映画『WAVES/ウェイブス』脚本が凄すぎる!固定概念を覆す自由自在な映画作りの源泉を大公開

『WAVES/ウェイブス』

トロント国際映画祭で史上最長のスタンディングオベーションを巻き起こし、「一生に一度の傑作」「今年、最もまばゆい体験」と世界中が大熱狂。今やアメリカ映画界の最前線に立つ存在になったA24が放つ最新作『WAVES/ウェイブス』が近日公開となる

この度、トレイ・エドワード・シュルツ監督のアイディアがすべて詰まった、本作の脚本の一部が公開された。

本作はフランク・オーシャン、ケンドリック・ラマ―、カニエ・ウェスト、レディオヘッドなど豪華アーティストによる31の楽曲から紡がれた物語。トレイ・エドワード・シュルツ監督が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された。シュルツが用意した脚本は、読みながら各シーンで使用される曲が聴けるように楽曲のハイパーリンクが施されているオンライン上の最新式の脚本だった。各ページには赤や青などのグラデーションがかかり、文字はレインボーカラーで色彩豊か。シーンの状況や人物の心情に応じて文字サイズが変化していたり、カメラワークやアスペクト比の変化など監督がイメージする映像の全てが事細かに描かれていたり、脚本の固定概念を覆す程に手の込んだものであった。

脚本についてシュルツ「カメララークもカラーもサウンドも、すべてを最初から脚本に落とし込んだ。役者もスタッフも全員がどのような仕上がりになるかイメージできるようにしたんだ。脚本を書いてる時も書く前も、この映画はずっと僕の頭の中にあったから、壮大なプレイリストを作成したり脚本の中に曲の歌詞を書き込んで方向性を示したりした。というのも歌詞が物語の進む方向とキャラクターたちの感情を説明してくれるからだ。」と、この脚本にすべてを注ぎ込んだこと、そして本作における音楽の重要性を語る。本作の音楽を担当したナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーもシュルツの斬新な脚本を見て、「それは今までに読んだどんな脚本とも違ってた。読んだ瞬間、これは紛れもなく、誰かがとてつもない時間を費やして全身全霊を注いで作ったものだと分かった。トレイはまだキャリアが浅いけど本物だ。これは最高のプロジェクトだった」とシュルツの脚本に惚れ込んで仕事をしたことを明かしている。

試写会で本作を鑑賞した人たちから「映像と音楽が合わさって全てが身体に入ってくるよう」「映画の新しい形を観た」「音と映像が迫ってくる感じが本当にこれまでにない体験」など絶賛の声が挙がっているように、躍動するサウンド、息をのむ美しいカラー、心揺さぶられるストーリーが合わさることで、観たことのない映画体験が待っている本作。脚本の段階から既にサウンド×カラー×ストーリーの見事な融合が始まっていて、シュルツの自由自在な映画作りはまさしく新時代の映画といえる。

また、この度併せて公開するクリップは、上記脚本の右下部分。アニマル・コレクティヴの「FloriDada」が大音量で流れるカップルのドライブデートの風景、フロリダの風を浴びながら歌う2人を、カメラは360度ぐるぐると回りながら映し続けるシーンとなっている。脚本と実際の映像を見比べながらお楽しみ頂きたい。

豪華31曲のプレイリスト

「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ
「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」テーム・インパラ
「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」 「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン
「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン
「La Linda Luna」 ケルヴィン・ハリソン・Jr
「LVL」 エイサップ・ロッキー
「AMERICA」 ザ・シューズ
「BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー
「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス
「FOCUS」 H.E.R.
「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス
「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ
「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.
「I AM A GOD」 カニエ・ウェスト
「GHOST!」 キッド・カディ
「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ
「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン
「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー
「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド
「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド
「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス

 

ストーリー
傷ついた今日も、癒えない傷も、愛の波が洗い流す―
高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手、美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。
一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る・・・。

作品タイトル:『WAVES/ウェイブス』
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ(『イット・カムズ・アット・ナイト』)
音楽:トレント・レズナー&アッティカス・ロス(『ソーシャル・ネットワーク』、『ゴーン・ガール』)
原題:WAVES/2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:https://www.phantom-film.com/waves-movie/
公式Twitter:@WAVES_jp
公式Instagram:wavesmovie_jp
コピーライト:(c)2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

近日公開

 

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