結婚して驚いた事のひとつに、夫の「DVDレンタルショップ通い」というものがある。
通勤途中にレンタル店があった頃は、毎日店に寄って帰っていた。「そんなに好きなら、いっそ就職したらどうか?」と提案したくらいだ。 わざわざ店の在庫を確認して、電車を乗り継ぎ遠いショップまで借りにいくのも私にはない行動で、後で「何を借りたの?」と問うと古いアニメの音楽だったりするのが面白かった。
今住んでいる地域にはレンタルショップがなくて、どうなることやら?と思っていたら、車で小1時間かけて休み前には相変わらず通っている。
「やっぱりタキさんだなぁ」。人間どこにいようが、好きな事は変わらないということだ。
そんな彼の行動を、私はメンタルヘルスのバロメーターにしている。
精神疾患を発症する前のサインには
- 不眠、眠りが浅くなる
- 不安感・焦り・イライラしやすくなる
- 無気力・感情の起伏がなくなる
- 作業能力がおちる
- 疲れがとれない感じが続く
- 忘れっぽくなる
- 身だしなみに気をつかわなくなる
などがあるけれど、タキさんの場合は「無気力→好きなことをしなくなる」が一番わかりやすい兆候だろうと。レンタルショップに行かなくなったら要注意だ
あとは、布団に入って5分以内に夢の国に行く彼なので、眠れない日が続いても気をつけないといけない。
ちなみに、過度の多忙が続いて健康を害する時、身体疾患・精神疾患の他には突然死があるけれど、「突然死」の時には「どんだけ活動しても疲れない!」と、脳が疲れに気づかない状態になっていて、どんどん過活動になるらしい。
私自身のメンタルヘルス・バロメーターは、「睡眠」と「感情の起伏」「疲れの回復度」に注意をしていて、眠れた次の日にも疲れている時には、その後のスケジュールを詰めすぎないようにしている。
20代の後半に、マンガ業の先輩から「40歳超えたら、徹夜できなくなるよ。徹夜したら次の日、使い物にならなくなるから、結局無理しないペースが一番効率的になる」と聞いていたけれど 42歳になった私はそれを実感している。
その歳その時の自分の現実を受け入れて、活動のしかたも変化していかないといけないのだと、最近あらためて痛感している。