『リング・ワンダリング』に著名人から絶賛コメント続々到着!笠松将&阿部純子の切ない表情を切り取った新場面写真も解禁

リング・ワンダリング

金子雅和監督の最新作『リング・ワンダリング』(2022年2月19日(土)公開)に、多彩な著名人から絶賛コメントが到着した。あわせて、新場面写真も解禁された。

本作は、東京の下町で漫画家を目指す主人公・草介が、不思議な女性・ミドリとの出会いを通して、東京という土地に眠る過去の記憶、そして命の重みを知ってゆく一夜の切ない幻想譚。

主人公・草介を演じるのは注目を集める若手俳優・笠松将。地に足がつかず漠然とした不安を抱える現代の若者のリアルを、絶妙なバランスで演じている。ミドリと梢の二役を演じる阿部純子は海外作品にも多数出演する国際派。本作では、幻想世界のヒロインの神秘性を体現した。
ほか、主演映画が相次ぐ安田顕、金子監督の初長編『アルビノの木』でも存在感を放った長谷川初範、日本映画界に欠かせない片岡礼子らが脇を固める。

今回コメントを寄せたのは作家・乙一、漫画家・近藤ようこ、前東京国際映画祭ディレクター・矢田部吉彦、金子監督を映画美学校で指導した映画監督・瀬々敬久、さらに国内外の映画祭関係者からも絶賛の声が寄せられている。

また、新たに解禁されたのは草介が黄金色に輝く草原で神妙な面持ちで佇むカットや、涙を浮かべ正面を見据えるミドリのカット。二人が織りなす物語の期待感をかきたてるような写真となっている。さらに草介が描く漫画の登場人物である銀三(長谷川初範)が巨大な滝を見上げる迫力のあるカットなども到着。現実と虚構が入り混じる唯一無二の作品世界観がうかがえる。

『リング・ワンダリング』は2022年2月19日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

コメント(※順不同、敬称略)

この青年の将来がどうなるかはわからないが、描くという行為と自分の人生が、一生に一度でもリンクすることがあるならば、それは漫画を描く者として幸福だ。
近藤ようこ(漫画家)

妖しく美しい怪異譚!
猟師が獲物を狙い撃つ様は、カメラマンが被写体にレンズを向けてシャッターを切る様を想像させる。
それは自然界から芸術を切り抜こうとする監督自身の姿なのかもしれない。
乙一(作家)

三つの時間、時空を超えた恋愛、戦争への反対声明。
静かな語り口だが描かれるのは大きな物語だ。それでいて間違いなく今を撃っている。
金子雅和の現在進行形の到達点であり、そして何より阿部純子の永遠性が素晴らしい。
瀬々敬久(映画監督)

子どもの頃、黄金色の大地に寝転んで自分の身体の中にある生まれる前の記憶と対話した事がある。
だれにも邪魔をされない平和で孤独な創造の世界。
「リング・ワンダリング」との出会いは私の記憶と結びつき、豊かな景色と共に、進むべき未來へ導いてくれました。
ありがとう。忘れてた。忘れてはいけないものを私は忘れていたのです。
占部房子(俳優)

草介を演じる笠松将が秀逸だ。写真はじめ、様々な痕跡を巡る旅路は、笠松の相貌へと収斂させる。
出来事や歴史は直接描写されず、最終的に笠松の表情という痕跡は、彼の役者としての成長の徴として刻まれた。
ヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン/美術家)

幾つかの視座が交叉する。
過去の視座と現在の視座。
人の視座と動物や森の視座。
それらの視座が円環をなす。
そして私は世界に開かれる。

映画は超越的感受性が失われたと嘆く。
それをニホンオオカミの絶滅に重ねる。
時空を超えて出会ったミドリもそうだ。
ミドリ演じる阿部純子の芝居が絶品だ。
未規定性を享楽する笠松将も凄く良い。
宮台真司(社会学者/映画批評家)

端正な劇中画。特殊な描画法は版画の如く直接性を弱め、絵と二重写しの像を生む。
映画初見。物語から、映像から突然に引き剥がされ何かを見る瞬間がある。
ストーリーを知らぬ身が映画を踏み惑い一度きり出会う『映画の幽霊』。
山口晃(画家)

オオカミとは何ぞや。オオカミの存在で循環の輪が切れてしまった生態系の形の中で、
私たちがその断裂をつなぎ合わせることが出来るのか。
その可能性を想像してみること。
草介の身に起きるオオカミとの邂逅をいつか自分自身の体験として実感してみたい。
金原由佳(映画ジャーナリスト)

個々の画面が写しとるのは、小さな範囲の簡素なものに過ぎない。
けれど、秀逸な音響、美術設計と創造的な脚本の力で、
時空間の軸上に現実を超えた広大で深遠な世界が構築されていく。
これぞ金子雅和映画のマジックだ。
暉峻創三(映画評論家/大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)

時空を超えたり、劇中マンガの物語に出入りしたり、幾層もの世界に誘ってくれて、1作に映画数本分の刺
激が満ちている。ナチュラルで、スピリチュアルで、ドラマチック。鮮やかなエンディングにも脱帽!
矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)

この映画は、冒頭から崇高なラストショットまで、我々に魔法をかける。
それは感動的な詩情とマジックリアリズムの感覚を持ち、シンプルな作りは古典的風格だ。
そして俳優たちの演技には、物語を実現するための確かな技術と繊細さがある。
ベンジャミン・イリォス(カンヌ国際映画祭 監督週間)

自然に在する精霊を感知できる能力が失われている時世だからこそ、
金子監督の豊潤な原色の写真に染み込まれる体験をお薦めしたい。
ダニエル・アギラル(日本映画史家/サン・セバスティアン国際映画祭)

物語に感動し、泣き笑いする時、私たちは映画の素晴らしさを感じます。また、映画を観ていると、私たちはある種の魔法の目撃者となることがあります。映画の魔法。それは素晴らしく、しかし稀にしかできない体験です。そして『リング・ワンダリング』には、その全てが備わっているのです。
ステファン・ラウディン(ワルシャワ国際映画祭 フェスティバルディレクター)

『リング・ワンダリング』は、現代の日本社会に木霊する過去からの残響を映し出し、幻想と漫画と現実の織り交ざりを美しい画作りで表現する。
この映画では、複雑で多面的な日本の苦悩に満ちた過去の傷の物語が、演出と演技によって非常に繊細に描かれ、心躍るような体験となっている。
戦時中の記憶を蘇らせようとしているが、本作は戦争映画ではない。
むしろ人間同士の関係を軸としながら、理解出来る限界を超えたものへの思索を、我々に促しているのだ。
ラフシャーン・バニー・エッテマード(映画監督/イラン)、シーロ・ゲーラ(映画監督/コロンビア)ほか、第52回インド国際映画祭 審査委員一同

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作品タイトル:『リング・ワンダリング』
出演:笠松将
阿部純子 片岡礼子 品川徹 田中要次
安田顕 | 長谷川初範
監督:金子雅和
脚本:金子雅和 吉村元希
劇中漫画:森泉岳土 音楽:富山優子
撮影:古屋幸一 照明:吉川慎太郎 美術:部谷京子 録音:岩間翼 音響:黄永昌 VFX:高橋昂也
スタイリスト:チバヤスヒロ メイク:知野香那子 イメージボード:金子美由紀 助監督:土屋圭 制作主任:名倉愛 スチール:坂本貴光
アソシエイトプロデューサー:松井晶子 ラインプロデューサー:武石宏登 キャスティング:大松高
エグゼクティヴ・プロデューサー:松本光司 プロデューサー:塩月隆史 鴻池和彦 製作協力:中山豊 中田直美
製作:リング・ワンダリング製作委員会(Monkey Syndicate、ラフター、プロジェクト ドーン、cinepos、kinone)
2021年/日本/103分/カラー
配給:ムービー・アクト・プロジェクト 配給協力:ミカタ・エンタテインメント

公式サイト:ringwandering.com
公式Twitter:@ringwandering_
公式Facebook:@Ringwandering.movie
コピーライト:(c)2021 リング・ワンダリング製作委員会

2022年2月19日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

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