虫たち

「そっちの生活はどう?」と聞かれて色々話す中で、「虫を手づかみできるようになってきた」と話すと、友人たちにキャーキャー言われることが多い。

そんな私も1年前までは、小さな虫を見て「キャー!怖い」と叫んでいたくちだ(-_-)

豊かな生命の過密地帯に来たおかげで、毎日色々な生き物を目にする。その筆頭が虫なのだから、もう慣れずにはいられない感じ。

私が虫が平気になってきたキッカケには、「慣れ」の他にこんなエピソードがある。

湿気の高い時期、家の中でヤスデを沢山目にするので、初めの頃は気持ち悪くて仕方なかったけれど、気になった対象物を徹底的に調べるクセのある私は、ヤスデについてネットサーフィンしている時に、ヤスデ愛好家のホームページに行き着いた。

「可愛い!なんて可愛いの!」と、10センチ以上ありそうな巨大なヤスデを手に巻いて、いかにヤスデがキュートなのか解説されている文面を読んでいるうちに、なんだか気持ち悪いイメージが、シュンとなくなってしまった。

そして…

ヤスデの正面顔の画像をみて「円らな瞳がキュートかも」と思ってから、なんとヤスデを触れるようになってしまったのだ。

それ以来、調べて毒がない虫は、少しずつ触れるようになっている。

もうひとつ。

人生で初めて見て震え上がったのは、オオゲジといわれる虫。動きの早さと見た目のグロさから、初対面では怖くて夜眠れなくなった。

翌日、オオゲジについて調べてみると、やっぱりいた!愛好家が。

ゲジはゴキブリを食べてくれる益虫なのに、見た目のグロさから害虫のように扱われていること、虫の駆除スプレーにゴキブリと一緒に描かれていることの不幸を嘆いていた。

それを読んでいたら、なんだか私もゲジが気の毒になってきた。

「みなさん、ゲジを殺さないで、そっと優しく屋外に出してあげてください」

以来、そんなお願いに従ってゲジを見かけても、窓をあけて出て行くまで気長にまつことにしている。いつかゲジも手のひらにのせる日が来るのだろうか?(ゲジはあまり攻撃的ではないけれど、少し毒があるらしい。刺されてもムカデみたいにはならないらしいが(^^;))

注)「虫の画像はのせないで欲しい」と言われた事があるので、ヤスデやオオゲジに興味を持たれた方は、検索して調べてみてくださいネ(^_^)