【レポート】『ロマンスドール』公開初日舞台挨拶に豪華キャスト陣登壇!現場の雰囲気のまま!?止まらない掛合いに会場爆笑

ロマンスドール

ラブドール職人の男と、一目で恋に落ち結婚した妻の日々を描き、型破りな設定とセンセーショナルな展開が大きな話題と共感を呼んだ、タナダユキの小説「ロマンスドール」。発表から12年を経て、同小説が映画『ロマンスドール』としてタナダ自らが脚本・監督を務める形で実写化された。

そして1月24日(金)には、公開初日舞台挨拶が開催され、高橋一生蒼井優渡辺えりきたろうタナダユキ監督が登壇した。

『ロマンスドール』公開初日舞台挨拶 概要

登壇者(敬称略):高橋一生、蒼井優、渡辺えり、きたろう、タナダユキ監督
場所:新宿バルト9 シアター9

ラブドール職人・北村哲雄役の高橋は「蒼井さんと共演できるのが楽しみだった」と喜び、「結婚式が終わった日に(蒼井演じる園子に)『宜しくお願いします』というシーンは結婚を疑似体験できて役者冥利に尽きるというか、幸せな気分になりました」とコメント。それに妻・園子役の蒼井も「温かい気持ちになるので楽しかったですね」とそのシーンの撮影を述懐。蒼井との共演に高橋は「キャッチボールで球を投げ合うのではなくて、何個かの球を同時に投げ合うことができてとても幸せな体験でした」と、蒼井の役者としての引き出しの多さをリスペクトすると、蒼井も「一生さんは完璧に計算されている方なので、私はそこから発生するものに対してお返しするだけというか。難しいことはありませんでした」と高橋の演技に臨む姿勢に全幅の信頼を置いていたと語った。

一方、ラブドール制作工場で働く田代役の渡辺は「台本を読んでも、完成した映画を観ても泣きました。ラブドールも美しくて。愛って、家族って何だと人間の根源的なことを知ることができたし、いい映画でした」と熱弁。その後も止まらない渡辺のトークに、哲雄の師匠的存在のドール造形士・相川役のきたろうが「もうわかったよ!」と独壇場にブレーキ。渡辺ときたろうの夫婦漫才さながらの明るいやり取りに、高橋は「撮影中もこんな感じなので、今現場だっけ?と思った」と笑いながら撮影当時を懐かしんだ。するとブレーキをかけられても止まらない渡辺が、撮影中に独身だった蒼井とのリアル結婚を高橋に勧めていたことを告白。高橋が「やたらと蒼井さんのことを勧めてくるんですよ、『今ここでいった方がいいんじゃないの!?』とか。僕としては『もう放っておいてくれ!』という気持ちでした」と回想すると、渡辺は「でも(蒼井が)結婚しちゃって。ねえ…。残念でしたというお話でした!」とニヤリ。すると蒼井は「私はきたろうさんに(高橋との結婚を)勧められました」と暴露し、会場は大きな笑いに包まれた。

映画の内容にちなんで「10年前の自分に言えること」というお題が出されると、高橋は「まだ自転車に乗っているよ、と10年前の自分に伝えたいです。この間も青山通りを自転車で走っていました。誰にも気づかれません。10年後も自転車に乗っているんじゃないかなぁ」ととぼけた回答で劇場の笑いをさそった。一方の蒼井は「10年間騙された話」として、20代の頃にタナダ監督から大好きな地井武男のサインが入った本をもらったことを紹介。「ずっと大事にしていて、10年くらい経ってタナダ監督に『嬉しかった』と伝えたら『まだ信じているの?』と。実はそれはタナダさんが書いた地井さんの偽サインでした」とまさかの秘密を明かし、「当時の私にそれは偽物だよと教えたい」と笑いながら語った。これにはタナダ監督も「まさか騙されるとは…」と苦笑しながら反省した様子を見せた。ミステリアスだと思う共演者について聞かれた蒼井は高橋の名前を挙げて「赤ちゃんみたいなときと、仙人みたいなときとのギャップが凄い」と紹介。「先ほども楽屋でポップコーンを凄い勢いで食べていて、私の友達の赤ちゃんってこんな感じだなぁと思った」と高橋の無邪気さに興味津々。当の高橋は「ポップコーンをむしゃむしゃ食べてごめんなさい。キャラメル味が大好きなんです(笑)」と照れていた。

また1月31日が「愛妻の日」であることに因んで、男性陣から女性陣へ花束の贈呈が行われ、高橋が改まった様子で蒼井に花束を渡すと、蒼井はその姿に笑いながら、笑顔で受け取った。

ロマンスドール

最後にタナダ監督は、自著の12年越しの映画化について「12年前は哲雄役も決まっておらず、蒼井さんも20代でした。12年経たことで蒼井さんも高橋さんもいい塩梅になってくれて、今だからこそできた作品だと思うと感慨深い」とコメント。高橋は「僕は土鍋でご飯を炊くのにハマっていて、ご飯同様に温かいうちにこの映画を観てもらいたいという気持ちがあります。常に皆さんの心に残るものを…と演技をしているので、皆さんの胸にこの作品を秘めてもらえるだけでも嬉しいです」と語り、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。

ストーリー
変わらない日常の中で、どうして僕らは、変わってしまったんだろう。
美人で気立てのいい園子に一目惚れして結婚した哲雄が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。
平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。
いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。

作品タイトル:『ロマンスドール』
出演:高橋一生 蒼井優
浜野謙太 三浦透子 大倉孝ニ ピエール瀧
きたろう 渡辺えり
脚本・監督:タナダユキ
原作:タナダユキ「ロマンスドール」(KADOKAWA刊)
PG12
配給:KADOKAWA

公式サイト:romancedoll.jp
コピーライト:(c)2019「ロマンスドール」製作委員会

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