9歳を過ぎた頃から、元気に飛び跳ねていた若い時とは違い、日中ウトウトしていることが多くなってきたサクラだったが、この2週間くらいは毎日ほとんど寝てばかりで過ごしていた
ご飯も眠りながら食べるといった感じ
サクラは人間でいうと90歳くらいだそうで、もう御歳なのだなぁ…とわかっていたけれど。
私が寝坊した日曜日の朝、私の顔を見るなりタキさんが静かに言った言葉に一気に頭の中が真っ白になった。
「サクラ、ぼちぼちかもしれない。木にとまれなくなった」
聞いていた話では、木にとまれなくなってからも、長く生きてくれる子もいるとのことだったので、もうしばらくは大丈夫なんて思いたかったけれど…、
その日のうちにだんだんと生命機能が落ちて、静かに穏やかな最期になった。
サクラはパートナーをタキさんに選んでからは、私が名前を呼んでも返事を一度も返してくれたことがなく、私はちょっと寂しく思っていた。でも、そんな一途な文鳥をとても愛してもいたので、逝くときは大好きなタキさんの傍で…と願っていたから、それが叶って本当に良かったと思っている
今頃は虹の橋あたりで、セキセイのポポちゃんと再会しているかもしれない。
サクラちゃん、約10年間ありがとう