6月30日(火)・7月1日(水)の両日、十条冨士塚(中十条2-14-18十条冨士神社内)で、「十条冨士神社大祭」が開催される。富士山の山開きにあわせて開催されるこの大祭は、地元では古くから「お冨士さん」の名で親しまれており、富士山に見立てた十条冨士塚へ参拝を行う参詣者が大勢訪れる。
境内では、売り切れ必至、数量限定の魔除け・招福の「縁起物」と「麦わら蛇(むぎわらじゃ)」の頒布(有料)もあり、購入者には先着で十条冨士講オリジナル千社札もプレゼントされる。また、十条冨士神社脇の道路には約200の露店が並ぶ。
令和7年度開催時の様子
大祭日
6月30日(火曜日)・7月1日(水曜日)
開催場所
十条冨士神社(中十条2-14-18)
JR東十条駅下車 徒歩5分、JR十条駅下車 徒歩10分、駐輪場有り
内容
十条冨士神社大祭は、7月1日の富士山の山開きにあわせ十条冨士塚(区指定有形民俗文化財)で開催され、古くから「お冨士さん」の名で地域の人に親しまれてきた。十条冨士塚(高さ約5.8m)は、江戸時代中期以来、地域の冨士講*1が冨士信仰にもとづく祭儀を行ってきた場。塚には、実際の富士山を模すように溶岩が配され、頂上には富士山の神体の分霊を祀る石祠が置かれている。また、中腹にも富士山の五合目近くの小御嶽(こみたけ)神社の石祠が置かれ、頂上に続く石段の左右にはひと昔の登山路の跡も残されている。富士山に見立てた冨士塚にお線香をあげて登頂し、頂上にある石祠に参拝すれば、霊峰富士山に登拝したのと同じご利益を得ることができると言われている。
両日、冨士塚脇の十条駅方面へと続く道(フジサンロード*2)の両側に多くの露店も出店。縁日のように毎年大勢の参詣客でにぎわう。
頒布品
麦わら蛇(むぎわらじゃ)(1,500円)
江戸時代、富士山の山開きには、江戸市中・近郊のあちらこちらにあった冨士塚へ多くの人が参詣に訪れ、火事の多かった市中では火防として、疫病が流行した農村では疫病除けとして、この蛇が買い求められた。近年、これを買い求める家では、水の守り神として、台所などのできるだけ水道の蛇口に近いところに飾っている。
縁起物(1,000円)
富士山を祖先の霊が宿る貴いお山と崇め、それに登拝を重ねることによって加護を受けるという教えをもつ十条冨士講の講中が、その富士山に鎮座する冨士仙元大菩薩の霊験を顕わすために発案した。赤色紙は人々を救済する慈悲の心を、緑の帯は心の平穏を示す。冨士仙元大菩薩の利生により、災難から逃れ、生活の安定を得ることができるように、神棚などの高いところに飾る。
護摩木(200円)
祈願内容を記した護摩木を富士塚の頂上にある炉の中に入れて焚き上げると、その煙とともに火の神が天に昇って、願いを届けてくれるといわれている。
線香(100円)
冨士講の信仰には、明治時代以前には一般的であった神道と仏教との混交した儀礼がみられる。冨士塚の頂上にある火炉で線香を焚き上げるのは、十条冨士講が月拝みでお焚き上げと称して、鉢に線香を積み上げて富士山を設け、お伝えを唱える中で一気に燃え上がらせる儀式を模したものと考えられている。
御札(1,000円)
冨士浅間大神は、火山である富士山の噴火を鎮めるために奉斉された、富士山本宮浅間大社の祭神で冨士仙元菩薩に同じ。その神徳は、火難消除・安産・豊饒などとされている。
御朱印(200円)
冨士浅間大神を祀る十条冨士塚に参拝された記念であり皆様の「心願」を授受された証。御朱印帳に貼付または、神棚などに安置をする。
参考
祭当日には例年好評の「十条冨士講オリジナル千社札(全4色・シールタイプ)」が、購入した点数と同じ数量で参拝者に先着で渡される。オリジナル千社札の二次元コードを読み取ると、十条冨士講のウェブサイトに移行する。
十条冨士講 | 冨士講公式サイト : https://jujo-fujikou.com/
備考
フジサンロードの人の流れは「左側通行」です。ただし混雑時、王子警察の指導のもと、十条駅方面から冨士塚に向かっての「一方通行」の案内となる。詳しくは十条冨士講の公式サイトでご確認ください。
*1 冨士講
富士山を信仰の対象として結成された地域的及び自主的な民間の信仰団体であり、江戸時代の初めに長谷川角行によってその基盤が造られたが、江戸時代中期に食行身禄(伊藤伊兵衛)が登場して、のちに冨士講の主流となった身禄派の冨士講の基盤を組成した。
*2 フジサンロード
十条冨士神社(十条冨士塚)とJR十条駅を結ぶ、約280メートルの道路。
お問い合わせ
十条冨士神社大祭 委員長 高木
電話03-3908-6978



