オダギリジョー×アンジェラ・ユン『宵闇真珠』、巨匠クリストファー・ドイル監督の言葉から始まる幻想的な予告編が到着

宵闇真珠『恋する惑星』『花様年華』のクリストファー・ドイル監督作『宵闇真珠』は12月よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる。この度本作の日本オリジナル予告編とポスターが完成した。
完成したポスターは、真珠の首飾りをしたヒロインの少女アンジェラ・ユンが横たわり、真珠のように丸く切り取られた中でアンニュイな表情を浮かべている。物語の舞台、香港最後の漁村である珠明村を背景に、異邦人の男役のオダギリジョーが遠くを見据え、「私のお城を見つけたのは、見ず知らずの旅人だった」というコピーも相まって幻想的でおとぎ話のような雰囲気が伝わるビジュアルだ。併せて解禁された予告編映像は、クリストファー・ドイル(以下、C・ドイル)の言葉から始まる。

水上住宅の明かりだけが海の上を照らすなか、一艘の漁船が静かに進み、物語の舞台、香港最後の漁村・珠明村の幻想的なシーンが続く。太陽を浴びるとやせ細ると父親に言われて育った少女(アンジェラ・ユン)は、孤独を感じていた中で一人の男(オダギリジョー)と出会う。浜辺の洞窟で海を背景に、少女の神々しいまでの白い肌と、ミステリアスな雰囲気を漂わせる男を絶妙なカメラワークで追う。男が「僕に似てる」と少女に向かって優しく語りかけると、その一言が少女に変化をもたらす。少女は自分の出自や奇病について知ろうとし、そして真実と直面する。

少女を演じるアンジェラ・ユンの繊細な表情と、異邦人の男に扮した魅惑的なオダギリジョーのやりとりをC・ドイルならではの映像美で見せる本映像。C・ドイルが冒頭で語った「誰もがこの物語の主人公だ。自分の存在に疑問を抱き、誰かに認められたい—そんなあなたの映画」、その想いを感じさせるような予告編に仕上がっている。

実力派オダギリジョー×次世代ミューズアンジェラ・ユン
香港を舞台に織りなす幻想と耽美の世界

香港の片隅にある漁村を舞台に村を訪れた異邦人との出会いにより、世界を知る少女の物語。映画史に燦然と輝く傑作を多数撮ってきた世界的撮影監督クリストファー・ドイルが監督を務めている(共同監督:ジェーン・シュン)。
90年代、名匠ウォン・カーウァイとタッグを組み、一躍香港映画ブームの火付け役となって以来、ガス・ヴァン・サント、ジム・ジャームッシュ、アレハンドロ・ホドロフスキーといった数々の著名な映画監督と仕事をともにし、世界中の風景をビビッドに切り取ってきたC・ドイルが、本作では時代に取り残されたような香港の漁村をフォトジェニックな風景として捉え、観客の郷愁を誘う。
日光を浴びるとやせ細ってしまう奇病に侵されたヒロインを演じるのは、次世代を担うアジアンビューティー、アンジェラ・ユン。知性と美貌を併せ持った唯一無二の佇まいで観客の心を捉えて離さない。そして、ヒロインと出会う異邦人役に、ワールドワイドに活躍する実力派オダギリジョー。国境・世代を超えたスタッフ・キャストが織りなす幻想と耽美の世界は、観るものを非日常へと誘う。夕暮れの洞穴や廃墟で神々しい輝きを見せる少女の白い肌、言葉の通じない異邦人との邂逅を通して目覚める少女の自我、時が止まったような村と巨大建造物が織りなすコントラスト。繊細なカメラワークと色彩美に定評があるC・ドイルだからこそ撮れた、懐かしくも新鮮な本作にご注目頂きたい。

ストーリー
陽に当たることのできない少女、どこからともなくやってきた異邦の男。それは、本当の居場所、本当の自分に気づかせてくれた唯一無二の出会い。香港最後の漁村、珠じゅ明めい村。幼少時から日光にあたるとやせ細って死んでしまう病気だと言い聞かせられ、太陽から肌を隠して生活する16歳の少女は、透き通るような白い肌の持ち主。村人たちからは「幽霊」と呼ばれ、気味悪がられている。日没後、肌を露出し、お気に入りの音楽をお気に入りの場所で楽しむことが、少女にとって唯一孤独を癒やす手段だった。ある日、どこからともなくやってきた異邦の男と出会った少女は、今まで知ることのなかった自身のルーツに触れていくことになるのだが・・・・

作品タイトル:『宵闇真珠』
出演:オダギリジョー アンジェラ・ユン
監督:ジェニー・シュン
監督&撮影:クリストファー・ドイル(『エンドレス・ポエトリー』)
原題:白色女孩
英題:THE WHITE GIRL
2017年/香港・マレーシア・日本/広東語・北京語・英語・日本語/日本語字幕:神部 明世/97分/カラー/ビスタ/5.1ch/映倫G/
配給:キノフィルムズ/木下グループ

公式サイト:https://yoiyami-shinju.com/
コピーライト:(c)Pica Pica Media

2108年12月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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