統合失調症のひろば(2016年春号・NO.7) 日本評論社 (1520円+税)が刊行されました。
今回の特集は「生きることについて」です。
う~ん、毎回、考えさせられるテーマですが…、 みなさんは「生きることについて」考えたことありますでしょうか。
私は子どもの頃は「死ぬ」ことが怖くてしかたありませんでした。 思春期に入ると「生きること」も怖いと考えるようになりました。 今でも、やはり「生きる事は大変なことだ」と思っています。
そんな私なので、今号の巻頭言・長谷川誠さんの「生きている人はエライ人」を読み なんとなくホッと一息つけました。マーカー片手にじっくり読んで、色々な方の「生きること」についての価値観にふれてみたいと思います。
そうそう! 今号から、広島の探偵社、重川亮さんの連載が始まります。 探偵社には統合失調症者からの相談が多く入るそうで、彼は病気の人をボランティアで医療に繋げる活動をされています。
1回目は「銀色の部屋」。探偵さんからみた統合失調症の方をとりまく現実を、みなさんにも読んでいただけると嬉しいです。
「ひろば」の詳細はこちらでご確認ください。→クリック
----------------------------------------------
もう一つ、お知らせです。
「統合失調症のひろば」の担当編集が作った新刊です。
「オープンダイアローグ」 ヤーコ・セイックラ/トム・エーリク・アーンキル (著) 高木俊介/岡田愛 (訳) 日本評論社 (2200円+税)
(以下、訳者あとがき 218ページ より)
本書は、今精神医療の世界で話題になっているオープンダイアローグについて、その開発者が著者のひとりとなって書かれた初の書籍の翻訳です。
オープンダイアローグだけをとりあげたものではなく、主にオープンダイアローグと「未来語りのダイアローグ」という、フィンランドで独自に 開発されたダイアローグの手法について、ソーシャル・ネットワークの重要性という観点から書かれたものです。 しかし、後者については日本ではまだあまり知られておらず、ソーシャル・ネットワークについても少なくとも精神医療や心理学の領域ではほとんど興味が もたれていません。そこで、オープンダイアローグに興味をもっている多くの人に本書を手にとっていただき、その背景となっているソーシャル・ネットワークに ついても知ってもらいたいとの希望から、この翻訳の題名をあえて「オープンダイアローグ」としました。
------------------------------------------------
オープンダイアローグについて、私は「専門家と家族と当事者(+他に関わる地域の人など)が対話しながら危機対策」「それによって、薬の量が減ってくる」程度に理解して いたのですが、詳しく学んだことがなかったので、これを機に勉強しようと思います