笠松将主演映画『リング・ワンダリング』劇中漫画を担当する森泉岳土の描き下ろしイラスト&著名人コメント第二弾が解禁!

『アルビノの木』の金子雅和監督の最新作『リング・ワンダリング』(2月19日(土)公開)の劇中漫画を担当する漫画家・森泉岳土の描き下ろしイラストレーションと著名人コメントの第二弾が解禁された。

本作は、東京の下町で漫画家を目指す主人公・草介が、不思議な女性・ミドリとの出会いを通して、東京という土地に眠る過去の記憶、そして命の重みを知ってゆく一夜の切ない幻想譚。

主人公・草介を演じるのは注目を集める若手俳優・笠松将。地に足がつかず漠然とした不安を抱える現代の若者のリアルを、絶妙なバランスで演じている。ミドリと梢の二役を演じる阿部純子は海外作品にも多数出演する国際派。本作では、幻想世界のヒロインの神秘性を体現した。
ほか、主演映画が相次ぐ安田顕、金子監督の初長編『アルビノの木』でも存在感を放った長谷川初範、日本映画界に欠かせない片岡礼子らが脇を固める。

この度解禁された森泉岳土が手掛けたイラストレーションは、ポスタービジュアルにも使用された、生い茂るススキの中に佇む草介の姿をモチーフにしたもので、映画の公開を記念して特別に描き下ろされた。ポスタービジュアルとは異なり、草介はこちら側を見据えている。水で描いて、そこに墨を落とす技法によって生まれたかすれた描線が温かい味わいを醸し出している。

その独特の技法を選択した理由や本作について、森泉は「僕は、水で描いてそこに墨を落とし、そこで生じたにじみや均一ではない線を活かしてマンガを描いています。細かいところもペンを使わず、爪楊枝や割りばしなどでその「墨」を伸ばして描きます。マンガを描くにはちょっと変わった画法ですが、なぜそんな手間のかかることをするのかというと、コントロールが効きにくいという「利点」によって、自分の意思や意図を越えた「余白」を生むことができるからです。そしてその余白というものにこそふくよかな文学性が宿るのではないか。そう思っています。金子監督からこのお仕事の依頼があったときに真っ先に頭に浮かべたのはその「余白」です。主人公草介が異界への旅を終えて現実に帰還したとき、彼のなかに自分ひとりの世界を越えた「余白」を抱えてきたのだろう、そういった言葉を越えたものを表現するために僕の画法が必要なのかもしれない――そう理解しました。」とコメントを寄せた。本作の世界観にぴったりと合致した劇中漫画にぜひ注目してほしい。

さらに、金子監督の前作『アルビノの木』や『ドライブ・マイ・カー』の音楽で知られる石橋英子や、阿部純子が出演する『海を駆ける』監督の深田晃司のほか、3月公開の映画『猫は逃げた』(監督:今泉力哉)主演の山本奈衣瑠、新世代の怪談師として注目を集める深津さくら、雑誌、広告、カタログ、アーティスト写真など幅広く活動する写真家・柴崎まどか、女優で文筆家の睡蓮みどり、「災害と妖怪」など多数の著書がある民俗学者の畑中章宏氏からの絶賛コメントが寄せられた。

コメント(順不同、敬称略)

金子監督の映画の中の自然は映像に包まれて眠りたいと思えるほど、実際に見る自然よりも美しいと思っていたのですが、今回は東京の街並みも、またそこにいる人間もまた実際よりも遥かに美しかったです。
絶滅した生き物、叶わぬ夢が支える美しさ。
リングワンダリング状態に陥った私たちにこれからも新しい地図を与えて頂きたいと思います。
―石橋英子(音楽家)

前作でも思っていたことが『リング・ワンダリング』を拝見し確信に至りました。
金子雅和監督の最大の魅力はその圧倒的なロケーション力にあると。
それも、当たり前の景色をそれらしくデザインしてみせるような類のものではなく、間違いなく膨大な時間と労力をかけ見つけ出され、それと同等のエネルギーをもって切り取られたであろうロケーションのひとつひとつが眼福でした。
最高の景色を探そうとする金子監督はニホンオオカミを求め歩く登場人物と同じ目をしていたに違いない。
―深田晃司(映画監督)

私が生まれる前からそこにいて、私が死んだ後もきっと、そこにいるもの達。
自然のものに触れるとき、いつもそれを思います。
この作品の中で出会ったもの達を見てよりそれを実感しました。
昔に会ったあの山や風の音の事を思い出しました。
山本奈衣瑠(女優、モデル)

まっさらな紙に引かれる線や、地層に野生の痕跡を探すまなざしが、静かであればあるほどに、死者のほほえみは瑞々しく、カミの息は温かい。今を生きる鑑賞者もまた、優しい霊たちに抱かれているのかもしれない。
深津さくら(怪談師)

私たちは漠然とした不安に苛まれながらも、不自由ない生活を当たり前のように生きていて、その豊かさに疑問を抱くことなく日々を過ごしている。
漫画家を目指す若き青年が不思議な人々と出会い紡いでいく物語は、今私たちの生きる場所が尊い命の上にあるということを気づかせてくれた。
笠松将という役者の細やかな芝居に引き込まれ、主人公が辿る時空を超えた物語を追体験した心地よい感覚が残る。
柴崎まどか(写真家)

過去に、創作物のなかに、そして現在に、迷い込んだのは一体誰だったのか。
言葉を交わすから忘れられなくなり、言葉を交わさないから記憶にこびりついて離れない。
金子雅和はいつだって人、動物、時間に優劣つけることなく対等に見ようと挑戦し続けている。
この闘い方〈映画〉はかっこいい。
睡蓮みどり(女優、文筆家)

この映画の監督は精霊的な自然を発見し、それを映像化することに最も力を注いでいるようにみえる。
つまり、監督こそがだれよりも狼に翻弄され、未踏の領域に到達したのだと言えるだろう。
―畑中章宏(民俗学者)

作品タイトル:『リング・ワンダリング』
出演:笠松将
阿部純子 片岡礼子 品川徹 田中要次
安田顕 | 長谷川初範
監督:金子雅和
脚本:金子雅和 吉村元希
劇中漫画:森泉岳土 音楽:富山優子
撮影:古屋幸一 照明:吉川慎太郎 美術:部谷京子 録音:岩間翼 音響:黄永昌 VFX:高橋昂也
スタイリスト:チバヤスヒロ メイク:知野香那子 イメージボード:金子美由紀 助監督:土屋圭 制作主任:名倉愛 スチール:坂本貴光
アソシエイトプロデューサー:松井晶子 ラインプロデューサー:武石宏登 キャスティング:大松高
エグゼクティヴ・プロデューサー:松本光司 プロデューサー:塩月隆史 鴻池和彦 製作協力:中山豊 中田直美
製作:リング・ワンダリング製作委員会(Monkey Syndicate、ラフター、プロジェクト ドーン、cinepos、kinone)
2021年/日本/103分/カラー
配給:ムービー・アクト・プロジェクト 配給協力:ミカタ・エンタテインメント

公式サイト:ringwandering.com
公式Twitter:@ringwandering_
公式Facebook:@Ringwandering.movie
コピーライト:(c)2021 リング・ワンダリング製作委員会

2022年2月19日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

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