ファンタジア映画祭「新人監督賞」ノミネート『写真の女』串田壮史監督によるデビュー長編映画が2021年初春公開決定

写真の女9月3日(日本時間)に終了した北米最大規模のファンタスティック国際映画祭【ファンタジア映画祭】の“新人監督賞”にノミネートされた映画『写真の女』が2021年初春、渋谷ユーロスペースをはじめ、全国順次公開となる。国内外映画祭での多くの歓声を浴び、満を持して凱旋公開を果たす。

本作は、多くの作品を手掛けるCM制作会社ピラミッドフィルム所属の串田壮史監督(「ブラックサンダー ラップバトルシリーズ」など)の初長編映画。15年前のCMの撮影時、一人の女優がカメラに収められた自身の姿をレタッチャーに自ら指示し、より美しく、より細く仕上げる事を注文する姿に衝撃を受け、構想に至ったという本作。スマートフォンで自らを撮影し、加工した姿をSNSに投稿することが当たり前になった今、「本当の美しさとは?」という疑問は誰しもが持ったことがあるのではないか。そんな現代の皮肉な風刺を本作は見事映し出した。

このたび解禁となったポスタービジュアルは、まるでカマキリのオスが、メスに共食いされながらも必死に愛そうとする姿が表現されている。本作は、カメラのレタッチャーとして寡黙に生きる女恐怖症の男(永井秀樹/ながいひでき)と、加工の力で写真の中の美しい自分を必死に守ろうとする女(大滝樹/おおたきいつき)の、悲しくもロマンチックな愛を描いた作品。

映画祭での各国のメディアからは「めまいがするような世界観」「これぞ現代の寓話」と、そのリズミカルで不思議な世界観を評価する声が多い。本年の【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭】では国際コンペティションにノミネートされているなど、今秋冬の国際映画祭での評価などにも注目していただきたい。

監督紹介

1982年大阪生まれ。『写真の女』で初長編映画を監督。
(株)ピラミッドフィルム在籍。
『声』(2017) Jury’s Stellar Award (最高賞) – Black Maria Film Festival
『地球は青かった』(2015) グランプリ – 国際平和映像祭
『I AM A CAMERA』(2013) 審査員賞 – GR ショートムービーアワード
『REINCARNATION』(2008) 審査委員会推薦作品 – 文化庁メディア芸術祭

過去映画祭上映・受賞歴

■15th 大阪アジアン映画祭(2020) インディ・フォーラム部門 (※プレミア上映)
■6th Greenwich International Film Festival(USA) 上映
■11th New York City Independent Film Festival(USA) ★撮影賞受賞
■53th ヒューストン国際映画祭(USA) ★長編ドラマ 銅賞受賞
■20th dead Center Film Festival(USA) ★長編グランプリ受賞
■16th Reel HeART International Film Festival(カナダ) ★最優秀長編映画
■3th 門真国際映画祭 ★最優秀助演女優賞(鯉沼トキ)
■5th Monmouth Film Festival(USA) ★最優秀外国長編映画
■51st Nashville Film Festival(USA) 上映
■10th Cinefantasy (Brazil) 上映
■26th Nancy International Film Festival(France) 上映
■39th New Jersey Film Festival(USA) 上映
■20th Nevada City Film Festival(USA) 上映
■ファンタジア映画祭2020 新人監督部門 上映
■第17回 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 国際コンペティション部門 ノミネート

ストーリー
小さな写真館にひとり暮らす“写真レタッチャー(補正加工する人)”械は、ある夏の日、森の奥で不慮の転落で怪我をし、胸元に大きな”傷のある美しい女”キョウコと出会った。女性恐怖症の械は、馴れ馴れしく付いてくるキョウコに戸惑うも、行く当てが無く困る彼女を仕方無く一緒に住まわせる事に。械はキョウコに頼まれ、画像処理によって傷のない美しい姿を生み出した。その加工された自身の姿に魅了されるキョウコ。
しかしSNS上では、ただ美しいだけでは評価されず、皮肉にも、傷ついた醜い本当の姿をさらす事で沢山の人が興味を抱いてくれた。
「理想の自分」と「現実の自分」、彼女にとっては世界のすべてであったSNSの中で、二つの自分の溝に挟まり精神的混乱に陥ってしまったキョウコは、やがて、完全に自分の存在意義を喪失する。
もはや、自分だけがキョウコを救うことができると感じた械は、まるで、メスに共食いされてしまうカマキリのオスの様に、“死を覚悟して”女を愛し、彼女のすべてを写真に収め続ける事を決意した。

作品タイトル:『写真の女』
出演:永井秀樹 大滝樹 猪股俊明 鯉沼トキ
脚本/監督:串田壮史
プロデューサー:西村伸 / 佐藤洋輔
助監督:高橋知子 撮影監督:大石優 照明:佐伯琢磨 美術:奥谷駿友
衣装:櫻井まさえ 特殊メイク:西村喜廣
キャスティング:中野辰哉 編集:山本ガウディ徳 整音:由井昌宏 音楽:伏見仁志 / 斎藤茂彦
レタッチャー:香川考子 カマキリ指導:渡部宏
企画/製作/配給:ピラミッドフィルム

公式サイト:https://womanofthephoto.com
コピーライト:(c)2020「写真の女」PYRAMID FILM INC.

2021年初春 渋谷ユーロスペースほか 全国順次公開

 
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