24日は日本福祉大学東海キャンパスにて開催された「第6回 全国版 子どもの集い・交流会」に参加しました。
午前は「英国における ヤングケアラーへの取り組み」と題して、立正大学社会福祉学部 森田久美子先生のお話でした。
ヤングケアラーとは、「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子ども」のことで、イギリスでは「最後に発見された介護者」と呼ばれているそうです。
精神障害者の「家族」でもこれまで「親」と「きょうだい」にフォーカスされがちで、「子ども」の存在はここ10年でようやく認知され始めたことと、イギリスでの「最後に発見された介護者」という表現が重なって、どこの国でも「子ども」は見落とされていたのだなぁということを考えながらお話を聞きました。
イギリスではヤングケアラーの発見から、30年ほどかけて法律や支援の仕方などを改善してきているらしく、日本ではまだ「ヤングケアラーの認知」が社会全体に浸透していないので、そこから始めていかないといけないということを確認させられました。
ヤングケアラープロジェクト
ヤングケアラー支援のページ
講演では、イギリスで年に1回実施されている、ヤングケアラーフェスティバルの動画を見ることができたのですが、そのフェスティバルでは、ヤングケアラーの子どもたちが1800人ほど終結して、交流や色々な体験(ゲームや音楽、芸術、色々な楽しい遊び)、情報や相談の提供など、充実したひと時を過ごしている様子が映しだされていました。1年ぶりにフェスで再会した子どもたちがハグしている姿は、今日私自身が再会を果たし、喜びに満ちている気持ちを代弁している映像に思えて、思わず嬉しくなりました。
昼食をはさんで、午後からは軽くゲームをした後、5、6人の小グループに分かれての交流会でした。
数十年ぶりにフルーツバスケットなる椅子取りゲームをしましたが、童心に帰ることができてとても楽しかったですはじめて会った人とちょっと距離が近くなれる。隣の人と言葉を交わしながら身体も動かすゲームは心をほぐす作用が高いと知りました
お互いのことを語り合う交流会は、家族会で私がもっとも楽しみにしていることです。相手の体験に触れることで、自分自身を顧みたり、人生においての困難を乗り越えるための学びやアイデアを得る大きな機会この日も多くの学びと考えさせられる内容があり、会が終わってからずっと自問自答し続けています。お話がきけてとてもよかったです。交流させていただいたみなさん、ありがとうございました。
チームが違って、少ししかお話できなかった方もいたのが残念でしたが、またの再会を楽しみにしています
余談ですが…
土田先生が可愛いフエルトのオカメインコをくださった鳥のグッズが大好きなのでとても嬉しいですありがとうございます早速飾りました
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話は変わって…じつは本日、なんと「わが家の母はビョーキです」が刊行して10周年なのです 初版が2008年11月25日
この作品は私の心の領域でしんどかった部分を軽くしてくれた大切なものなので、とても感慨深いです。この本を描く時に支えてくださった親友と友人、家族、支援者の方や家族会の友人たち、担当編集者の綿谷さんに改めて感謝申し上げます。そして、本を手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。