ程とは」「昨日観た『はちどり』が素晴らしすぎて⼼から離れないでいる」などの絶賛口コミが広がり続けている。

そんな応援の声を受ける形で、ユナイテッド・シネマ豊洲の上映が早まったほか、7月3日(金)にオープンしたTOHOシネマズ池袋のオープニング作品にも決定。TOHOシネマズ日比谷とともに⼀気に都内4館で拡大上映も決定し、公開1週目の土日の集客は664名だったが(公開館数:1館)、公開劇場数が拡⼤した事も功を奏し、公開3週⽬の⼟⽇は1,522名(公開館数:9館)と、1週目比・230%増の⼤ヒットとなった。

男女比は5:5で、メインの客層は20代~40代と幅広い。初日はコアな映画ファンの姿が多く⾒受けられたが、公開日が経過するにつれ、⼤学⽣や30~40代⼥性の姿も目立つように。今後、より幅広い観客へと届けるため、さらなる順次拡⼤公開が予定されている。

1990年代の韓国。14歳の少⼥ウニ(パク・ジフ)は、何百もの世帯が暮らす無機質な姿をした集合団地で両親、姉、兄と共に⽣活している。思春期を迎え、⼤⼈の世界への興味も持ち始めていたウニは、学校にあまりなじめず、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男⼦⽣徒や後輩の女の⼦とデートをしたりして過ごしていた。ウニの両親は、朝から晩まで⼩さな店を切り盛りし、厳格な⽗は⼦供たちに学歴や世間体を求めるばかりで、彼らの⼼の動きと向き合う余裕がない。ウニは、⾃分に無関⼼な⼤⼈たちに囲まれ、どこか孤独な思いを抱えていた。そんななか、初めて⾃分の⼈⽣を気にかけてくれる⼤⼈に出会う―――。

38歳のキム・ボラ監督による初⻑編作品である本作。2018年釜⼭国際映画祭でのワールドプレミア上映を⽪切りに、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus部⾨をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞(2020年3⽉現在)。韓国では2019年8⽉に公開され、単館公開規模ながら公開1か⽉で観客動員数12万人超、最終的に15万に迫る異例の大ヒットを果たし、かつて世界を熱狂させた韓国映画『息もできない』(2008年)を凌ぐ評価を得るなど、今韓国で最も話題の⼥性監督の1⼈だ。

主⼈公・ウニは、2016年に韓国で発売されるやベストセラーとなった⼩説「82年⽣まれ、キム・ジヨン」の主⼈公の少⼥時代とも重なる。男性が優遇されることが当たり前だった時代、⼥性であるという理由で我慢しなくてはいけなかったこと、それがおかしいということに気がつかなかったこと―――。2つの作品に共通するのは、そんな時代に⽣きた⼥性の物語であり、声をあげようとする姿である。そして、それは韓国の同年代の⼥性の共感を呼んだ。

世界で最も⼩さい⿃のひとつでありながら、その⽻を1秒に80回も⽻ばたかせ、蜜を求めて⻑く⾶び続けるという「はちどり」。それは希望、愛、⽣命⼒の象徴とされ、その姿が主人公のウニと似ていると思った、と監督は語る。

様々な感情を抱えながら成長し、この世界に羽ばたいていこうとするウニの姿に共感し、多くの感動を呼ぶ本作を、ぜひスクリーンで堪能したい。

ストーリー
1994年、空前の経済成長を迎えていた韓国、ソウル。14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地に暮らしていた。学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごす日々。両親は小さな餅屋を切り盛りし、子供達の心の動きと向き合う余裕がない。父は長男である兄に期待を寄せていたが、兄は親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。

ある日、ウニが通う漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。大学を休学中のヨンジは、どこか不思議な雰囲気を漂わせていた。自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに、ウニは心を開いていく。ヨンジは、入院中のウニを見舞いに訪れ、「誰かに殴られたら黙っていてはダメ」と静かに励ます。ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯だった。ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く。

はちどり

はちどり

作品タイトル:『はちどり』
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ
監督・脚本:キム・ボラ
2018年/韓国、アメリカ/138分/英題:HOUSE OF HUMMINGBIRD/原題「벌새」
PG12
提供:アニモプロデュース、朝日新聞社
配給:アニモプロデュース

公式サイト:http://animoproduce.co.jp/hachidori/
コピーライト:(C) 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.

絶賛上映中!

 

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