【レポート】『恋する寄生虫』女性限定試写会で林遣都&小松菜奈がファンからの悩みに等身大のアドバイス!

恋する寄生虫

三秋縋のベストセラー小説を映画化した『恋する寄生虫』(11月12日(金)公開)の女性限定試写会に、W主演を務めた林遣都と小松菜奈が登壇した。

映画『恋する寄生虫』女性限定試写会トークイベント 概要

日程:10月14日(木)
登壇者(敬称略):林遣都、小松菜奈、柿本ケンサク監督/MC:伊藤さとり
場所:グランドシネマサンシャイン池袋 シアター3

ステージに置かれたクリスマスツリーには、物語のキーポイントとなる寄生虫“フタゴムシ”のオーナメントが飾られ、は「クリスマスツリーをたくさんの人たちと共有しづらい時期ですが、こういう形でたくさんの方とクリスマス気分を味わえて嬉しいです」と笑顔を見せるも、無数に飾られたオーナメントには「可愛い形の寄生虫だけれど、これだけ集まると住処みたいでちょっと…」と苦笑。一方、小松は「小さい頃、サンタさんが来るということで『見なきゃ!』と夜更かしして、でも結局寝ちゃって見れなくて…というクリスマスを過ごしていました」と幼い頃のクリスマスの思い出を語った。

恋する寄生虫

この日は、映画の中で心に“痛み”を抱えた主人公を演じた林と小松に、Twitterで寄せられた悩みに答えてもらう「お悩み相談」が開催された。

最初に出された「虫が苦手で飛んでくるとのけぞってしまうほど怖いです。蚊を叩くこともできず困っています。どうしたら虫に恋することができますか?」という、本作にぴったりの質問に、は「恋しなくてもいいんじゃないかと…(笑)。僕もそんなに得意じゃないんですが、最近は、『命を感じる』ことが大事だなと思って、見た目が嫌なものでも、頭ごなしに拒絶せず『みんな生きてるんだな』と感じて、蚊も『この血を吸って生きてるんだな。生きなきゃいけないんだな』と感じてからそっと逃がすようにしています」と回答。

小松は、蚊を叩かないという林に驚きつつ「私はパチンッてしますね(笑)。優しいコメントの後に心苦しいんですけど、血は吸われているので、そこは容赦なく」と即答。一方で相談者に対しては、「好きにならなくていいと思います。苦手なものはみんなあります」と現状のままで大丈夫だと伝えた。

さらに「ゴキブリへの対処法は?」と聞かれた小松は「とんでもないですよ。“シュッ”ですね」と戦闘モード全開だったが、は、以前は叩いていたと明かしつつ「(対処が)変わってきてて、関わる必要がないので、迷い込んできたと思って逃がします」と語っていた。

続いて、教員を目指しているという10代の女性からの「人前に立つと緊張して10分に1回は噛んでしまう」というお悩みに対して、小松は「私も緊張しいです。(撮影現場で)セリフが飛んでしまうこともあります。噛んじゃいますよ、人間ですもの」と語る。そして「こういう舞台挨拶でも素直に『緊張しています。よろしくお願いします』と前もって言っちゃって、『ここぞ!』というポイントだけ、しっかり話すと決めて話すようにしています」と明かした。

は「10分に1回なら全然、たいしたものですよ。僕なんて『声聞こえない』とかよく言われますし(苦笑)。無理せず、自分のペースで、周りを気にし過ぎずに」とアドバイスし、自身はどうしても失敗できない時は、何度も繰り返し、暗記するほど練習するとコメント。

また、柿本監督は「守るものがあるから緊張もするだろうし、失敗しちゃいけないとか思うんだと思います。『失敗しに行く』ということが自分の中で飲み込めたらいいのかなと思います」とエールを送った。

続いて、同性の幼なじみに好意を抱いているという女性の「気持ちを伝えたら友だちにすら戻れないかもと不安です。気持ちを隠し通すべきか?思い切って気持ちを伝えるべきか?」という相談に、は「ハッキリと答えられないですが…」と前置きした上で「じっくりとタイミングを見極めて、どうしても関係が崩れるのが悲しいのなら、まだ踏み出さなくていいと思います。勇気をもって伝えることで、もしかしたら傷ついてしまうかもしれないけど、それでも踏み出した自分を称えてあげる、『いい経験だった』と言い聞かせることができれば。勇気を出したことで、必ず何か前に進むことはあると思います」と助言した。

小松は「自分がモヤモヤしているのならちゃんと、ちょっとずつでも伝えてみるほうが自分も納得がいくと思うし、先に何かの答えが出せるんじゃないかなと思います。傷つくこともあるけど、それは多分、成長の第一歩だと思うので自分のペースで進んでいってください」と語り、優しく背中を押した。

柿本監督は「この映画もそうですが、恋愛って、人が得ることのできる一番のエネルギー、カンフル剤だと思います。恋するだけで、昨日と今日が全然違ったり、空の色が違って見えたりする――その状況をまずは楽しんでください。その気持ちがあるから何かできたり、失敗するかもしれないけど一人前になる切符を手に入れられると思うのでどんどん恋してもらいたいです」と恋する気持ちを称えた。

舞台挨拶の最後に、柿本監督は「この映画は、マイノリティの人たちがどうやってマジョリティに対して行動を起こすか?少数派が小さい声を上げながら、もがいて進んでいく映画になってます。言いづらい思いを抱えている人もたくさんいると思いますけど、そういう人に寄り添える物語になってるので、何かを持って帰ってもらえるといいなと思います」と挨拶。

恋する寄生虫

小松は「みんな、生きていれば悩みは尽きないし、私も悩むことはあるし、でも、みんな違ってみんないいと思います」と呼びかける。そして「この映画でも、2人が弱さ、生きづらさを抱えて惹かれ合い、成長し、模索しながら生き抜いて、ひとりの人として立っている姿が映し出されていると思います。楽しんでいただければと思います」と映画をアピールした。

恋する寄生虫

も「ただでさえしんどい世の中で、誰にでも自分の嫌いな部分、周りに『変だな』と思われてるんじゃないか?という部分があると思います。そこで自分を卑下したり、悲観的に見たりせず、自分を許したり、たまにちょっと甘やかしてみたり、そういう時間をしっかりと持って、楽しく生きていってほしいと思います。この映画もそういうことが描かれてると思うので、少しでも力になれたらと思います」と観客、そして相談を寄せてくれた人々にエールを送り、「まだ先ですが良いクリスマスをお過ごしください!」と呼びかけた。

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なお、このイベントに登場したクリスマスツリー、通称“koimushiツリー”は、10月15日(金)からグランドシネマサンシャイン池袋とサンシャインシティで飾られる。

ストーリー
極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす青年・高坂は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙の面倒を見ることに。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。クリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリを始めた二人はやがて惹かれ合い、初めての恋に落ちていくが――。

作品タイトル:『恋する寄生虫』
主演:林遣都 小松菜奈
井浦新 石橋凌
監督:柿本ケンサク
脚本:山室有紀子
原案:三秋縋「恋する寄生虫」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
製作:「恋する寄生虫」製作委員会
制作プロダクション:松竹撮影所
配給:KADOKAWA

公式サイト:koi-kiseichu.jp
公式Twitter:@koi_kiseichu_jp
公式Instagram:@koi_kiseichu_jp
コピーライト:(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会

11月12日(金) 全国ロードショー

 

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