日別アーカイブ: 2020年4月21日

もうひとつの「ひろば」

lgbt

「統合失調症のひろば」の担当M氏とK氏が編集している「LGBTのひろば」

「ユキさん、読んでみて」と、「統合失調症のひろば」と一緒に送ってくださった。

性的少数者やその社会運動などの象徴とされる旗をレインボーフラッグというそうだけれど、表紙はそのレインボーカラー

表紙を開くと…内容はこれまた、バリエーション豊かで…ザックリこんな感じ

  • ゲイのための用語集
  • カミングアウトに関してのセキララな座談会
  • 初心者向け、出会い系サイトやネットのゲイコミュニティの使い方と使っている人の体験談
  • 出会いのためのアプリの説明と使い方
  • ゲイバーの説明と利用のしかた
  • ゲイの人たちを対象とした吹奏楽団の団長さんのインタビュー記事
  • 居場所やピアグループの活動紹介
  • トランスジェンダー男性でゲイの方のインタビュー記事
  • アナルセックスと腸内洗浄について(←すっごい真面目な内容)
  • 歯にもの着せぬというか、なんだか突き抜けた感じのする座談会「不幸も面白い人生のエピソード」

座談会にインタビュー、コラムには、切ない恋の思い出や、親から理解されないとか、差別を受けたエピソードなどの話もあり、それらはフォーカスして考えると重いテーマのはずなのに、サラッと語られているので重くならずに読むことができた。あと、間に箸休め的に挟まれる4コマが愉しい。

若い頃、小説家さんの集まりで新宿2丁目のゲイバーに連れて行ってもらったことがある。

一緒のテーブルに座ったゲイバーのスタッフに「あなた、なんかマネキンみたいね」と言われたので、「マジで~(笑)それって生気がない奴ってこと?」と聞くと、「違うわよ!褒めてんのよ?」と返されて「褒められてる気がしない(笑)」と大笑いした思い出がある。

この本を読んだせいか、そんな懐かしいワンシーンを思い出した。

最後に…編集後記の城戸健太郎さんの言葉を、一部紹介したい。

自分へのカミングアウトで悩まれている方へ

「普通ではいられない」「自分だけかもしれない」「周りに嫌われてしまう」「親に申し訳ない」などの不安な想いがあふれているかも知れません。でもね大事にするべきなのは あなたが心から笑える日々だとぼくは感じます。無理をして家族や周りにカミングアウトする必要はありません。

だけどね ご自分の気持ちには素直でいてください。たくさんの人がいて同じ生き方の人なんて誰も居なくて みんな違うことが当たり前だと想います。どうかゆっくりゆっくり自分の息の出来る居場所を探してみてくださいね。何処かに あなたが怯えす笑える場所は絶対にあります。

ご家族やご友人からのカミングアウトで悩まれている方へ

時として 突然のお話しで驚かれてしまったり 将来の不安で悩まれておられる方もいるとは思うのですが どうかそのご本人には今までと変わらない関係を続けてください。マイノリティを抱えられていたとしても カミングアウトしたことによって 今までのあなたの知っているご本人の心が変わるわけではありません。できることなら 不安や心配に目を向けられる前に 勇気をもって打ち明けられたご本人のお気持ちに目を向けてあげて下さい。カミングアウトとは あなたを信頼して心を開くという証です。

ご本人もご家族もご友人も 誰もが傷つかないことを願います。